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異世界はバーゲンブルグから・・・  作者: J.Plum
第二章
48/113

次の旅へ

第二章始まりました。

完結まで頑張ります。

 勝てない…すまん、アヤ。

 おそらく俺は死ぬ…

 すまん…アヤ…


 カナが旅立ち、アヤが離脱した。


 四季で例えると今は秋になるのかな。

 こちらの世界は何故か四季がちゃんとあるようだ。唯一冬が少し長く5ヶ月近くあるそうでその分春と秋が短いような気候のようだ。


 秋の空はこちらも変わらず鱗雲が出ていて普段の空とは表情が違う。

 空が高く感じるこの季節は俺の好きな季節ではある。

 ただ夜になると肌寒く人肌恋しい季節とも言える。


 こちらの世界に召喚されて約2ヶ月の時が流れ、時折起きていた常識の違いなどについても動揺することも無くなってきた気がする。


 ガツガツガツ!

「この王城の飯は何食っても美味いな!店長最高だな!おかわりお願い!」

「いやブライアン朝からそんな食べる人います?俺日本いた時は朝飯食べてなかったですからね」

「いやいや食べれる時に食べとかないと辛いのよ、食べたいのに食べれない経験がある人は…

 俺なんかライブ開くのにチケット売れなくて泣く泣く自腹で払った時なんて…んーっ考えたら腹減ってきた〜っ!」

「なんか見てるだけで胃もたれしそうね。ご馳走様…」アヤは口に手を当てて席を立つ。


 この朝食をたらふく食べている人はブライアン。

 2ヶ月ほどクラータル領に出向していたバイト先の先輩だ。先輩とはいえこの世界にはさん付けする習慣がないからと呼び捨てにしろと言われていたのでその通りにしている。


「だからな、こごぅあへるほはほほにあってはらにふるから」

「…食べながら喋るのやめてくださいよ」

「んっん。悪りぃ悪りぃ、ここを出るのは午後にするからよ。まぁのんびりしててくれ。ヒナにお土産買って行かないと何言われるかわかったもんじゃないからな!」


 ヒナとは略称で正確にはクラータル・ハルヒナと言いクラータル領の娘さんだ。

 19歳でブライアンと結婚するとかしないとか言っている。


「流石ですね。お土産とか気にする人だったんですね」

「そらそうだろ。召喚者の儀があるって知らせにきたら私も行くって言われてダメだとわかった日から顔を合わせれば何が欲しいだのこれを貰ったらどう使うだとずっと言われてみろ。洗脳されるぞマジで…」

「連れて来ればよかったのに…」

「それがよ、俺もいるんだなマジでと思ったんだが超箱入り!自分家の庭出るにも護衛が5人付く」

「マジすか?」

「マジ。そんな中大体5日かかるなら何人付くことになるんだって話よ」

「いや〜それは大変ですね…」

「だろぉ?まぁ俺は護衛とかはいらないけど借りてる身分だからと付けて貰ったの2人。しかも新人。道中ずっと修行しながらきたらギリギリになってしまって実は最初の叙勲見てないんだわ」

「そうだったんですか?悪りぃ悪りぃ!紹介のときも平然とした振りしてたけど実は遅れそうって全力で走ってたから心臓バックバクだったぜ」

「ウケますね。なんかブライアンらしいというかなんというか」

「まぁ最高にRockだろ!」

「それ門番にも先日言われましたよ」

「マジか〜!俺のカリスマ性のせいかもなぁ〜」


「とりあえずわかりました。今日は午後ってことは三の鐘の後出るってことですね。では部屋に戻りますね」

「ちょっと待ってくれ…」

 えっ?凄い神妙な雰囲気。突然何?

「何ですか?」

「金貸してくれ」

「えっ?お金ないんですか?」

「昨日の夜騎士たちと飲んでさ、ノリに乗った結果全部使っちまった!」

「はぁ?!何してんすか??お土産どうするんですか??」

「いやいや男はよ…宵越しの金を持たないのがRockなんだぜ!」

「意味わかんない!知らないですよ!貸しませんので自分で何とかしてください!」

「頼むよ〜タケル〜っ…一生のお願い!すぐ返すから〜!」

「無理です!」

「頼むよ〜!ヒナに殺されちゃうから〜」

「殺されちまえ!」

 と朝食では話を終えた。


 この後しつこく後ろにベッタリとくっ付き頼むよ頼むよずっと言われた俺は結局貸すことになったのだった。


「いいかビビ、あーゆー大人には絶対になってはいけない。絶対にな!」と言うと大きく首を縦に振るのだった。


 世間は秋から冬となる。彼の懐は借りたお金で今は春なんだろうな〜なんて考えたのだった。

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