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異世界はバーゲンブルグから・・・  作者: J.Plum
第二章
74/113

研究結果

 かつてないほど苦戦し壊滅一歩手前、いや壊滅した戦闘が今終わった。

 戦況のみ見ると惨敗であることは明白で完全な力負けだった。


「アヤ、どうして…」

「私のスキル、転移を使ってきたのよ」

「転移を?」

「そう。実は以前ビビちゃんの装備買いに行くからと買い物誘ってくれた時、断ったでしょ?実はあのとき転移に関する研究をしていたの」


 聞くと転移の魔術は研究の結果、想像した場所にある目印のようなものに魔力を放つことで記録され転移することが出来るとわかった。

 つまり物にマーキングすれば転移出来るのではと考えたようだ。

 まずは指輪に魔力を込めたところ発動せず、次に大きめのネックレスに魔力を込めたところ転移出来ることがわかったとのこと。

 ただ、何度かやってみただけで遠くまで転移出来るかは検証してなかったため発動しなくてもおかしくなかったと話した。

「あとそのネックレス私の持ってるこのネックレスと番いになってて強く持ち願うともう一つが光るのよ」

 そう言われグッと力を込め握ると赤く光った。

「たまたま見てたらと赤く光ったので転移を使ってこちらにきたと言うわけよ」


「アヤ、本当に助かった…死ぬ一歩寸前だった。ありがとう…」

「いいえ、皆は助かったのかしら?」と周りを見渡す。


「今回は完全な力負けだ…すまない…自分を大きく見過ぎたよ」

「ドラゴン倒してても負ける時もあるのね…」

 まぁ倒してないからねと思いながら黙って頷く。

「とりあえず生きてたし、次勝てればいいじゃない。さて、魔石とか回収して戻るわよ!」

 とノソノソと動き出し魔石や宝箱といったものを回収する。


 途中ビビの元へ行き話し掛ける。

「ビビ、大丈夫か…?」

「う、うん…ごめんです。モンスターに最初にやられちゃったです。回復薬も割ってしまって…タケルの手が…」

「謝ることない。奴は強かった。俺らは弱かった…それだけだ…守れなくて…すまん…」

「ううん…。タケル、強くなろうです…」

「ああ、次は俺らで倒そう!」


 そう言うとビビは目を瞑った。

 一瞬、えっ死んでないよなと思ったがどうやら寝ているようだ。


 そのタイミングでネックレスの紐が切れポトリとビビの上に落ちる。

 このネックレスがなければ死んでたと思うと感謝し握りしめる。

 落とすわけにはいかないなとビビのポーチに入れまた作業に戻るのだった。


 転移魔術陣が現れ数分が経った。

 満身創痍の俺らは立ち上がると魔術陣に集まる。


 すると警戒網に反応があった。

 ビビを見ると睡眠に入っているため反応はなかった。

「アヤ、あっちに別の宝箱の反応がある、どうする?」と言い指を刺して方向を示す。

「せっかくきたんだから見てこうかしら。ちょっと皆待っててくれる?」と言うと指を刺す方向に歩き出す。


 この時、宝箱は気にせず帰ってればあんなことにはならなかったなと今なら思える。

 ただ、その時はそれが最善に思えていた。


「こっちだな」

 皆からも見える端にある壁面、そこに反応があった。

 ペタペタと触るとガラガラと言って崩れ落ち金色の宝箱を見つけた。


 宝箱に近づく、その時何故か俺は警戒していなかった。


 宝箱に手を掛け開ける刹那の時間油断している自分に気付き手を出す。


「ちょっま…」


 アヤは宝箱を開け放すと魔術陣が周囲に展開され、そして俺らはどこかわからない彼方へと転移したのだった。

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