バーゲンブルグへ
「よし、荷物も持ったしあとは帰るだけだな」
「兄ちゃん、お嬢ちゃん、ありがとうぎょ。お陰様で海の男としての誇りを取り戻せたぎょ」
「こちらこそありがとうございました!」
「また乗ることがあれば言ってくれぎょ、今度は安く乗せてやるぎょ!」
「あはは、ありがとうございます」
「あっ、一ついいかしら?」
「どしたぎょ?」
「荷物とかは無理でしょうけど人の移動だけでよければ転移魔術陣が使えるかもしれないわ。こちら側とあちらに設置すれば行き来ができるようになると思うわ」
「そんなことも出来るのかぎょ?」
「おそらくだけどね。先日、と言ってもひと月以上前だけど私と宮廷魔術部で研究し成功してるもの。戻ったら宮廷魔術部に話しておくわ」
「そうすればもっとポポスも活気付くなぎょ!頼むぞお嬢ちゃんぎょ!」
「公爵様、この度は色々とご無礼を働き申し訳ございませんでした」
「いやいや、ジョセも今回は反省したようでね、お転婆過ぎるとこがあったから逆に助かったよ!」
「そうですか!そう言って貰えると助かります」
「ちなみにね、余り考えたくないだろうがもし帰れなくなったとかあってこっちに残るのだったら側室として嫁がせるのも出来るからね」
「ははっ…」
「なんてね!はっはっはっ!ではね!お元気で!」
「タケルーーーっ!あなたのこと好きだったわ!ありがとう!」
「またな、ジョセ!また会おう!」
「さっ魔術を開くわよ!」アヤは詠唱を開始しそしてワープホールが開いた。
「よし、ナナミン行くか?」
「すまにゃいタケル、あたしはここまでにゃ!」
「えっ?!」
「グラファート家に残ってくれと言われて残ることにしたにゃ!」
「そうなのか?」
「そうにゃ、やはり今回の巨人討伐の鍵とにゃったものを見す見す手離す訳には行かにゃいのにゃ」
鍵?叫んでおしっこ漏らしてただけなんだが…
「そ、そうか…」
「あたしはこちらで暮らす。タケル達は是非元の世界へ帰るんにゃ!頑張れにゃ!」
そうして、ナナミンを抱きしめる。
「ありがとう!色々助かった!」
「いやいや気にすることにゃいにゃ!また会えるにゃ!」
「ああ、また会おう!」
そうしてタケルとアヤはワープホールの前に立ち振り返る。
「では、皆さんありがとうございました。もう会うことはないかもしれません。
でも皆さんのこと絶対忘れません!
さようなら!」
飛び込む瞬間…
「そーいえば交尾しすぎるにゃよ〜」
「してねぇぇぇぇぇっ!」
「してないわっ!」
ワープホールは無惨にも閉じられるのであった。




