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異世界はバーゲンブルグから・・・  作者: J.Plum
第二章
64/113

誓い

「あー疲れた…あんたちゃんとお土産買ってきたの?」

「そんな買ってきたに決まっているだろ」

「てかさ浮気とかしてないでしょうね。あんた口は上手いからすぐ女引っ掛けようとするからね。まぁ夜も上手いんだけどさ」

「し、してないよ…」

「本当?ゴシップとか勘弁してね。本当顔と盛り上がるのとかだけはいいんだけど…あと夜ね。あっども、ヒナといいます。よろしく」


 誰だこれ?あれっ?さっきのあれっ?あれっ?

「ブライアン、なんかなんのリアクションもないんだけどあんたの連れ大丈夫?頭沸いてんじゃないの?」

「タケル?おいっ!」

「あぁ、すいません。タケルと言います」

「ごんぞうです」「ビビです」

「よろしくね。ちなみにさっきの外行用のやつだからね、本来はこっち。外交って疲れるのよね。ブライアンの知り合いだから素を出すけどバラしたら殺すから!」


 ひぃぇぇぇぇっ…


「お土産ってさっきの趣味悪い荷台に乗ってたやつ?あとであいつらに運んでもらうわ。あぁ…まぁあんだけあれば1個くらい気に入るのあると思うわ、ありがと」

「あぁ…」

「あっ着いたわ、じゃまた夜ね!今日は寝かさないわよ〜!」バタン…


「あの…」

「なんだよ〜!ビビってるんじゃねーよ〜!あんなの演技だから〜、まったくよ〜、ハハハ…」

「ブライアン?」

「ハハハ」

「ブライアン?」

「ハハハ…」

「えっ…ブラ…」

「あぁそうだよ!とんでもない毒女だったわ!騙されたわ俺!ハハハ!

 初めて会って、やべーめっちゃ可愛いやんってなるじゃん!ご飯食べるじゃん。お酒飲むじゃん。いつのまにか一晩過ごすじゃん。気付いたらあれじゃん…

 逃げようと思っても逃げられないじゃん…気付いたら英雄扱いじゃん。

 この街で俺知らないやついないんだ…こんな俺なのに…お付きだって俺の監視できてて、一生懸命お酒で懐柔してなんとかバレないようにひて…ばべだら殺されてじまゔがら〜!だがら〜だがら〜」

「わかった。わかったよブライアン…」

「うっうっ…俺だってこんな英雄みたいな感じにされたって…英雄じゃないから…」

「大丈夫、大丈夫だよ」グスグスっ…


 そこから馬車の中ではブライアンの泣き声が響く…そして喋り始める。

「領主に言ったんだ、俺は旅の冒険者だから一箇所に留まれないと…娘の純潔を奪ってとか言われて怒られるかなと思ったらそんなことはなかったんだ。

 実は一度婚約者として外に出されて戻ってきた娘だったみたいで、内容は理解してくれたんだ。でも勲章も貰ってないただの一冒険者じゃあそこまでいったら逃げるのは難しいと…

 もしなんとかしたいと言うなら中級でもいいからダンジョンクリアでもすればなんとでもなる。だから頑張れって、そう言われた…」

「そうだったんですか…」

「俺歳上なのにすまん。でも1人では絶対無理だし、力貸してもらおうと思ったけどなかなか言えなくて…」

「なぁごんぞう、同じ故郷のよしみでなんとかしてあげよう。あれは流石に厳しいんじゃないか?」

「あぁ…天使とは真逆の存在だな。天使であればフフッ面白い御仁だなと素敵な笑顔でこちらを向きそして…」

「あっもう大丈夫です」

「一緒にダンジョンを攻略しよう!俺らのブライアンのために!」

「ありがとうありがとう!」

「俺らは兄弟だ!必ず攻略し幸せを掴もうぜ!」ガシッ!ガシッ!ガシッ!


 とそう言い男達は団結した。


 この話を後世に聞いたものは言う、これぞ桃園の誓いと。


 タケルは言う

「ちなみに夜って言ってたけど…」

「あーヒナって夜は極上の女でよ、もうね、最高!何回でもいけちゃうくらいでさ。さっき殺すとか言ってたじゃん!あれもベットでは死んじゃう死んじゃう〜って!アハハ!俺も夜があるからちょっくら寝ないとな!さて今日も夜が楽しみだなぁ〜」


「・・・あのさ、やっぱこいつこのままの方がいいんじゃないか?」

「俺もおんなじこと思っていた」


 そうして出来た桃園の誓いは約1分ほどで解消となったのだった。

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