わだかまり
もう、そろそろ終わり時を迎えた
今日一日
あの人をふと思い出す
笑っていたことの方が
多かった一日だったと思う
あの人も同じ風に想っててくれているかな?
そうだといいな
過ぎる時間に
刻一刻と呑み込まれて
その中で
もう一度だけ会いたい気持ちが
終わりかけた今日一日の最期にまた
強く溢れて
ドキドキが鳴り止まなくなる
一人時間は悲しいほど長くて
あの人と隣にいる時間は悲しいほど短くて
優柔不断な私は
小さいものが
指の隙間をすり抜けたような
錯覚に脅されるの
もっと言葉に
もっと仕草に
出していきたい
はっきり伝えきれていない「好き」を
あの人をふと思い出す度に
後ろ髪を引くような
わだかまりを感じてる