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異世界徒然行脚 『Isekai Walking~nothing else to do~』  作者: 雨男
ネクロマンサーとモコ 2
137/1043

この世界の補給事情


「例えば、さっきでたコルト王の軍事行動です。


この世界の軍隊は基本的に補給は『略奪』で補います。


そうです、行った先々で村や町を襲って食料などを補給するのです」





「え? でもさっき国中から物資を運搬したって・・・」





「そうです。しかし、それがどれほどの負担か、


ご主人様はまだ理解しておられません。


食料は保存食以外は1週間と保ちません。


水にしても井戸か、川で補給するしかないため、


軍が駐留できるのは町か、池、川のそばしか無理です」





「そうか・・・俺の無限に使える『飲料水』ひとつだけでも


水源無しで軍がどこへでも行けることになるのか・・・」





「コルト王の軍への補給はバルド王国全体を揺るがしました。


『商業都市ユタ』へ付近の小さな村や町から全て食料が送られました。


そして、すっからかんになった町や村へ、


さらに東の町や村から根こそぎ食料が送られて、


さらにその東の町や村から・・・。これが領土全体で行われたのです。


搬送も馬車や人力の荷車で数日かけて運ぶしかありません。


当然、運搬する人々の食料も膨大な量が必要です。


軍は1万と言われていますが、補給のために動いた人員は


その10倍はいたと言われています」





「す、すごいお金がかかったんじゃない?」





補給の失敗は、作戦の失敗・・・。



この滅茶苦茶な補給を9年も続けたのか・・・。



幸太郎はコルトの馬鹿さ加減を見誤っていた。










(C)雨男 2021/11/16 ALL RIGHTS RESERVED






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