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王様の放浪日記

朝もやのある景色

作者: 東雲 一鞠

 誰もいない、小高い丘の上。辺りはまだ暗く、聳え立つ木々は、不気味に腕を伸ばし、空を覆う。佇む看板の表情も暗く、地面を睨みつけている。湿気を含んだ風が、駆け抜けていく。ざわざわと、葉と葉がぶつかりあう音がする。

 鳥の声が聞こえる。山の向こうの雲が、オレンジに染まる。街が、目覚め始める。

 見下ろすと、朝もやに包まれた住宅街が見えた。自転車が、車が、人が、動き始める。ひときわ強い光が差し込んできた。もやが、山のほうへ流れていく。山と山の間から、太陽が顔を出した。白い、眩しいそれに、目を細める。生まれたばかりの街が、小さく欠伸をする音が聞こえる。ごうっと、飛行機の音がする。遠くで鳩が鳴く。そろそろ、朝食の時間だ。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 綺麗。情景が浮かぶ。 [気になる点] 朝のところから感情がない。 [一言] 風景描写の練習?
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