能力確認
翌朝、久々の布団で目覚める。
硬い土の上と違いぐっすりと寝ることが出来たので目覚めがとても良かった。
ビビが隣で寝ているのを眺めると不思議なことに気付く。あれ?この子大きくなってない?
最近はあまり話すことはあってもじっくり見ることもなかったが身長は変わらないもののそれ以外が少し…
いや大分大きく…
「むにゃタケル、おはよう…どうかしたです?」
「いや…おはよう!今日はいい天気だな〜」と誤魔化した。
最近は3食しっかりと食事し適度に運動までしてる関係性か、成長著しい状態となっているようだな。
あの生存確認のやつ辞めさせといて本当に良かった…これで成人してたら絶対手を出してたわ。
「あっタケル、あたし今日で15歳になったです。成人です」
なっちゃったかぁ…
「お、おめでとうです…ハハ」
「いつでも子供産めるです」
「ハハ、ヨウゴザンシタネ…」
と朝食を食べ足早に馬車に向かうのだった。
馬車に着き幌に書かれた歓迎文字を冷めた目で眺めてから中に入る。
王様が変わって15年とか言ってたから20年くらい経っている割にしてはしっかりしている。
何しろ乗ってないと言ってたから新品同然だもんな。この馬車は凄いなと感動を覚えた。
これからのメンバーは俺、ブライアン、ごんぞう、ビビ、そしてお付き2人だ。
「準備整ったな!よし出発だ!」「「「おおうーーーっ!」」」とこの旅1番の掛け声で馬車は出発した!
出発した!
出発…?
「動かないな…」
「あっ御者いねーわ」しっ締まらねぇ…
結果村には御者出来るものもいなくお付きが出来るとなり出発となった。
「よし出発だ!!!」「オオ…」
出発して30分程時は流れるが、馬車の中は快適だった。
まずあまり揺れない。サスペンション入っているのではと思うほどトコトコと走り続けている。
御者がお付きなので素人というのもあるにも関わらずだ。
各々は武器のメンテナンスしたり道具の整理などをしているが1時間もするとやることもなくなり手持ち無沙汰な状態となった。
寝ようと思ったが、生時昨日ぐっすり寝たのも合間って眠さすらなくどうしたもんかなと言う雰囲気になっていた。
「いや、暇だな…どうするかな。馬車だと何もすることないな。しりとりでもやっちゃう?」
ブライアンが気にして話するも応じる人はいない。
「ビビちゃん、頭撫でていい?」「フシャーーーーーッ!」お馴染みの光景だ!
「あーあ!神殿では魔術取得出来たんだろ?いいなぁ!俺も魔術欲しかったな〜」
「あっ!?」
「なんだタケル?」
「忘れてた!カード更新したんじゃん!」
「そうだ!なんで忘れてたんだ!早速見てみようぜ!」となり一人一人確認していくことになった。
牛角屋たける ドラゴンスレイヤー
剣 七
槍 三
火魔術 五
風魔術 三
警戒
なんかドラゴンスレイヤーって入ってる…グレゴールさん何が勲章出さなければバレないだよ…カードにも入ってんじゃん。
剣も順調に伸びているな。まぁ最初から高かったもんな。魔術は火魔術が伸びてるようだな。
牛角屋ごんぞう ドラゴンスレイヤー
大剣 四
盾 八
水魔術 四
精神耐性
盾が伸びてるな!これこの世界ではトッププレイヤーじゃないか?大剣も伸びてるが盾の比じゃない。
盾で言うとあの斜面滑走がスキルに影響してるんじゃないかな。まぁ本来の使い方ではないが…
牛角屋ブライアン
槌 五
土魔術 三
威圧
幸運
えっ!?増えてんだけど??てか槌ヤバい、ツッコミどころ多すぎて…
「お前らはいいよな…俺なんか…槌だけみたい…槌…えっ!?めっちゃ増えてんじゃーん!うほぅ〜!土魔術も付いてる。これって上の槌と土でかけてんのかな??なぁなぁ!ツチツチみたいな!アハハハッ!ありがとう神様ーーっ!」
鬱陶しい!なんだこの鬱陶しさは…あんた先日神様に喧嘩売ってたじゃねーか。
「ブライアン良かったですね!」
「あぁ、神は俺を見離さなかったんだな。この世界最高〜!」
「あ、あぁそうですね…槌の伸びっぷり凄いですね!この世界三もあればベテランみたいだから上級者レベルですよ!あと幸運って付いてるのは…」
「あぁなんか最近確かにツイてるとは思ってたんだよな。なんか危険な場所には行かなくて済むとかさ。宝くじ買っちゃう?この世界にはないかぁ〜!」
鬱陶し過ぎる!過ぎすぎる!
「ブライアン、土魔術付いてるので修行法教えますね」と伝え見よう見まねで魔力を送り込み「あとは座禅して身体中を巡らせるだけです。目を瞑り黙って身体中巡回させればいいです」と伝えるとそのようにし始めた。
よし、静かになった!
そうして道中は騒がしく、そして希望に満ち溢れる、そんな一日となった。
「飽きたよ〜30分も黙ってるなんて拷問じゃねーか。俺魔術もういいや」
この野郎…
その晩、今は野営をしている。
パチパチと火が爆ぜる音が響く。野営中はよっぽどのことがない限りは見張りをつける。
今は俺の番だ。ビビは女の子で子供だからといって見張りからは抜いているが1人だと寂しいみたいで俺の横で寝ている。
時折毛布を剥ぐ癖があるのでその度に動いて掛け直してあげている。
本当ごんぞうの言ってた通り父親代わりみたいなことやってるよな。だと言っても5歳しか変わらないけどな…まぁ甘えたい年頃と言えばそれまでだけどな。
人の欲というのは108個あるらしい。全部知らないけど焚き火の火はそれらを燃やし尽くしてくれる。
俺は焚き火を見るたびに心が洗われるようで、とても幸せな気分になるんだ。
そうして心の洗浄をしているとビビがモゾモゾと動き始めて俺の身体に身体を寄せてきた。
そうして途中で止まってしまったが膝の上に胸が当たっている。
や、柔らか!!何それ!柔らか!!そんなに無かったじゃん!
フニョンフニョンと自由自在に形を変えるので手を出したくなるのを猛烈な理性で抑えつける。
煩悩退散煩悩退散!と焚き火を見て唇を噛み締めながら過ごしていく。
そんな見張り番だった。そろそろ一緒に寝るのやめよ…
翌朝、悶々とした夜を過ごした俺は馬車では爆睡しました。
「タケル、疲れてるです?」
「あぁ」
ビビで悶々としてなとは言えないタケルであった。




