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月光と日光  作者: マジーア☆シノ
1/1

まだ何も知らなかった朝

「1番よ選ばれし者だ。」

そんな声が脳裏によぎる。しかし、その声を無視し1番はベッドから身体を起こし洗面台に向かう。

「それにしても、1番ってなんだよ俺には”名村夜空”って名前があるのに...。」

そんな事を心で思いながら顔を洗い終え、朝食が並んでいるテーブルに座りテレビをつけながら食事を摂る。

「昨夜11時頃、静岡市で20人の殺人事件がありました...。」

朝から物騒なニュースが耳に入る。

しかし、夜空は。

「自分には関係ねぇや。」

といいテレビの電源を落とす。

夜空がゆっくり朝食をとっていると、母親が。

「今日は朝ゆっくりなの?」

と言い出す。

夜空が時計を見ると針は7時45分を回っていた。

夜空が通う学校までおよそ20分かかり、朝礼の始まる時間は8時15分。

それを理解し夜空は慌てて部屋に戻り制服に着替える。

部屋に戻ってからおよそ5分で制服に着替え終わった夜空は、

「行ってきまーす!」

と言い出家を出ていった。

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