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異世界はバーゲンブルグから・・・  作者: J.Plum
第一章
6/113

部屋で・・・

 応接を後にした俺らは各個人に割り振られた個室に案内された。


 中に入るとアンティークな机とベットが据え付けられており、机にはランタンのような形のランプが置かれていて室内を淡い光で覆っていた。


 入り口入って右手にはお風呂場とトイレがあったがお風呂には浴槽がなく、お湯の入った大き目の桶と手桶が置いてあり、大き目の桶には蓋がされている。おそらく手桶で桶から掬って身体にかけてやるのかなと考えるも、着替えがないと入るのも入れないので部屋を見て回る。

 何しろ持っている服が牛角屋の制服のため焼肉臭いし、肉の油でベトベトするから正直早いとこ着替えたかったのだ。


 部屋を見て回ると入り口横の壁にクローゼットのようなものを確認出来た。机からの光は届かないので机からランプを持ってかざすと服を確認することができた。王様達が着ているような服ではないがイメージ的に平民服という感じの可もなく不可でもない服だ。


 手に取るとパサっと一枚落ちたのはおそらくパンツだと思う。形がブリーフっぽいが横で紐で留めるタイプなのでなんとか履けると思う。しかしこのパンツ俺が履くと微妙だがアヤが履くと考えると少しエロいなと考えたらムラムラしてきた。


 と考えていると突然ドドドンと扉を叩かれた。やましいこと考えてたのと入り口付近にいたこともあり、驚いて尻餅をつくと外でおいっ開けてくれとごんぞうの声がする。なんだよふざけんなよと思いつつ鍵を開け開いた途端半裸の男がそこに立っていた。


「おぉーーいなんだよ、裸で!」驚いて伝えると


「服ってどこあるんだよ!着替え置いてないから外に聞きにいこうと思ったら風呂入る時に服も洗ってしまったもんで行けなくなってしまったんだ。助けてくれ!」


 なんも考えず風呂入るからそうなるんだよマジで。入り口横になかったか?と伝えると首を捻ったのでランプを片手にごんぞうの部屋に共に行き、扉を開けクローゼットを開けるとちゃんと服があった。


「いやまじ助かる。とにかく汗を流したくて見つけてすぐ入ってしまったからさ。ありがとう」

 と言われどういたしましてと振り向いたらすでに全裸になっていた。


 早くパンツ履けよと伝えると


「待ってくれ!今回の件でちょっと話そうぜ」と言われたが俺も風呂入りたいから15分後くらいでいいかと言うと了解とのことだったので部屋へ戻ることになった。


 部屋に戻り服を脱いで風呂に向かう。お湯は少し冷めてはきていたものの十分に温かく、疲れを癒すには問題なかった。肩の高さくらいには固定物が置いてあり、おそらく石鹸だと思ったので肌を擦り汚れを落として10分程度で部屋に戻る。

 なかなかパンツ穿くのが大変であったもののなんとか着替えるに至ったと同時に扉をノックされた。


 ごんぞうきたかなと鍵を開けるとそこにはアヤがいた。


 少し驚いたが、「おう、どーした?」

 そう聞くと聞きたいことがあるからいい?と言われ部屋に招き入れる。


 相手は高校生なのだからと思うが、俺だって男だもん、ドキドキするわ。

 っと鍵掛けたらあやしいか。扉を開けといてもいいがどんな危険があるかわからないので念のため閉める。


 一応年上だしとなと考え声を振るわせないように聞く。

「どうしたんだ?まだ着替えないのか?着替えは・・・」


「ねぇここって本当に異世界なのかな?」

「どうゆうことだ?」

「なんか突然のことすぎて困惑してるんだけど盛大なドッキリとかじゃないかな?」

「いや、ドッキリというにははっきりし過ぎているしそれはないんじゃないかな。寝て起きるとはっきりするとは思うけど…」

「だったら私の家族はどうなるの?今頃帰ってこないって心配してる。弟も泣いてるかもしれない」

「正直俺は一人暮らしだからわからんが、警察が動けば今頃大騒ぎになっているとは思う」

「そもそも本当に帰れるの私たちは?」

「うーん、王様は帰ることは出来るとは言ってたから今は信じるしかないんじゃないか?宰相はたぶんダメな人だと思うけど王様は全然煌びやかな格好してなかったし、ダメな人ではないと思うんだよね。まだ上っ面の部分しか見えてはないけど信じても良いと思う」

 アヤがぼそっと格好って・・・と言い

「そんなとこまで見てたんだ。タケルさんは凄いね。私ずっとなんでなんでとばかり考えてたから周り見えてなかった」

「俺だって不安だし、モンスターとか倒せるのかと思う面はあるけどまぁごんぞうもいるしアヤもいるからな!同じ時間、同じ場所に戻れば今の家族には迷惑掛けるかもしれないけど元通りになるよ。大丈夫きっと!俺が守れるくらい頑張るから!」


 と声を掛けるとアヤが潤んだ瞳で言う。


「怖いの…」


 待って、これいけちゃうやつじゃね?

 待って待って、たしか財布には入ってたよなあれ。いっちゃっていいのか?いいよな?いいでしょ!と冷静にアヤを抱き締めようと手を伸ばした。


「おーーうーー15分経っただろうーーっ今いいか!!」


 とごんぞうが入ってきた!

 あーーーもーーーっ!ごんぞうーーーっ!と思いごんぞうを一度睨んでアヤを見る。

 アヤはビクッとして目を逸らすと


「なんだか少し落ち着いたわ、ありがとう。服ってどこにあるの?」

 と言われ入り口横のクローゼットを指差すとパタパタと部屋を出て行った。


 ごんぞうが「あれっ俺なんかやっちゃいました?」

 それ勘違い系主人公がいうやつだからな〜!あーーーもーーーっ!


 と、ああもうなことがあったのでモヤモヤはしたがごんぞうとの会話が始まった。


「なんか変なタイミングで来ちゃったな。申し訳ない。でも反面おっぱじまってたは終わってたな俺!」


「おっぱ…ってやめろよその言い方っ!話聞いてただけだから」と伝えると少し考え込んで、まぁいいやとベットに座り出す。


 てか鍵掛けとけよと言われ、そもそもノックしろよと言い合いになったものの本来の話である今回の転移の話について話し始めた。


「なぁタケルはライトノベルとか読んだことあるか?これってそうゆうことだよな」


「ぶっちゃけそんな読んだことないけど、まぁ異世界転生?みたいなものだな。異世界転移か」


「あーゆーのだと王様が悪者で自分達の私服肥やすために働かされるとかあるじゃん。あの王様そうは見えないんだよな」


「おそらく俺も大丈夫だと思う。心底信じられるわけではないが、信じてもいいと思うんだ。まぁ宰相は別だけどな」


「わかる。あいつ考えなしに動いて他人に助けて求めるタイプな気がするんだよな」


「そうそう考えなしに風呂に入って裸で人の部屋に飛び込んだりな笑」


「そうそうってそれ俺ーーーっ!」


 ガハハと笑いお互い程よく眠くなってきたとこでお開きとなる。

 明日から訓練とか言ってたから頑張ろうなと告げごんぞうは部屋に帰って行った。

 さて俺も寝ますか!はぁしかし悶々とするな…と夜は更けていくのだった。

やっと一日目終わった。

長いね。もう少しするとパンパン進むと思いますのでよろしくお願いします。

今日はここまでかな・・・

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