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異世界はバーゲンブルグから・・・  作者: J.Plum
第一章
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追求

「行っちまったな」

「ああ、行っちまった」

「当分会うことは叶わねえだろうが、今生の別にはなられぇだろ、元気だせ」

「あぁありがとう、ブライアン…」


 ブライアン??


「あれなんでいるの?」

「なんでって見送ろうと待ってたからだろ。何言ってんだ」

 いつのまにいたんだ?全然気付かなかった。

「というか見てたぞ、お前のあれ!」ププッと笑う。


 アヤがこちらに足早に近づいてくる。

「あんたどうゆうつもりなの???」

「えっ?言ってる意味がわからないんだけど…」

「わからないのはこっちのセリフよ!なんでプロポーズしたの??」

「はぁ〜?!プロポーズ??誰が?」

「あんたに決まってるでしょ?!してたじゃない?!」

「いやしてないよ、何言ってんだよ」

「いやいや指輪あげてたでしょ?」

「うんあげた」

「チラッと見たけどあんたの目の色の宝石ついてたわよね?」

「宝石というか魔石な?」

「跪いて指輪のケースを開けて、俺の気持ちだって言ってたわよね?」

「言ってた」

「左手の薬指に指輪嵌めてたわよね?」

「右手な。左手はダメだろう、確か…」

「それでプロポーズは?」

「してない」


「…はぁ…カナどうしようかな…絶対勘違いしてる」

「言ってる意味がわからないんだが…」


「ちょっときなさい!!」と食堂へ連行されるのだった。


 今俺は食堂の床で正座をさせられている。

 目の前にはアヤがいて、観客としてビビ、ごんぞう、ブライアンが席に座っている。店長は厨房の入り口に背をつけ佇んでいた。


「だからカナが旅立つから防御結界のある指輪をあげただけなんだって。俺は無実だよ!」

「そもそもなんでもっと早くに渡さないの?!」

「前日に渡そうと思って持ってきたんだけど渡すの忘れてたんだって。なんかカナと感極まってたし夜行くような空気じゃなかったじゃん」

「そうだけど・・・。じゃなんであんなに煌びやかなケースだったの?あれプロポーズ用のケースだったでしょ?」

「店の叔父さんに箱ないかと聞いたらあれに入れてくれたんだって。確かに煌びやかだなとは思ったけどプレゼントなのに生身で渡すってないだろ?」

「じゃなんで跪いていたの?」

「こけたの!途中で足が引っかかったんだよ!」

「あのセリフは??」

「俺の気持ちだからそう言ったんだよ。気をつけてくれって気持ち!」

「宝石はなんで自身の目の色のやつあげたの?」

「目の色?あー確かに似てるな俺の目の色と。たまたま回復小の魔石の指輪と防御結界小の魔石の指輪があって回復は自分で出来るだろうしこっちでいいかってなってたまたま同じような色だっただけ!」

「だったらなんで左手に指輪したのよ!?」

「だから右手にしたって言ってるだろ?!」

「あんたから見て右手はカナから見たら左手なのよ!!」

「えっ…、あぁぁぁっ?!」

「ほんと馬鹿で間抜けね…あんたがやったのは少女漫画を読んだことのある女子が一度は望んだことのある超エモいプロポーズシチュよ!」

「なにそれ??」

「仕方ないわね。私がカナの代わりにどう思ったか再現してあげるから見ときなさい!」


 ~~~~~~~~~~~~~


 私の名前は一色佳奈、花の女子高校生よ。


 アルバイトに遅刻しちゃう〜

 ドンっ!ずさ〜っ

 ちょっとどこ見て歩いてんのよ!

 そっちからぶつかってきたんだろ!

 何言ってるの?!ふざけんじゃないわよ!

 あっバイトに遅れちゃう〜っ!


 今日からアルバイトに加わる小西健尊君だ。

 あっあの時の〜!?


 なんなのあいつ、絶対追い出してやるんだから!

 あっ棚から落ちる!

 ガッ!危ない、怪我はなかったか??

 ドキッ!

 こんなやつ好きになんてならないんだから。


 …本当に行くのか?

 うん、タケルの成長する姿をもっと見たかったけどね。

 じゃ行くね!さよなら!

 カナ!待ってくれ!

 待てないって言って…

 なぁカナ、俺にはお前が必要なんだ!

 この指輪は俺のお前への愛の気持ちだ!

 タ、タケル…

(この指輪宝石がタケルの目の色と同じだわ。おまえは俺のものってこと?)

 ふ、ふん!私と一緒になりたいと心の奥底から思うなら、はいっ…(手を差し出す)

(迷わず握るタケル)タケル、優しい手…

 指輪を見て、ありがとう!気持ちは受け取ったからね!

 私必ず帰ってくる!

 あぁ帰ってきたら共に歩もう!あぁタケルぅ!


 ~~~~~~~~~~~~~


「よ!!」


「なぁごんぞう?どこまで聞いてた?」

「バイトに遅れるとこ」


「わかった??わかった??自身の身の振り方も決まってなく、遠く聖皇国に行き修行するのよ!

 不安で不安で仕方ないのピークの時に気になっている男の子が跪き夢のようなシチュエーションで指輪を持って俺の気持ち受け取ってくれって言ったのよ。

 挙句試すつもりで左手を出してみたら迷うことなく薬指に指輪を嵌められるのよ。

 その指輪はあなたと同じ目の色の宝石がついていて、お前は俺のものだと言われてるようなもの。

 ねぇビビちゃん!落ちるよね?」

「落ちますです」

「ほらぁ〜!あんた何してくれてんの??!!」


「やっべーーーっどうしよう…アヤどうしよう?!」

「知らないわよ!今更あれは間違いでした〜っで言ったら刺されるわ確実に!」

「店長!どうすれば…」

「まぁ…普通に考えれば…責任取るしかないよね…」

「えっっっ?!えぇぇぇぇっ!?」

「当たり前じゃない!」

「アヤさんなんとか手紙がなんかでやんわりと…」

「いや!関わりたくない!」

「何卒!お願いします!」

「言えるわけないでしょ?あんたが自分でケリつけなさい!」

「そんなぁぁ〜…」


 カナが旅立った。


 成長するためというのは悪いことではないが色々な勘違いを巻き起こし物語は進むのだった…

勘違い系男子のタケルくんでした。

ちなみにアヤさん少女趣味だったんですね。設定では登場人物紹介に匂わせる文面は入れといたんですが・・・

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