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転生

初めての投稿です。ありがちな主人公最強ハーレム話でいこうと考えております。つたない文章で読みづらいことも多々あるとは思いますが感想、ご指摘いただけたら嬉しいです。

「あー、暇だわ。なんもすることねえ」


 古アパートの一室で俺はつぶやく。


 大学四年の秋。周囲の人々はみな就活を終え、残りわずかな大学生活を楽しんでいる。

 

 俺は親の会社にコネ入社することが決まった。


 もとよりコネ入社することは生まれたときからの決定事項であった。

 そのことにはなんの不満もない。

 もともとは祖父が立ち上げた小さな不動産会社であったが、父の代で大きな成功をおさめ、今ではカフェやレストラン、ホテルまで手をのばしている。経営は安定しており、もはや完成しているといってもいい。俺は父が鍛えた部下を引き継ぎ、お飾り社長となるのだ。

 

 将来も決まっており、時間も金もあった。故に俺は大学生活を遊びつくした。そして気付いてしまったのだ。


 ここから先の人生のつまらなさに。


 

「そんな君にビッグチャーンスなのじゃ!!」


 突然、部屋に幼女のような高い声が響いた。

 部屋を見渡すがそこには俺しかいない・・・、なんで俺がいるんだ?


「えー、コホン。 なんか贅沢な悩み・・・ じゃない、困っているようだったから声かけたのじゃ!」


 事態を把握できない。


「あれ、声届いてないのかの?? えっ、なんで? ちょっとスタッフ~?」


「誰がスタッフですか、誰が」


 今度は別の女性の声がしている。


「ひとまず姿を見せれば何らかの反応くらいするはずです」


「おお、そうかそうか。 顕現せねばならんのか・・・ では、 ほれっ!」


 気の抜けた掛け声と同時に幼女と天使が現れた。


「・・・・・・・・・・・・」


「反応しないではないか!」


「おかしいですね。少し殴ってみましょうか」


「ちょちょちょ、ちょっとまって」


 天使が拳をにぎりだしたので慌てて声を出す。


「おお、やっと反応したか! では、人生に不満を持つお主には、異世界に行ってもらうのじゃ!」


「頑張ってくださいね。それでは」


「まま、待って!!!」


「なんじゃ? 感謝ならしなくていいのじゃぞ! 妾にとっても必要なことだったのじゃから。ではの!」


「ちょ、せめて説明を頼む。そしてなんでそんなぐいぐい行かせようとするんだ!」


 もはや半分ほど消えかけていた二人にむかって叫んだ。


「めんどくさいのう。なら説明してやるのじゃ。あと、行かせようとしたのは暇そうにしていたお主にむかついたからじゃ!」


「面と向かってむかつくって言われた!?」


「では、何について知りたいのじゃ?」


「スルーかよ・・・ まあ、いいや。 まず現状について教えてくれ。なぜ俺は体からぬけだしているんだ?そしておまえは誰だ?」


「私は女神で、今お主を転生させようとしておる。そして体から抜け出しているのは、転生してもらうためじゃ。なに、心配せずともあの体は間もなく消滅する。この世界の人間からお主に関する記憶もすでに消去済みじゃ!」


「心配事増えたよ!? 俺消えんのかよ!!!」


「だから消えるのではないのじゃ! 転生だとさっきから言っているのじゃ」

「そっか、転生か それなら安心・・・ 、てなるかい!」


「はあ、この男めんどくさいのじゃ。別のやつにしとけばよかったかのう」


「仕方ありませんよ。これでも未練残しそうにない系ランキングではましなほうだったではありませんか」


「あまり年をっていると魂が弱すぎるというのがなければのう。候補が広がるのじゃが」


「まあ、仕方ありません。簡単に私のほうから説明しますね。 まず、あなたを異世界に転生させます。そしてそこで魂が消えるまで生活してもらいます。以上です」


「簡潔すぎるだろ!! 未練残しそうにないランキングも気になったけどどうせスルーされそうだし・・・ とにかく俺がこの世界から消えて、異世界転生することは確定なわけか」


「ようやく理解したか!」


「ああ、やっと状況は把握できたよ。冷静に考えてみるとなかなか面白そうだし。いっちょやったるか!」


「その意気じゃ!異世界は魔法も使えるし楽しいところじゃよ。人に生まれればの話じゃが。では頑張るのじゃよ」


「え!?人以g・・・」


 女神たちが消えていくのを見ながら俺は気を失った。










 

 

 



 





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