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異世界はバーゲンブルグから・・・  作者: J.Plum
第二章
62/113

サムエル

 翌朝から走り続けサムエルの街に着いたのは夕方を少し過ぎたくらいであった。


「やっと着いたぁ…腰いてーよ」

「着きましたね!とりあえず宿を見つけましょ」

「ゆっくりと休みたいな・・・」

 そうして街中へと進み出るとやたらと視線を感じる。

 なんだ?この視線は?種類としては驚きと驚嘆の視線だ。時々嘲笑の視線も混ざっており、この街の異変を感じ取る。

「この街なんか変だ」と周囲を伺うがごんぞうが

「いや変なのは俺らだろう。俺らというか馬車が派手だからな」と。

 あーあの幌だったの忘れてた…恥ずかしい…


 そんなこんなでトコトコ走り宿屋に到着した。

 金の馬車亭と言う宿だ。中に入り部屋を取る。

 3部屋を希望するとちょうど空いてると言われたので部屋に向かうとブライアン一行、ごんぞうと俺、ビビと別れた。


「あれっタケル、こっちです」

「いやビビも15歳になっただろうから今日から1人だな」そう伝えるとポロポロと泣き始める。

「い、いやビビそろそろ大人にならないといけないんだ。だから…」

「タケルはビビが嫌いになったです?」

「そんなわけないじゃないか!好きだぞ!」

「じゃなんで離れようとするんです?」

「離れようとしてるんじゃなくて大人になるというのは…」

「タケル、お前そっちで寝ろ」とごんぞうが言いバタンと扉を閉めた。

「タケル、今日も一緒です」と部屋に入るとシングルベッドだった。

「タケル、今日も一緒です」と同じ話をされ、またあの時と同じ夜を過ごすことになるのだった。


 宿屋で焚き火したら怒られるよな〜…

 だよな〜…


 翌朝目が覚めると目の前にぴょこんと立った耳があった。

 また寝相がと思ったがビビは起きて俺の上に乗っていた。


「おはよう、何してるんだ?」と聞くと「タケルの寝顔見てたです」と言われる。

 それ漫画で見る新婚夫婦ネタやないか?!実際はそんな綺麗なもんじゃないわと思いつつ「恥ずかしいから見ないでくれ」というとふふふっと笑った。

 だからその笑い方も新婚夫婦が…と思ったが何も言わないでおいた。


 サムエルの街はそこそこ流行ってはいるようだが、あまり活気があるとは言えない感じではあった。

 一箇所だけ活気があり列を成している場所だけあったので覗いてみると【店長印の黄金クレープ】と書いてある!

 店長支店まで出してんの?こんなとこまで??となるも並んでいる人皆笑顔であるため、やっぱ店長が1番皆幸せにするよなと思っていた。しかしターニャさんやるな…


 出発の時間がきて馬車が走り始める。御者台には知らない男性が乗っている。

 いつも馬車出る時には必ず出発だ!と騒いでいたブライアンが大人しいので様子を伺うとブライアンとお付きが席の上で死んでいた…

 いや比喩というか…息はしてるが爆睡して死んでいるように見えた。


「ブライアン?大丈夫ですか?」と聞くと弱々しい声で「ぁぁ…」と答えるくらいで大丈夫には見えなかった。

 無理やり起こして聞くと、部屋に入った後飲み行こうぜ!ってなり、一次会で飲んでたら隣の卓の女性と意気投合、二次会行って更に盛り上がり三次会まで行き気付いたらその女達の家で裸で寝ていた。と話した。


 その状況というかプレイを話し始めようとするからビビもいるのでやめろと言いもう寝てて欲しいと伝えると大人しく眠りについたのだった。


 その寝顔は幸せそうな寝顔であり、ビビもこんな顔した俺見てたんかなと思い複雑な気持ちでクラータルへ向かうのだった。


 そうして約7日間の旅を終え、クラータルの街に到着したのだった。ちなみに着いたのが夜だったので街に入る門扉が閉まっていたため、入らず外で野営することになったのはご愛嬌ですね。

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