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異世界はバーゲンブルグから・・・  作者: J.Plum
第四章
98/113

帰還

 そこは魔術部の一部屋であった。

 御神体としてアヤを形どった女神像が鎮座されており、向かい合うのはハルク爺さんである。


「あや様、あや様、どうかこの爺と添い遂げてください。お願いします。どうかどうか!

 この爺が 好き、愛してるわ。この髭が素敵ね!一生介護してあげるわ。あなたみたいな人を待っていたのとなりますように!そして目眩く夜の情事の際には…」


「なるか?!色ボケジジイ!」

「なんじゃ〜ワシの特別室に…。あっ、あや様来てくれたんじゃな!幸せになろう〜」


 ぶちゅーーーっ!!


「汚い顔向けるな!馬鹿ジジイ!」

「なんじゃタケルもおったのか…気付かんかったわい、出ていけ出ていけ!みんなお前らの帰りを待っとるぞ!」

「そうか、わかった。ありがとう!」


「ああ、ありがたやありがた…タケル?!あや殿ではないか?!帰ってきたのか?!」

「なんとか帰って来れた!」


「そうかそうか…よかったのぉ…。

 こうしてはおれん…食堂にて待つのじゃ!」と言いパタパタと走っていった。


「相変わらず元気の良い爺さんだな…」

「そうね、ただあのお祈りは鳥肌もんだったわ・・・」


 そうして食堂に向かうと店長がいた。


「タケルくん!アヤさんお帰り!無事で良かった!」

「店長ただいま!店長のご飯が早く食べたいよ!」

「待っててなんでも作るよ!おすすめはカレーライス!」

「マジか!?食べたい!」

「すぐ作るね!」


 すると食堂の扉が開く。


 バンっ!


「タケル!!!」「ビビ!!」と胸に飛び込んでくる!

「タケルタケル!」尻尾がめっちゃフリフリしてる!

「ただいま!ネックレスちゃんと見てたよ!」


 元気だ、良かった!あれっ尻尾止まった?

「タケル、なんか変な臭いするです。雌猫のような臭いです」

「あっ、いや…」


「おう、元気そうだな…」

「ごんぞう!良かった!無事だったんだな!」

「ああ、なんとかな!突然いなくなるから驚いたぞ!」

「悪い、変な転移にハマってしまってな…大変だったわ」

「まぁ五体満足に帰って来れたんだ、御の字だろ!」

「ああ。あれ…?ブライアンは?」

「あーそのことなんだが…」


 バーーーンっ!


 見ると宰相さんだ。


「たける男爵よーくお帰りになったぁぁぁぁ!

 謁見室で王がお待ちです〜♬」

 なんでミュージカル風に言うんだよ…

 ハルク爺さんが手を回したのかな?


「店長、ちょっと王様のとこ行ってくる!」

「あいよ〜作っとくから終わったらおいで!」


 そして謁見室へ向かうと王様はすでに玉座へ着座していた。


「よくぞ戻ったたける男爵、あや殿」

「はい、時間が掛かりましたが戻って参りました」

「説明をお願い出来るか?」

 とこれまでの経緯を話をする。


 ダンジョン最深部で転移魔術にハマった件、ナナトーナへ転移した件、パパスへ行き貿易を再開した件、黒いモヤの巨人2体討伐した件と多くのことを報告した。


「まずは貿易の再開、大義である。

 それと黒いモヤの巨人の討伐についても承知した。それは我々の罪でもあるため後ほど説明しよう」


 ?


「今日は疲れたであろう。ゆっくりと休まれよ」

 そして謁見室を退室し食堂へカレーライスは死ぬほど美味しくて3杯食べてしまった!


 部屋に戻り冒険を思い返す。

 するとビビが恐る恐る俺の布団に潜り込む、「今日だけだぞ」と伝え夜は更けていくのだった。

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