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私は成人しています


 モコは暗いのに迷わず進んでいく。ポッカポッカと馬の足音がする。





「ご主人様。私の肩ではなく、腰に手を回してください」





幸太郎はモコの腰に手を回す。細い・・・。





「あ、あの、どこへ向かっているのかな?」





「あちらの先に小さな川があるようです。


そこに周囲から窪地になっている場所が聞こえます」





「聞こえる???」





「はい、私は小狼族の母と白狼族の父を持ってます。


小狼族は耳がいいので、音の反響でなんとなくわかるのです」





エコーロケーションに近い能力を持っているのか?



幸太郎は驚いた。





「それと・・・ご主人様は、私のことを『お嬢ちゃん』・・・


子供だと思っていらしたんですね? 私は2年前に成人しています。


大人です。小狼族は背が低いので男性でも


身長は150センチくらいです」





モコの身長は140センチとちょっとに見える。



これは種族の特性だったのか。





「小狼族は獣人にしては小さい種族ですから、白狼族や黒狼族からは


『コボルド』なんてからかわれたりもします」





「そうなんだ・・・。俺は獣人を初めて見るから、わからなかったよ。


子供だと思っていたことは謝罪する。申し訳ない」





「そ、そんな、謝らないで下さい、ご主人様。


・・・ご主人様は、本当に獣人を見るのは初めてなのですか?」





「その話はシェルターを作ってからするよ。


ここだね? 確かに窪地になっているね。


これなら明かりを出しても目立たないだろう」










(C)雨男 2021/11/13 ALL RIGHTS RESERVED





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