愛
翌日、集まった俺らはにこやかにサムズアップするブライアンを見た。
「おはよう!今日からがんばろうぜ!」
昨日の光景を思い出し、吐き気が込み上げるが吐くわけにはいかない。
「あぁ今日からよろしく…」
「なんだよ元気ねぇーなぁ!そんなんだと殺されちまうぞ!」
「いや、大丈夫。そうゆう意味の元気ないじゃないんだ」
「そうか…?」
すると入り口前に一昨日まではなかった石造の塔があった。
「ブライアンあれ?」
すると上からヒナが現る。
あっこれ始まるやつか?
「ああ、ブライアン!ブライアン!何故あなたは行ってしまうの?
行かないで私を愛すと誓ってくださいまし!そうすれば私はクラータルの名を捨ててみせますわ。
私たちに取って敵はモンスターだけよ。街に蔓延る男漁りの雌型モンスターだけ!
それでもなお向かうと言うのならば、その手、その足、その身体でもいい。
いづれかを置いていってくださいまし!」
「あぁ、ヒナ嬢!あなたが恋人といってくれれば私は新しく生まれ変わるのだろう!
幸せの形を共に見つけていこう!」
「ああブライアン、ブライアン。残念ながらあなたは恋人にはなれないわ、何故なら婚約者ですもの。
憎き街に住まう雌犬どもを共に駆逐し私との幸せを考えましょう!」
「おお、ヒナ嬢。それであれば私はブライアン、その名を捨てましょう!
今日からはブライアンでは無くなります!」
「はぁ意味わかんないんだけど?ちょっとそっち行くから待ってなさい!」
「よし、逃げるぞ!」
「えぇぇ!」てかヒナ嬢狂気隠し切れてないやん。
そもそもこれのためにこれ作ったの?
「待てやーーーーっ!」
「うわぁ〜!」
「お嬢様ーーーっ!」
ブライアンは、それはそれは綺麗な放物線を描く飛びっぷりでビンタを食らっておったぁ〜。
そんな朝でした。




