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学校一怖い顔の恐山響子はなぜか僕にだけなついている。  作者: 白鷺雨月


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第三話 VTuberロメア

 恐山響子は猫吸いを一時間ほどしたあと、帰っていった。

 白玉に会わせてくれたお礼にとポテトチップスコンソメ味を置いていった。

 恐山響子が白玉を吸っている間、僕は最近購入したライトノベルを読んでいた。

 恐山響子にソレって面白いのと訊かれたので、僕は面白いと応えた。

 じゃあ貸してよと言われて、電脳戦記デジタルクロニクルの第一巻を彼女は本棚からとっていった。

 一応、礼儀というかなんというか恐山響子を最寄り駅の湊まで送っていった。

 怖い顔を間近にして恐山響子はありがとうと言って、駅の改札口に入っていく。

 僕は恐山響子の姿が見えなくなるまで見送った。

 ラブコメにあるようなラッキースケベは1ミリもなかった。

 それを残念がる自分に驚く。

 あの学校で一番顔の怖い恐山響子を女子として見ていることに。でもあの西瓜のようなおっぱいは魅力的だよな。多少顔がこわくても良いかも知れない。いやいや、やっぱり顔が怖すぎる。

 なんで眉毛がないんだよ。


 家に帰ると恐山響子がつけていたであろう柑橘系の香水の残り香を感じる。妹のりんに変な勘ぐりをされても困るので、窓を開けて換気しておいた。

 恐山響子が置いていったポテトチップスコンソメ味はお風呂に入っている間にりんに全部食べられた。

 今晩は最近お気に入りのVTuberロメアの生配信があるから、それのお供にしようと思っていたのに、りんのやつめ。仕方がないのでアクエリアス片手に自室に戻る。

 壁掛けのデジタル時計を見ると午後七時五十七分であった。あと三分でロメアの生配信が始まる。

 僕はノートパソコンを開き、待機する。



 こんばんわ♡♡九尾戸(きゅうおと)ロメア小夜(さよ)でーす。ロメアの夜の檻にようこそ。 

 あなたの大事なお友だちロメアでーす♡♡

 皆さん、一週間お疲れ様でした。お仕事のかたも学校のかたもお疲れ様でした。

 皆生きてるだけで偉い。

 はい、ストレートヒューマンさん、こんばんは。

 さっそくスパチャありがとうございます。ロメアのおやつ代にさせていただきます。

 これから約一時間ぐらいかな、ロメアの生配信にお付き合いください。

 それではあなたの心をノックします。感情ぶつけちゃってください。あなたの心のお友だちロメアが聞いてあげちゃいますね。

 あっリンダリンリンさん、こんばんわ。

 へえっ今日は部活の大会だったんだ。お疲れ様でした♡♡

 リンダリンリンさんは中学生だったけ。部活はなんだっけ?

 ハンドボール部なんだ。わあ、すごい。

 じゃあリンダリンリンさんは運動神経いいんだ。

 えっ大会は一回戦負けしちゃったんだ。

 残念だね。でも参加することに意味があるんだよ。

 ありがとう感情ぶつけてくれて♡♡

 リンダリンリンさん、スパチャありがとうございます。ロメアのおやつ代にしますね。

 あら、リンダリンリンさんはおやつにポテトチップスコンソメ味を食べたんだ。私もコンソメ味大好き。コンソメ味を開発した人にロメアのノーベル美味しいで賞をあげちゃいますね。

 心のドアをノックしちゃおう。


 はい、ミミメメさん、こんばんわ。一週間お疲れ様でした。

 何々?お悩み相談ですか。いいですよ。あなたの心ノックします、ロメアです。ミミメメさんの感情ぶつけちゃってください。

 はい、ミミメメさん、スパチャありがございます。ロメアのおやつ代にしますね。

 なになに、へー、そうなんだ。

 ミミメメさんには同い年の気になる人がいるんだ。でもその人が最近、女の人とよく一緒にいるのを見るのね。それですっごく仲良さそうにしてるんだ。うーん、恋のライバルかな。

 その女の人はすっごくスタイルよくて勝ち目がない。

 ミミメメさん、そんなことないよ。諦めちゃだめ。あなたのお友だちロメアが応援するよ。

 ミミメメさんはその好きな男の子に何かアプローチしたのかな?

 へえっ、まだ何もしていないんだ。

 うーん、それはちょっといけないな。

 あのね、ミミメメさん。

 人間はエスパーじゃあないんだから、言わないとわかんないよ。

 誘い方がわからない。だよねー、それは私もわかりみが深いわ。

 だって女子から男子を誘うなんてハードル高いものね。

 ふふんっでも私にはそのハードルを飛び越える秘技があります。

 教えて欲しい? 

 わあっミミメメさん、スパチャありがとうございます。ロメアのおやつ代にしますね。

 なんだか催促したみたいになっちゃったわね。

 それではロメアの恋愛の秘技を教えちゃいます。他の皆も聞いていいからね。

 皆っていっても二十三人だけどね。

 ふぇーん、底辺VTuberに幸あれ。

 貴方の心のお友だちロメアです。心のドアをノックしよう。

 そうそう、私のテクニックね。

 それは共通の話題をもつこと。

 えーなんだ普通だって。でもね、普通って大事だよ。私の中の人ってかなりクセ強強だから、普通にするってのがそれはまあたいへんでさ。

 おっと中の人に怒られちゃいました。

 それでミミメメさんと好きな男の子との間に何か共通の話題ってあるかな。

 男子って好きなものを好きって言われるのが好きなんだからね。さて好きって何回言ったでしょうか?

 ストレートヒューマンさん、四回正解です。

 ストレートヒューマンさん、スパチャありがとうございます。あなたの心のお友だちロメアです。

 えっとミミメメさんはアニメが好きなんだ。

 私も超オタクだよ。最近はまっているのは電脳戦記デジタルクロニクルだね。

 そうミミメメさんの好きな男子もアニメ好きなんだ。

 じゃあね、まずはそこから話しかけてみたら。

 で、そこを突破口に攻めちゃおう。

 ミミメメさんの恋路に幸あれ。あなたの心のお友だちロメアです。心のドアをノックしよう。

 ストレートヒューマンさんもデジタルクロニクル好きなんだ。アニメも面白いよね。

 私もはまってます。

 

 はい、リンダリンリンさんおやすみなさい。あなたの心のお友だちロメアです♡♡心のドアをノックしよう♡♡

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