巨人戦
その森はグラファート領の北側に存在していた。
思っていたより鬱蒼としているその森は木の密度が濃く、中に入るのを拒むかのような、そんな気持ちにさせる。
俺らはそんな中馬車を走らせ森の近くまで送られているが…
「だからごめんよジョセフィーヌ」
「ジョセと呼びなさいと伝えた、あの女は敵よ」
馬車の中ではジョセフィーヌが泣きっ面で俺にベッタリと張り付いていた。
どうやら公爵から色々と言われたようで、通常なら禁固刑になってもおかしくないが、異世界からきたものであるから仕方がないだろうとの話だったが納得出来ず、だったら付いて行ってみればいいと本日に至ったようだ。
「わかった。ジョセ、近くまでは連れて行くけど馬車からは出さないからね」
「わかってるのよ!この浮気者!」
「まいったな…」
「そんにゃときにはにゃにゃみんにゃ!ジョセフィーヌ嬢、そにゃたのかにゃしみはこのにゃにゃみんが…」
「ニャーニャーうるさいわ!!」
「にゃにゃ?!酷いにゃ酷いにゃ!」
「ニャーニャーうるさいからうるさいと言って何が悪いのよ!」
「だってにゃにゃみんは元気出して貰おうとにゃ…」
「そうだ、今のはジョセが悪いぞ!ナナミンはジョセに元気になって欲しかっただけだぞ!」
「そんな、タケルまでそんな…あーん、あーん…」
「酷いにゃ酷いにゃ!」
「あーん、あーん!」
この状態、正にカオス!
「いいからナナミンちゃん大丈夫よ。私たちにはわかってるからね」
にゃ、にゃ…
「ジョセちゃんも大丈夫よ〜ちょっとピリピリしちゃったのよね」
うん、うん…
「では2人謝りましょうね〜」
「ごめんにゃ」「ごめんね」「はい、仲直りね」
アヤ凄い!超バブみ感じる。
あっナナミン寝た…
「フン、あなた良い人ね!嫌いじゃないわ!ありがとう!フン!」
そんなやり取りをし補足ポイントまで到着し馬車を降りる。
ちなみにナナミンは寝てる。
「作戦はこの前と同じだ。アヤが出て転移する、俺が後を追うと言った感じだ。どこにいるかまだわからないからなしっかりと警戒しないとダメだ」
馬車から約50メートルほど歩くと岩山がある。そこの脇を通り抜けようとしたその時、目の前に巨人の薙ぎ払いが襲ってきた。
先手を取られた!
「アヤ、警戒!距離を取れ!」ズササっ
指示出しと共に剣を取り出し応戦する!
「俺もいくぞ、剣技スキニングエッジ!」ズシャ・・・
ダメージ通らない!
ここで咆哮
ごぁぁぁぁぁぁ!!!
相変わらずビリビリするが動けなくはない!成長してる!
両手から来る斬撃と薙ぎ払いにもパリィで対応、叩き込みのみ体全体を使って避ける。
大丈夫!経験生きてる!
そうしてるとアヤのアローが飛んでくる。ヘイトを奪われアヤに向かう巨人を追う!
程よく行くとアヤは転移し巨人が動揺する。
その瞬間を逃さず左腕を切り落とす!響く叫び声、向き直り攻撃を開始する。
アヤは遠方からアローで膝を狙う。
よし、この前と同じだ!その時遠くでジョセが「そんなやつ早く倒しなさいよ!」と叫んだ。
ヤバいと思ったのと巨人が動くのは同じだった!巨人が早い、ジョセに向かう。
追いつかない!その時アヤがジョセに近い場所に転移ポイントを設定してたため、転移が間に合いジョセを抱き抱える。
なおも俺は走りそして薙ぎ払う巨人とアヤの間に身体を擦り込ませる!
巨人の攻撃が俺を切り裂いた!噴き出る血、その時遠くでナナミンが声を上げる!
「ニャニャトーニャ国元近衛騎士ニャニャミンにゃ!我がニャニャ光剣を受けてみよ!」
その声を聞き巨人は走り出す。
アヤはジョセに馬車に走れと言い俺に近づく。
「逃げろ…ダメだおれは…」
その瞬間…アヤは俺にキスをした…
驚くもとても甘い味がした…
甘い味…
甘い味…
これ回復薬だ!身体が動き始める!
「サンキューアヤ!ナナミンを助ける!」
「ええ!」
そして走り近づくとナナミンがまた漏らしてる!
右手を振り上げてるのを後ろから一刀両断する!
「サンキュー!ナナミン!復活した!」
「よ、余裕にゃ…」腕を失った巨人は蹴りで攻撃してくる。
休みなく続く攻撃、
「私もいくわよ!アイシクルフィールド!」併せて剣を膝に叩き込み片足を破壊すると前のめりに倒れる巨人、間髪入れず首を跳ね戦闘が終わった。
倒したとき俺も前のめりに倒れた
「…痛かったぁ…あれ…死ぬかと思った!」
「お疲れ様!身体は大丈夫?」
「アヤこそ大丈夫か?!その…あー…回復薬ありがとな!」
「別に…恋人のフリの一環よあれも…」
「そ、そうか…ならいいんだが…」
「まぁ初めてだったからね、それだけ!」と言って走り去る。
「ナナミンちゃん、ありがとうね!」「これは汗にゃ!」
えっ初めてなの???




