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異世界はバーゲンブルグから・・・  作者: J.Plum
第一章
8/113

異世界初の食事(地味)

結構な人数投稿してるもんですね。


翌朝、部屋を叩くノックの音で目覚め周りを見渡す。

夢じゃないよなとほんの少しの落胆とほんの少しの安堵が入れ交じり複雑な気持ちとなった。


「おはようございます、たける様」


おはようございますと大して若くもないメイドさんに挨拶をする。寝巻きは大丈夫だったかを聞かれたが、問題なかったと答えたところで宰相が顔を出す。


「おはよう、たける殿」


おはようございますと伝えると朝食の誘いである。どうやら今日は王様も同席するようでよろしくと顔を出したようだ。

寝巻きから用意してもらった普段着風の服に着替え指定された食堂に向かうとごんぞうとカナと出会い、朝の挨拶を交わす。

おはようと声掛けするもカナはテンションがえらい低い。


「私低血圧だから朝は機嫌が悪いの」と聞こえるか聞こえないかの声でボソボソいうのであまり絡まれないようにすることにした。


到着するとアヤはすでに席についており、かつ店長も着座していたので座るようにした。ちなみにブライアンは席にはいない。


店長大丈夫すかと声を掛けると大丈夫とは言うが、目の下が窪んでいるように見えるほど暗い顔をしている。あれだけ店長推しだったカナは顔を見ることすらせずうつらうつらしている。


「お待たせして申し訳ない」と王様が食堂に入ってきたため俺とごんぞう、アヤは立ち上がり挨拶する。カナはそれを見てハッとして立ち上がるがちょこんと挨拶しまた席に座る。


「楽にしてくれ。大したもてなしも出来ず申し訳ない。少ししたら歓迎の宴はすると思うがそれまでは許して欲しい」と話された。


そうすると朝食が出てくるが、ホテルで出るようなベーコンやスクランブルエッグがあって、ちょっとしたサラダがつくわけではなかった。パンとスープと干し肉っぽいの。あとなんのサラダがわからない謎サラダと出てきたので困惑してしまった。


とりあえずパンを食べようとすると固くて噛み切ることが出来ない。うんうんやっていると


「そうか食事も世界が違うと違うものか、半分に割りスープに浸すようにといわれ、言われた通りにするとやっと食べることが出来た。

干し肉も硬そうだと思ったもののこちらはなかなか柔らかく、柔らかいジャーキーのようなものだと思い噛んでは浸したパンを食べと繰り返すこととなった。


さて、謎サラダである。なんの草なんだろうと思い躊躇するが、郷に入っては郷に従えとあるので一口でパクっと食べてみる。

なんだこれ、野菜独特のえぐみもないしシャキシャキした噛みごたえが心地よい。何よりも美味い!かかっているドレッシングを変えれば何杯でもいけると思うほど美味しくいただくことが出来た。

初めての異世界食事であったため夢中になって食べていたが、周りをみると皆苦労しながらもなんとか食べている状況であった。


ただ、同席した宰相が朝で機嫌が悪いカナに一言一言話しかけるせいであの席だけピリピリした空気が出てきているが、宰相は気付かずヘラヘラ笑いながら喋りかけている。心の中ではやめてあげてとは思っているものの巻き込まれたくないと目に入れないようにしたのだった。


目を逸らすと店長が目に入る。スープとパン、サラダをじっくりと確認し味を確かめている。スープで浸したり、そのまま食べたり、割って断面を観察したりとしており、朝見た時よりは少し元気になった姿を見ることが出来た。


食事を終えると一度部屋に戻り一時過ぎて訓練をすると言われる。

了承の相槌を打ちご馳走様でしたと王様に伝えるもどうゆう意味じゃと宰相に聞いて、皆目見当もつかないと言われていた。


部屋に戻り一度ベットに横になる。


畑違いと言えばそれまでだが訓練してモンスターを倒せるようにならねば死が待っている。頑張らないとなと気合を入れ直しバッと立ち上がる。そして、訓練場に向かうのだった。

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