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★ヒロイン達の女子会★

作者: 麻生弘樹

レナ アンケリーは急ぎ足でレストランに向かっていた。

服装選びに思ったより時間が掛かってしまい遅れる羽目になってしまったのだ。

レストランに入り、店内をキョロキョロする。

すると

「レナ先輩!

こっちで〜す!」

と声がした。

見るとレナ以外のメンバーの女神 希、リセラ、アリサ、カヨ、カヤの五人がテーブルに着いていた。

手を振り、皆の元へ駆け寄る。

「待ってましたよ?

レナ先輩。」

「ごめんねぇ〜。

服装選びに迷っちゃって......。」

「レナさん、その洋服、とても似合ってますよ?」

「とても可愛いです!」

「とても素敵です!」

「リセラもそんな洋服着てみたいです!」

「ホントに?

ありがとう!」

席に着くレナ。

「ではでは、皆さん揃った所で......、飲み物皆さん何にしますか〜?」

アリサが皆に尋ねた。

レナはカクテルを。

レナ以外のメンバーは未成年の為、ジュースにした。

「こう見ると......、さすがレナ先輩。

大人って感じですね〜!」

「そ、そうかな?」

「私も早く大人になりたいです!」

「カヨだけじゃなくて私もです!」

「ふふ。

お2人はきっと素敵な女性になれますよ?」

「本当ですか?」

「はい。

きっとなれます。」

「リセラもお酒ぐらい飲めますよ〜?」

などと盛り上がる。

しばらくして、ドリンクが運ばれてくる。

「では、乾杯と行く前にレナ先輩!

一言、お願いします!」

「え、私が?」

皆が頷く。

レナは咳払いをした。

「え〜

今日はお日柄も良く......」

「レナさん、今はもう夜ですよ?」

「あ。」

皆が笑う。

「と、とにかくこうして皆と出逢えて事は何より嬉しくて......この日をきっかけに皆ともっと仲良くなれたら嬉しいです!

か、乾杯!!」

「乾杯!!」

皆はグラス掲げた。

「ぷはぁ〜!!」

「レナ先輩、良い飲みっぷりですね。」

「でもお酒の一気飲みはよくないですよ?」

「あはは.....。」

するとここで料理が次々と運ばれてきた。

どれも美味しそうな香りを漂わせている。

「美味しそう〜!!」

フォークとナイフを両手にカヨとカヤが目を輝かせる。

「まあまあ今分けてあげるから、まってて。」

「この料理、本で読んだ事あります!」

アリサが皆に料理を取り分けてくれる。

「はい、レナ先輩。」

「ありがとう、アリサちゃん。」

とここでレナは

「どうアリサちゃん。

タツミ君とは上手くやってる?」

「え、ええ!?

ど、どう言う事ですか.....?」

「ん?

別に〜。」

顔を真っ赤にするアリサ。

「わ、私より希ちゃんですよ!

どうなの?

彼氏とは上手くやってるの?」

慌てて希の話題に変えた。

「はい。

お陰様で、上手くやっています。」

笑顔で答える希。

「羨ましいなあ〜......。

あんなに堂々と彼氏がいる事を言えて......。」

「アリサちゃんも堂々とラブラブです!って言えばいいのに〜」

「ええ!?

もしかして今の聞こえてました!?」

慌てて口を抑えるアリサ。

「うん。

はっきりとね!」

「!!」

「アリサさん、顔が物凄い真っ赤です!」

「真っ赤っかです!」

「......!!!」

その事を指摘され更にアリサは顔を俯かせた。

「そうだ!

カヨちゃん、カヤちゃん

前に言っていた絵本、持ってきました!」

「本当ですか!?」

「わーい!!」

そう言うとリセラは絵本を召喚させ、カヨとカヤに渡した。

「わ〜!

面白そうです!!」

「ありがとうございます!!」

「どういたしましてです!!」

三人は笑顔になる。

「三人とも仲良しで良いですね。」

希が微笑みながら言う。

「はい!

仲良しです!」

「か、可愛い......!」

レナが羨ましそうに三人を見つめる。

「レナ先輩、目がうっとりしてますよ?」

「へ?

は!

危ない危ない!」

「.......。」

やがて運ばれてきた料理を食べ終えるとお次はスイーツが運ばれてきた。

「はあ〜!!!」

テーブルに並べられた色とりどりのスイーツを見た瞬間、アリサは目を輝かせた。

「アリサちゃん、本当にスイーツが好きなんだね。」

「はい!

大好きです!!」

「これは美味しそうです〜!」

「このイチゴのケーキ、美味しそう〜!」

「こらこらカヨ。

ちゃんと皆さんで一緒に食べるんですからね?」

「今切り分けてあげますからね。」

今度は希がスイーツを切り分けてあげる。

「では頂きましょうか?」

「頂きまーす!!」

フォークで刺したスイーツを口に運ぶ。

「んーーー!!」

アリサが顔を喜ばせる。

「美味しいです!!」

「ほんと!

美味しい〜!」

「幸せ......!!」

アリサが特に喜んでいた。

「でもこれだけ美味しいとカロリーも気になりますね.....。」

リセラが言った。

「う!!」

「あのねリセラちゃん?

それは言ってはいけない事なのよ?」

アリサが動揺しながらもリセラに言った。

「ご、ごめんなさい......。」

「ほらカヨ。

口に生クリームが付いてますよ?」

カヤがナプキンで生クリームを拭ってあげた。

その後も女子会は盛り上がり、それぞれのパートナーの話になった。

「レナ先輩、ディンさんやミシェルちゃんはお元気ですか?」

「うん。

今日はディンがミシェルの面倒を見てくれてるの。

ミシェルの事は任せてお前は楽しんでこいって。」

「頼りになるご主人ですね!

ミシェルちゃんにも会ってみたいなあ〜。」

「じゃあ今度はミシェルも一緒にね!」

「ほんとですか?

やった!」

「そういうアリサちゃんはどうなの?

タツミ君とは?」

「え.....。

だ、だからタツミとはそんな関係じゃ......!」

「アリサさん?

今日ぐらい正直になってもいいと思いますよ?」

「うっ......!」

周りを見ると皆が話を聞きたそうだった。

「あ、あの......、この前また有名なスイーツショップに行きました......。」

「おお〜!!」

「それでそれで?」

「タツミが凄い楽しんでくれてて、私も誘ってよかったなあ〜って......。」

「うんうん。

良かったわね、アリサちゃん。」

「ま、まあ......、タツミは抜けてる所もあるけど本当は一生懸命でどんな時も諦めずに皆を支えてくれるから.....、大事な仲間です......。」

それを聞いた瞬間、何故か拍手が起こった。

「もちろんシグも、大事な仲間だし。

私たちメタルスワットは三人で頑張っていきます!」

またもや拍手が起こった。

そして顔を俯かせるアリサだった。

続いては

「本田さんとはいつも本を読み合うんです!

本田さんは本当に本を愛していてどんな時も私を守ってくれる、大切な人です!!」

それを聞いたカヨとカヤは

「私達にも神島さんと女神さんが絵本を読んでくれるんです!」

「だったら今度一緒に本を読み合いましょう!!

きっと楽しいですよ?」

二人は頷いた。

すると今度は希が話す番になった。

「蓮君は私を支えてくれる本当に大切な人です。

私を命の危機から救ってくれました。

私と蓮君は大切なパートナーなんです。

だから、これからも蓮君とのかけがえのない日々を大事にしていきたいです。」

更に希は

「もちろん、ここにいる皆さんとも楽しい日々を作っていきたいです。」

皆は笑顔でその話を聞いていた。

その後は各自好きな飲み物を頼み、いわゆるガールズトークをしていた。

レナは飲み過ぎたせいか段々と口調がおかしくなってきていた。

「はあ〜......。

にしてもカヨちゃんとカヤちゃん。

本当に仲がいいよねえ〜......。」

それを聞いたカヨとカヤは

「はい!

昔から仲良しです!!」

「......可愛い.....!」

うへへと変な笑い声をあげる。

「あの〜......レナ先輩?」

「う〜抱きしめたい!!」

次の瞬間、レナは椅子から立ち上がりカヨとカヤの元へ行き、二人を抱きしめた。

「ちょっと!

レナ先輩!?」

「うへへ〜!

可愛い〜!!」

「レ、レナさん......。

苦しいです〜!!」

「うう〜!!」

二人に抱きついたレナを引き剥がすのに三人は苦労した。

やがて楽しい時間は御開きとなり、皆は外に出た。

「はあ〜、楽しかった!」

「最後はとんでもないことになりましたけどね......。」

「うへへ。

アリサちゃんも可愛い〜!!」

「ちょ!?

やめてくださいって!!」

「レナさん、完全に酔ってしまいましたね。」

「お酒って怖いんですね。」

「飲み過ぎには注意です!」

「お酒はほどほどにですね。」

その後、六人はまた会う事を約束し、それぞれの帰路に着いた。

レナはアリサが送っていく事にした。


屋敷に着いたレナとカヨとカヤは蓮との日々を大事にしていこうと決意をしていた。

中から蓮が三人を出迎えた。


リセラは元の世界に戻ると、勉がリセラを待っていた。

手には一冊の新たな本を持っていた。

二人は新しい本の世界へと入っていった。


アリサは苦労しながらもレナを自宅まで送っていった。

仲からディンと抱っこされたミシェルが出てきた。

ディンはアリサにお礼と謝罪をし、レナを中に入れた。

レナは二人を見るなり、抱きついた。

やれやれとアリサは溜息をつく。


残ったアリサは一人帰路に着いた。

たまにはタツミと今度はシグも映画にでも誘ってみようかなあと一人考えていた。


ヒロイン達のまたかけがえのない大切な日々が始まろうとしていた。





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