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もう、打つ手がない


 幸太郎は、自分が倒した盗賊の左手側を歩いて馬車のほうへむかおうとした。



一応は盗賊の右手の剣を嫌ったのである。








しかし、幸太郎は大きな勘違いをしていた。








確かに、盗賊は『致命傷』を負った。まもなく数秒以内に死ぬ。



それは間違いない。だが、





『まだ絶命していない』





この違いがわかっていなかった。これは油断と言うには酷である。



単純に実戦経験の無さが露呈しただけだ。



それがわずか『数秒の誤解』を作った。








だが、結果はどちらでも同様に悲惨だ。








「け、ざ・まあ・・・」盗賊は息絶えた。



幸太郎の左膝はわずかに肉と皮がついてぶら下がっている状態になった。



幸太郎は後ろに下がろうとして仰向けに転倒した。








ものすごい激痛が幸太郎を襲う。涙がでた。しかし、必死に



歯を食いしばって顔を上げた時、絶望的な光景が見えた。








ゾンビとゴーストが消えてゆく。








幸太郎は気絶していない。しかし、一瞬頭の中が痛みで一杯になり、



『自分が魔法を使用中である』という認識が完全に飛んだ。








「逃げて! 逃げて下さい!」 少女が叫んだ。










(C)雨男 2021/11/08 ALL RIGHTS RESERVED






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