モコに事情を説明
幸太郎は他の世界から来たところから、太陽神アステラ、成仏大作戦、
もらった魔法やスキル、モコに会うまでを全て話した。
モコは驚きでしばらく声も出なかった。
「・・・正直、信じられません・・・。
アステラ様という神様も初めて聞きました・・・。
しかし、ご主人様の魔法の数々や不思議なスキルは
それならば説明がつきます・・・。
ご主人様が苗字をお持ちなのに貴族ではない世界・・・。
そんな世界があるんですね・・・」
幸太郎はもう、相手が苗字を名乗らない限り、
フルネームはやめようと思った。誤解を招くだけで、
毎回説明するのが面倒なことになりそうだ。
「ご主人様。一つ質問してもよろしいでしょうか?
・・・ありがとうございます。ご主人様はとてつもない容量の
『マジックボックス』をお持ちですが、仮に、それが周囲の人々に
知れ渡ったら・・・どうなると思いますか?」
「へ? えーと・・・。そりゃ便利だから、
商売人とかは俺を雇おうとして、ひっきりなしに依頼が殺到するかな?
人気者になるかもな。あははは」
幸太郎は、モコが目を見開いて青ざめた顔をしているのに気が付いた。
「あ、あれ? 俺、なんか変なこと言った???」
(C)雨男 2021/11/16 ALL RIGHTS RESERVED