お花摘み
御者さんを見送ると僕らは歩き出した。
メンバーが減り俺、ブライアン、ごんぞう、ビビ、メルシーさん、ブライアンのお付き計7名だ。
元々は今日と明日野営してケニス村に着く予定であったが歩きとなるためもう2日ほどかかりそうと話になった。
仕方ないなと歩き始めるも日が落ちるまでおそらく1.2時間程度だろうなと思い黙々と歩き続けるのだった。
「ビビ、そういえば斥候の講義はどうだったんだ?」
「わかりやすかったです。動きについては戦いながらとなるですが、こうゆう時はこう動くなどを教えて貰ったですので慣れてくれば力にはなれそうです」
「そうか!ビビは凄いなぁ〜」と頭を撫でると尻尾がピコピコと動く。
「なぁタケル?俺もビビちゃん撫でていい?」とブライアンがあったのでビビを見ると
「フシャーーーーーッ!!」と言い始めたのでダメと答えといた。
色々あれど仲間なんだから仲良くしようぜ…
「ごんぞう殿、貴殿は普段どのように戦うのだ?私と共に戦う上でお互いのことをもっと知った方が良いのではないだろうか?」
「メメメ、メルシーさんが俺を??俺の全てをしし、知りたい?」
「あぁ、ごんぞう殿のことを知りたい。戦い方をな」
「メメ、メルシーさん!俺も知りたいでふ!」
「そうか、口で言っても分かりづらいかもしれないな」
「口で?口でにゃんでふか??」
「いや、不粋だな。すまない、戦闘の場面で私を見ていてくれ」
「はひっ、ずっと見てまふ…」
「ずっと見られてはモンスターに駆逐されてしまうぞ、面白い御仁だな!」ふふふって笑った。
「なぁ…ごんぞうのことだけどさ?」
「ブライアン、言わないでやってください。わかってるから…」
「あっ、あぁ…まぁ言わない方が幸せなのか…な」
そうして日が落ち野営となりその夜は更けていくのだった。
翌日も変わらず徒歩での移動で、時折休憩を挟みながらではあるが着々と前に進んでいた。
このままであれば今日は野営し、明日の夕方までにはケニス村につけるのではとメルシーさんが言うので皆気持ちテンションが上がり重い足取りが気持ち軽くなるのだった。
そろそろ日も暮れてくるからと最後の休憩を取ろうと立ち寄った大きな木の下、ブライアンがちょっとお花摘みにと言い始める。
淑女的な言い方にイラッとするも黙って森の中に消えていった。
5分程経ったであろうがブライアンは帰ってこない。
「ブライアン殿はなかなか戻ってこないな」
「そうですね、お花とかいって実は…みたいな感じですかね?」
そこから10分程時間が経ったが帰ってこない。
ごんぞうが「なんかおかしくないか?普通こんなに遅くなるもんだろうか?」
「いや、いくらなんでも遅すぎるな…ちょっと見に行こうか」と森の方面に歩き出す。
ビビも付いてこようとするが、なんか丸出しになってたら目を当てられないのでメルシーさんと待ってるようにお願いした。
俺とごんぞうは森を探索に出掛ける。
とりあえず道中周りを見ても粗相をしたような跡は見受けられず、もっと奥でしたのかなと歩を進める。
と元いた場所からは見えない位置だが奥まで進むと開けた場所があり、見ると何軒か家が建っているのがわかった。
身を屈め少し見ていたが誰かが動いている様子もないので一度戻ることにした。
戻るとメルシーさんが話しかけてくる。
「タケル殿どうだったのだ?」
「いや、なんか集落があったんですが、わかりますか?」
「集落ですか?この辺はそのような場所はなかったと思いますが…」
「そうですか。おそらくブライアンはそちらにいるのかもと思います」
「わかりました。とりあえず向かいましょう」とブライアンのお付きを荷物番として残し集落へと向かうのだった。




