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異世界徒然行脚 『Isekai Walking~nothing else to do~』  作者: 雨男
ネクロマンサーとモコ 2
132/1043

空白地帯のわけ


「もっとも、コルト王は未成年のころから酒浸りだったせいで


手足や顔がむくんで、いつ死んでも不思議ではなかったそうです」





「なるほどね。暗殺で死ぬのが先か、病気で死ぬのが先か、


だったわけか・・・。コルト王子には私生児が6人いたと


カルタスに聞いたけど、誰が即位したのかな?」





「え? 私生児ですか? 聞いたことがありません。コルト王は


死ぬ1年前に侯爵家の娘と結婚していて、


その赤子が幼くして王位に就いたそうです」





「そうか・・・私生児6人は・・・新たな出発のために皆殺しか。


公爵や侯爵は王族の血縁のはずだから、そちらを当てたんだな。


本当はコルト王子は結婚してなくて、


その王様はコルト王子の子供ではないだろう・・・」





「コルト王の童話は子供向けに、財宝欲しさに戦争を繰り返して


結局貧乏になり、最後に残った宝は自分の子供だった、


というストーリーになっています」





「無難なところだな。ははは」





幸太郎は、もう一つ別のことに納得していた。



アステラとムラサキは、魔物のいない地域に幸太郎を降ろすと



言っていた。それはコルトが9年も大軍を



うろちょろさせたせいで、この地域一帯が、村も、魔物もいなくなって



しまったせいだったのだ。皮肉なものだと幸太郎は思った。










(C)雨男 2021/11/16 ALL RIGHTS RESERVED








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