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異世界はバーゲンブルグから・・・  作者: J.Plum
第二章
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ポーチ

 攻略を終え俺らは帰り足で道具屋へ向かった。

 ポーチを手に入れるためだ。なんとかお金は用意できたので受け取りに行く。


「らっしゃい、きたね」

「はい、よろしくお願いします」

 まぁまずはこちらにと案内され椅子に座らされた。


 小金貨11枚を出すと数え始め懐に仕舞うとポーチを貰った。

「ありがとうございました」

「いやいやこちらもよかったよ。良い商売させて貰った」

「明日休んで明後日から中級に挑む予定です」

「そうかい、じゃーな、これは婆からのプレゼントじゃ。中古品だがまだまだ現役だから使ってやっとくれ」そうしてテントとトイレなどダンジョン泊に必要な機材の多くを渡されることとなった。


「良いんですか?」

「構わん構わん。わしの冒険のかけらみたいなもんじゃからな」そうして俯く婆さんを見てると自らの昔から使ってた物なんだなと言うのは察しがついた。

 仲間も居たのだろうがその人達との思い出を俺らに託したんだなと思い感謝し、御礼を言ってお店を出ることにした。「頑張らないとな」と呟くと皆揃って首を縦に振った。


「そう言えば回復薬もう無いんじゃないか?」

「そうです。買い足さないとです」と言うので気まずかったがお店に戻るとレジに見た目同じのポーチで小金貨7枚特価!と書いた紙を貼ったババアが居てこちらを見るなりしてやったりの笑顔を浮かべてきやがったので腹がたった。

 回復薬を小金貨1枚分仕入れると店を後にするのだった。


 城に戻り部屋に戻ろうとすると遠くからボベボベといった声が聞こえ見てみるとブライアン・ヒナペアだった。

 顔はすでに例の顔になっており、先日よりも酷くなっているように思えた。そうして初級ダンジョン攻略の日は終わりを告げたのだった。


 ぼべんなじゃい、ぼゔじまじぇん。ぼべんなじゃい。


 部屋に戻る。先日俺の心情を話ししたあと、ビビは部屋を変えるようにお城に伝えていたようで帰ってくるとツインベットの部屋に変わっていた。部屋が別々にとは行かないまでも悪夢のような生活からは脱却することができた。


「ビビ、装備のメンテナンスやらないと壊れるからしっかりとやらないといけないよ」

「ビビ裾が飛び出してるよ」

「ビビ座る時は膝を立てないようにしなさい」

「ビビ、ビビ」

「あーもう、タケル五月蝿いです。トトみたいです!」


 えっ!?ビビが俺に口答え?!俺に…

 こ、これが反抗期か?

「よく言ったぞ〜!ビビ〜っ!」と頭を撫でてやるとぶつくさ言いながら黙っているのだった。


 翌日は休みにしていたのでお風呂入ったり、ビビの訓練したりと平穏な時間を過ごしていた。

 ただ、気になるのはブライアンの処遇である。

 正直自業自得だし、俺らの帰還してすぐバレたからまったく罪は無いものの仲間だし大丈夫か心配になっていた。


 たまたまメイドさんが通りかかったので聞いてみることにした。

「すみません、あのブライアンは今…」と言うとおほほほほほっと返され逃げていく。計3人のメイドさんに聞くも全く同じリアクションでどうすれば良いのかが想像がつかなかった。


 自ら動くしか無いかと思い屋敷を見て回る。


 そうすると階段の下に扉が付いており、通常なら掃除用具入れになりそうな場所なのに薄らと声が聞こえてくるのがわかった。

 ノブを手をかけると鍵がかかっておらず、そぉーと覗くと真っ暗な不気味な階段があり、明らかに重苦しい空気が漂っているのであった。

 扉を開けると薄らであった声は叫び声とは違う、何か色が混じったような声であるとわかった。

 ここは行ってはいけないと言うアラートが自身の中に浮かぶが興味本位で階段を降りていく。


 コツコツといった音が響く中地下につき足跡を殺し近づいていく。

 そうして1番声が大きく響く扉の隙間から中を覗くと…




 気付くと俺は部屋にいた。

 ボォーっとし天井を見つめ、男の生き様とはと考えている。

「タケルどうしたです?」

「ああ、俺は無力だな。そう考えていた」

「何言ってるです?」

「いや、なんでも無い」


 人は知らないでいたほうが幸せな事柄ってあるんだなと知った。

 俺は少し大人になった気がした。


 こうして休みは終わり、明日から中級ダンジョンに潜ることとなった。

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