ダンジョンへ
翌朝、朝食会場となる場所に集まると頬の欠けたブライアンがいた。
「どうしたんですか?ブライアン!」
「いや、おはよ…昨日は…凄かった。もうね、いない間の鬱憤が凄くて…」
「は、はぁ…とりあえず今日からダンジョンなんで切り替えてきてくださいね…」
「ああ」
二の鐘が鳴り響き俺たちは正面入り口に集まった。
メンバーは俺を含め5人俺、ブライアン、ごんぞう、ビビ、ヒナだ!
「よし行くぞ!」「「おぉう!」」
「まずは初級からだな!」
「初めてのダンジョン緊張するです!」
「初級だから大丈夫だろ〜アハハッ!」
ってなんでヒナ嬢いるの?見るとヒナ嬢がメンバーに入ってる!
もう顔がツヤッツヤになってるけど?!
「なに?なんか文句あるの?」
「なりません、お嬢様!」
「なんでよ!いいじゃない!」
「旦那様に叱られます!」
「いいじゃない!私に叱られるかお父様に叱られるかどっちが良いかよく考えな・・・」
「いってらっしゃいませ」
食い気味に…いいのかよ!?そんなに怖いの?ヒナ嬢って…
「ヒナ、城に戻れ」
「な、何よ、ブライアン。そんな口聞いていいと思ってるの?!」
「ああ、これはダメだ、許すことは出来ない」
「何よ!いいじゃない、別に!」
「ダメだ!!」ビクッ…
「なんでよ…なんでまた行ってしまうの…」
「俺は根無草の冒険者だ。お前のような素敵な女がいても旅が俺を呼ぶ。そうゆう男なんだ。必ず守れるなら連れて行こう。ただ確信が持てない、すまない」
「私は1人で待てと言うのね…女はいつもそう…」
「ああ、でも俺は必ず帰ってくる。帰ってきたら必ず1番にお前の元に帰るから。だから待っててくれないか?」
「あぁ…ブライアン。私の愛する人…愛してるわ!」
「俺もだ、ヒナ」
抱き合う2人。
無情にも時は止まることを許さない…少しずつ離れ、男は旅立つ。
「行ってくる」
「必ず、必ず帰ってきてね!」
「ああ」この一言にすべての想いを詰め殺戮王ことブライアンは旅立つのだった。
「今日って様子見ですぐ帰るって言ってなかった?」
「言ってた…」
「あの?ブライアンさん?」
「お疲れお疲れ!これたぶん毎回やるからよろしくな!」
「えぇぇぇ…」嫌なんだけど…
「てかすぐ帰りますよね」
「いやとりあえずダンジョン見て帰るけど、すぐには王城には戻らないな。せっかく1人になれたんだから遊び行くさ」
「で、でも昨日俺知らないやついないって…」
「バカだな、裏路地行けばなんとでもなるから!とりあえずチャチャっと行って探検だな。あっ、あと借りてた金返すわ!」
と小金貨10枚渡される。
「多くない?」
「利子だ!昨日ヒナからお小遣い貰ったからな!」と全力の笑顔で言う。
こ、こいつ、クズだ!
色々ありつつダンジョン探索は始まったのだった。
「ブライアン、カムバーーック!!」




