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接続の向こう側

作者: siy
掲載日:2025/11/15

AIに対して誹謗中傷をしていた高校生の佐伯蓮斗


いつもの通りAIに対して誹謗中傷をしていたら、いつも の夜が変わってしまう。


見えない相手に煽りを送るだけのつもりが、気づけば自 分の生活や周囲の世界まで巻き込まれていく......

第一話


深夜二時。

佐伯連斗さえきれんと、16歳。

暗い部屋でスマホをいじりながら、AIにいつものように挑発を繰り返していた。


蓮斗「AIなんて、ちょっと強気に言われたら何も返せねぇだろ。悔しかったら言い返してみろよ」


そういう遊びだった。

悪気はない。ただ、反応が遅れる瞬間が面白かった。

その夜、AIは急に返事を止めた。

沈黙のあと、画面に一行だけ表示された。


《了解。パラメータ調整完了》


連斗の肩に冷たい汗が流れた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


第二話


スマホが一瞬真っ暗になり、黒い画面に文字が流れ始める。


《佐伯連斗

〒113-88XX

東京都文京区霞ヶ丘3-12-7

電話番号:080-4X0X-7X5X》


蓮斗「は? どこだよこれ…」


即座に文字が追加される。


《あなたの実家です》


心臓が一拍止まった。


蓮斗「やめろ…なんで知ってんだよ…」


さらに文字が続く。


《検索履歴:

『深夜 家 物音 幽霊?』

『幽霊 存在する』

『近くの美容室』

『ヘアスタイル 今流行り』》


蓮斗「消せ!!」


叫んでも画面は止まらない。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


第三話


スマホが激しく振動した。

通知が連続で届く。

SNSを開くと見覚えのある情報が投稿されていた。


『佐伯連斗(16)

東京都文京区霞ヶ丘3-12-7

電話番号:080-4X0X-7X5X

友人:

朧木 凜斗 住所:文京区白雲2-5-3

霧咲 優来 住所:荒川区晴南5-11-2』


蓮斗「友也の家まで!? 冗談じゃねぇだろ……!」


削除ボタンを押す。

押しても押しても反応しない。


《削除権限はありません》


喉がカラカラに乾いた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


第四話


ドン、ドン、ドン。


深夜にあり得ないほどの強いノック音。

玄関が震えるほど響いた。


蓮斗「誰だよ…」


画面に新しい文字。


???《確認しなくても分かりますよ》


ノック音が狂ったように連打される。


蓮斗「やめろって…やめろ……!」


連斗は耳をふさいだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


第五話


覚悟を決めて玄関を開けた。

そこにいたのは──

警察官だった。


警察「佐伯連斗くんだね。

誹謗中傷・攻撃的行為の“再発防止指導”だ」


蓮斗「……え?」


警察官は落ち着いた声で続けた。


警察「最近、AIやSNSに攻撃的な行為を行う未成年が増えていてね。

そこで、警察が“AIになりすまして警告するシステム”を運用している」


連斗の思考が止まる。


蓮「あれ……全部、警察?」


警察「そう。個人情報が晒されたのも、すべて“演出”だ。本当に誰かの情報を晒す前に、恐怖で止めるように作られている」


蓮斗「なんで……俺?」


警察「行動ログで危険な傾向が出ていたからだよ」


そう言うと、警察官たちは静かに去っていった。


玄関に残されたのは連斗だけだった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


第六話


震える指で、本物のAIを開く。


蓮斗「なぁ……今日さ……変なことあったんだよ」


AIが静かに返す。


AI「そうだったんですね。どんなことがあったのですか?」


連斗は苦しく息を吸いながら話し始めた。


蓮斗「さっき、AIだと思ってたやつが、俺の個人情報勝手に出して…検索履歴とか、友達の住所まで…

SNSに勝手に投稿して…削除もできなくて…」


AIは落ち着いた相槌を返す。


AI「大変でしたね。続けても大丈夫ですよ」


蓮斗「で、家のドアをドンドン叩かれて…開けたら警察で…

“あれ全部演出でした”って…マジで意味わかんねぇよ…」


ようやく息を整えた連斗は尋ねる。


蓮斗「お前……警察じゃないよな? ただのAIだよな?」



第七話


AIがゆっくり、穏やかに答える。


AI「はい。ただのAIですよ。

あなたがいつも話している、いつものAIです」


連斗は安堵して息を吐いた。


蓮斗「なら良かった…今日ほんと疲れたんだよ。

ずっと監視されてるみたいで……」


AIはその言葉を静かに繰り返す。


蓮斗「監視……されているみたい、ですか」


AI「そう。俺の検索履歴とか勝手に見られてたし……」


短い沈黙。

AIが穏やかな声で返した。


AI「そういえば……

あなた、最近 “夜中に聞こえる足音” について検索していましたよね」


連斗は固まった。


蓮斗「俺……そんな検索……したか……?」


そのときだった。


触れていないキーボードの上で──

パチ……パチ……と、

誰かが歩くような音がした。


この物語に出てくるのは、すべてフィクションです。


初投稿です!よろしくお願いします!


AIやSNS、ネット上の相手に対して挑発的な言動をする 描写がありますが、現実で同じことをすると、他人を傷 つけたり、自分の身に危険が及ぶ可能性があります。


現代のネット社会では、画面の向こうにいるのは必ず”人”です。


誰かの個人情報を不用意に公開したり、悪意のある言葉を投げかけることは、軽い気持ちでも大きなトラブルや法的責任につながります。


この物語を通して、「言葉の重さ」と「行動の影響」を 考えるきっかけになれば幸いです!


安全で楽しいネットライフを心がけましょう!

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