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異世界はバーゲンブルグから・・・  作者: J.Plum
第三章
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戦闘

「にゃにゃとーにゃ王国にあるにゃんとも優美である神殿、

 それがにゃにゃとーにゃ神殿にゃ。

 にゃんとも言えないようにゃにゃにゃ色に光るとの噂があるにゃ。

 ニャニャミンもにゃんとも…」


「あーっニャンニャンばっかで何言ってるかわかんない!王様はちゃんと喋れてるんだからお前もしゃべれるんじゃないのか?」

「にゃにゃ?!ちゃんと喋ってるにゃ!にゃに言ってるかわからないにゃ!」

「だからそのニャーニャーをな!」

「いいからタケル諦めて、むしろ可愛すぎて抱きしめてあげたくなるわ」

「にゃにおう!私は騎士にゃ!そのようにゃ戯言には屈しにゃいにゃ!」

「わかったよ。取り敢えず向かおうぜ…」


 その神殿はナナトーナ王国から馬車で2時間ほどかかる場所にあった。道中ナナミンのにゃーにゃー話を聞きつつ向かい程よく笑いながら過ごしていた。

 ある場所に着くとナナミンは耳をピョコピョコと動かし始めここで馬車を降りると言った。


「近いのか?」

「いや、にゃんか変にゃ反応があるにゃ。今まで感じたことのにゃい反応にゃ」

「そうか…」

「念のためここから歩いて向かうにゃ」そうして歩き始めた。


 森の中を突き進む、ナナミンは最大限周囲を警戒して突き進むがビビを思い出してしまう。

 元気でやってるといいけど…

 そうすると遠くの方に神殿らしき建造物が現れた。今日は偵察であるということもあり、ゆっくりと腰を屈め近づいていく。


 神殿が見えてくる。

 すると神殿の入り口、と言っても扉などはなくちょっとした階段ではあるがその入り口付近に人のような影を確認する。

「ナナミン、あれは?」

「あんにゃの見たことにゃいにゃ。初めてみるにゃ」草に隠れ見ているとクンクンと臭いを嗅ぐ仕草をする。

 その動きを見てわかった。

「あいつと同じだ」

「あいつって?」

「ビビの集落を襲ったやつだ。人型のモンスターで黒いモヤを背負っている」

「確かにここからだと確認しずらいけどモヤは付いてる気がするわね」

「あいつは手を出しちゃいけないと言われた。だから逃げよう」

「にゃに?!倒さにゃいのかにゃ?」

「無理だ、きっと殺される…」

「でも、ここでやらないとナナトーナ王国に向かったらどうするの?みんな殺されるわよ」

「そ、そんにゃ。そんにゃこと許せるわけにゃいにゃ」

「でも勝てるのか?」

「あたしが生まれ育った国にゃ、良い思い出ばかりではにゃいが皆殺されるとわかって逃げるわけにはいかにゃいにゃ」

「でも…あいつは…」

「タケル?聞いて。私たちは倒す力を付けたわ。でもね、本人が負けると思っていたら勝てるものも勝てないわ。あの国の人が勝てる?」

「あれに?勝てるわけないだろ!戦い始まっても踊ってる奴らだぞ!」

「そう、戦いが始まっても踊ってるような平和な人達なの。みんな優しかったわ。この優しさを守れるのは私達だけ。どうする?」

「って言ったって…」

「大丈夫、勝てるわ。あのダンジョンボスも倒したじゃない!だから…お願い…」

「あっ…ぅん…ああ…ぅん…、、、あー・・・わかったよ…」

「ありがとうタケル!」

「ああ、でも勝てる見込み立てられるほど俺は自分を信じられない。ましてアヤを守りながらなんて…」

「大丈夫よ。私には転移があるから。襲ってきたら転移するから私のことは考えなくていいわ」

「そうか…わかった。討伐するぞ」そう言うと剣を取り出す。


 少しでも優位に進めたい。そう思い奴から見えない草陰から近づいていく。

 作戦はまず転移ポイントの設置、先ほどいた場所に近くにあった手頃な石を置きそこに魔力を込めて貰う。左右に展開、俺とアヤ・ナナミン組で別れ配置に着く。

 近くまで行ってからまずアヤ・ナナミン組に飛び出して貰い誘い出し、奴が動いたら転移で逃げる。そこから俺が後ろから攻め始め戦闘開始する。

 転移したらアヤは魔術で応戦、ナナミンは…ナナミンは…待機かな…という内容で動き始めた。


 ゆっくりと近づくとやつの大きさに驚く。こんなにデカいのかと思い、隣にいないごんぞうを思い出す。あいつがあればもっと楽に戦えたかなと思い少し笑顔が溢れた。

 するとアヤとナナミンが姿を現した。「私のにゃはニャニャトーナ王国近衛騎士のニャニャミンにゃ。いざ尋常に勝負にゃ!」そう名乗ると奴は動き出した!


 ナナミンがフギャーーーッも叫ぶももう遅い…ナナミンに向かって奴は走り出す。

 それを見て俺は真っ直ぐと奴に向かって走り距離を詰めた。

 アヤが転移し移動すると突然消えたので奴が動揺してるのがわかる。

 その瞬間を逃さず左腕に剣を走らせると左腕を切り落とした。

 突然のことにより状況がわからなかったのだろう?無くなった左腕を見て不思議な顔をするが次には痛みがやつを襲う。


 ごあぁぁぁぁぁぁっ!!!


 奴の咆哮で精神が削られる。だが耐えられる。大丈夫、俺は成長してる!

 奴と対峙し切りつける。奴は残った右手を使い俺に攻撃を繰り出す!するとある程度の距離から放たれるアヤの魔術だ。

 足、膝、胸といった場所を的確に打ちダメージを与えていく。

 適度に顔や手に散らばせているため集中して狙われているのに気付くことはない。

 奴の右を使った薙ぎ払いを剣で受け飛ぶと少し距離が空く、このままアヤの元に行かれてはダメだと距離を詰める。

 アヤの方を確認、アヤ問題なし。

 ナナミンは?ナナミンは戦いの舞を踊ってる。それを見て変な力が抜け奴と対峙する。


 そこからは不思議な感覚だった。奴が繰り出す様々な攻撃、その全てが見える。

 次に出す手がわかる。これが成長か!?

 アヤのアローが奴の膝を撃ち抜く。その瞬間奴がよろめくのを確認、逃さずもう片方の足を切り裂いた。

 奴は倒れ、機動力が無くなる。それでもなお攻撃を止めることはない。薙ぎ払いなどを繰り出してくる。

 俺は右腕を切り落としあとは首を刎ねようとする。

 すると戦いの舞を終えたナナミンが戦闘に参加しようと走ってくる。

 奴と対峙し剣を振り下ろそうとすると口を開け奴がナナミンに迫る。

 ナナミンは呆気に取られる顔をして顔の動きを目で追っているので死ぬと思った俺は首を切り離した。


 そうして奴との戦闘は俺たちの圧勝で終わりを告げたのだった。


 最後まで喰らいつく奴に恐怖を覚えるが皆怪我することもなく戦いを終えることができた。

 ただ一点を除いて…


「だからこれは汗にゃ!大量に出た汗にゃ!まったくこんにゃとこで汗がこんにゃに出ると勘違いされてしまうにゃ!まったくまったくにゃ!」

「まぁナナミンがおしっこ漏らしたのはあったが無事討伐出来てよかったな!」

「だから違うにゃ!汗にゃ!」

「そうね、ナナミンちゃんの粗相はあったけど良かったわね」

「だから…違うにゃ…汗にゃんだにゃ…」

 やべ泣いちゃった。弄りすぎた…

「ごめんごめん!汗だよな!わかってるよ!」

「そうにゃ!こんだけ汗をかくのは頑張ってた証拠にゃ!」

 踊ってただけだけどな…

「こいつはなんなんだ?普通のモンスターとは違いそうだが…」

「わからにゃいにゃ。恐るるに足りん奴だったにゃ」

「とりあえずお祈りに行きましょ。こいつの処分はそれからね」そう言って神殿内に入って行く。


 そこには人や獣と言った骨が乱立しており、足の踏み場もない状況であった。

「見てるだけで吐き気がするわね…犠牲になった人らを埋めてあげましょ」

 そうして神殿内の片付けをし綺麗になったところでお祈りを開始した。


 すぐにお祈りは終わりシルフィードレインという位階10の魔術を手に入れた。

 ただ俺は熟練度が足りず使用出来ずアヤのみ使用できるようになった。

 残念だが確かに風魔術はあまり使ってなかったから仕方ない…

「あとは奴を処理して帰ろう!」と言い神殿を出ると奴の死骸は跡形もなく消え去っていたのだった。


「おい、どこいったんだよ…」

「知らないわよ」

「でもここだよな…聞いたことがあるにゃ。神の使徒たる者、その姿、かたち全てが幻であり、その姿を捉えることは叶わにゃいと…」

「…じゃ何か?あれは神の使徒でこんだけ人を殺すのは神の意志と、そう言いたいのか?」

「知らにゃいにゃ。話を聞いたことあるだけにゃ」

「そうか…わかった」

 奴は突然消えた。それが何を意味するのか?それは俺らには全く検討がつかないことであった。

「戻りましょう。早く帰らないと皆心配するわ」


 そうして俺らの討伐は終わりを告げ国に戻って行くのだった。

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