10階層
「何見てんだよ」
「いや大丈夫かなって…」
「こんなん余裕だわ。一昨日からのやつ考えたら鼻くそだわ」
確かにあれはキツかったな…よく耐えられるよな…
と言うことで中級ダンジョンに到着した。
ここは25階層のダンジョンだ。初級と比べると一階一階が広いようでその分モンスターも多く出るとのこと。
「俺も何度か潜ってるんだが二桁は届かねーわ。いって7階、捌き切れん。
モンスター自体はそんなんでもないんだが数にやられるわ」
「なるほど…」
「まぁ今回はごんぞういるし遠距離もあるから大丈夫だろ!よし行こう!」とダンジョンに入り始める。
一階から五階までは初級とモンスターはほとんど変わらない、ただ複数になるくらいで難なく倒すことはできた。
「ネズミ型、ごんぞう行くぞ」「おう。よっしゃ1匹目!」「廊下から複数体確認です」「おけ、ファイヤアロー!…アロー!…アロー!2匹逃した」「こっちにこい!よし3匹目!」「コウモリ型接近です!」「おお、長槌大車輪!うおぉぉぉっ!」ビュッ!「サンキュビビちゃん!」「です!」「周囲警戒…終わったか…大丈夫だな。警戒解除、お疲れ!」
「まてまて超連携できてんじゃん!」「ですねってブライアン、武器の損耗確認してください」
「わーってるよ!槌異常なし」「盾損耗なし」「ビビも大丈夫です」「魔力微減、影響なし!良い感じですね!」「そうだな、ブライアンの中衛と後衛タケルが上手く機能してるがビビの突発的な動きもさらに良い」「ありがとうです!」「このまま突っ走るか!おう!」と言うような流れを繰り返し下へ下へと動いていき10階層で一時宿泊となった。
ここは10階層の安全地帯だ。
各2階層ごとに安全地帯は存在する。安全地帯といえモンスターが全く出ないと言うわけではないが比較的出ない傾向が強いらしく、冒険者の身体を休めるのに重宝してるとのこと。
モンスターが嫌う光を放つ苔のようなものが張り巡らされており、それの影響と言うことだ。
比較的通常ルートからは離れていることが多く、洞窟型や隔離地であることが条件だ。
「ビビ、ポーチからテントとか出してくれるか?」そういうとポーチからテントを出しその他の物品を並べていく。
「えっ?テントなんか持ってきたのか?すげーな〜!とりあえず俺はいっていい?」ブライアンはそう言うので中に入りほえーほえーと話をしていた。
「婆さんから貰ったもんだけど助かるな」
「そうだな、少しでも身体を休めるのはありがたい」いつも通り損耗確認をし個人ごと身体を休める。
途中であった危険だったことや注意事項など話をしながら夕食で話をして交代で睡眠となる。
三交代制で俺、ビビペア、ごんぞう、ブライアンの順番だ。
ごんぞうとブライアンが睡眠に入る。
俺とビビは焚き火の前で座り話をしていた。
「ビビ、戦闘は楽しいか?」
「楽しいです。最近は潜伏スキルもできるようになったです。なので人知れず近づき倒すことも出来ますです」
「そうか、ただ危ないことはあまりしないでくれよ…」
そう伝えると焚き火の火をくべ炎を見て過ごすのだった。
ごんぞうが起き出すと代わりに俺らが睡眠に入る。
そうして初日の夜は過ぎていくのだった。




