表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
103/1043

次元に穴が空く


 アステラは宇宙空間で太陽に向かって、何か球形のパネルを操作していた。



太陽神であるアステラには太陽は自分の本体であり、



また自分の道具のようなものでもあった。








突如、空間にゲートが開くと、



中からムラサキが転げるように叫びながら出てきた。





「アステラ様! 大変です! 幸太郎君が、冥界の門が・・・!」





「えっ?! 何? どうしたのよ」





「幸太郎君が『冥界門』を開こうとしています!!!」





アステラの顔が少し青くなった。慌てて太陽のパネルを『オート』にする。



急いでアステラは地上の様子を映し出した。








陰惨な光景が写し出された。



盗賊が幸太郎の両腕をめった刺しにして引きちぎる。そして幸太郎の腹に



剣を交互に突き刺し笑っていた。








アステラの顔に怒りの形相が浮かぶ。そのとたんアステラの全身から



黄金のオーラが爆発したように激しく吹き上がった。





「・・・盗賊どもがっ!!!・・・」





ムラサキが吹き飛ばされそうになる。



人間ならこれだけで木端微塵だっただろう。





「ア、・・・アステラ様っ・・・幸太郎君なら・・・」





「わかってるわよ! 『復活』で生き返るわよ! あ、あたしが



心配してるのは冥界の門のほうよ!」








アステラとムラサキには『視える』



幸太郎の体に向かって黄泉の力が、



冥界の力が凄まじい勢いで渦を巻いて集まりつつあることが。





「・・・次元に穴が空く、このままでは冥界の門が開いてあふれ出す・・・」










(C)雨男 2021/11/12 ALL RIGHTS RESERVED







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ