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異世界はバーゲンブルグから・・・  作者: J.Plum
第一章
42/113

壮行会 前

 目的であった装備品やプレゼント購入の目処が立ちお城に戻ることとなった。

 時間についても良い時間、夕方くらいだ。


 ビビが「プレゼント買えたです?」と聞かれたのでうんと答えるも、何買ったかを頻りに聞いてくるので内緒と答えておいた。


 正面から裏口方向に歩いて裏口よりお城内に入り込む。門兵が入り口前に立ち、片手には槍を持ち堂々とした佇まいで立っている。


「おかえり、お嬢ちゃん装備揃えて貰ったのか?良いじゃないか!」

「ビビ可愛いです?」

「可愛いではなくかっこいいだな」と門兵は言うと納得いかなかったのか不貞腐れたように城に戻って行った。


「あれ?なんか機嫌損なってしまったかな…褒めたつもりだったんだけどな…」

 おそらくこの人独身だろうなと思いつつ俺もお城内に戻ることにした。


 部屋に戻り多少の湯浴びをして夕食となる。カナと食べるのもしばらくないだろうな。考えながら廊下を歩く。右のポケットにはプレゼントを入れている。あとで渡そうと思う。


「お疲れ様〜っ」そう伝え食堂に入るとアヤとカナがいた。このコンビも当分は見納めだなと思いつつ席に着く。


「カナ、準備終わったのか?」

「まだ全然!こっちきてから増えたものを纏めるのでも大変なのにあいつらのこともあるからね」

 カナは親衛隊を聖皇国へ送り込むためパタパタと準備に追われていたようだ。


「結局何人行くんだ?15人くらい?」

「いや…なんだかんだ言ってもうちょい行くかな…」

「何人?」

「28人」

「えっ?!」

「だから28人!」

「でもベルク村の時10名くらいだったじゃん・・・」

「だから増えたの!!」

「そんなに騎士っているの」

「いたの!」

「カナって28人も籠絡してんのか?てか騎士団やばくないか?」

「籠絡って言わないでよ!だって仕方ないじゃない!最後調子に乗って言った口上が広まって気付いたら黙ってあたしに付いて来いってなってるんだから。本当にこの国の人って怖いわ」

「わかる!凄いわかる!インターネットもなく情報が口頭になると発信した人が基準になるもんな!わかるわ~」

 自身のドラゴンスレイヤー事件を思い出し話をする。

「だからさっき騎士さんに謝り入れてきたよ。騎士さんなんでこんなことばかりと嘆いていたけど…」

「いいんじゃない?あの人には良い薬だよ」と言って話を切った。


 ごんぞうが戻ってきた!ぜぇーはぁーざぁーはぁー。

「お疲れ!おぉ帰ってきたか!」

「あぁ、俺は怠けていた。そして甘えていた。厳しいトレーニングではあったがお陰様でやっと昔の自分に戻った気分だ」そう言ってポーズを決める。

 あのポーズは確かモストンマスキュラーだ。要は筋肉自慢がするポーズだ。


「これからは筋肉が俺の友であり、そして唯一の家族だ」昔からこうゆうこと言うことがあったけど、ゴリアーナさんに襲われてからおかしく聞こえるから不思議だ。

 アヤとカナ、ビビを見るとスンとした顔をしている。


「そ、そうか…それは良かった・・・」

「あぁ、もう誰にも俺を惑わすことはできない!」と上腕二頭筋を片手にポーズを決める。

「凄い筋肉だな、ごんぞう殿」

「メメメメメ、メルシーさん!!」

「男らしくて好きだぞ私は」

「すすすす、好き??俺が??好き??」

「いやごんぞう殿ではなく筋肉が好きだ!相変わらず面白いな!」ふふっと笑った。

「ハハハッそうですよね??ハハそうですよね!」

「触って良いか??」

「はひっ」

「あっ…硬いな、とても硬いカチカチだ。うん…張りもあって凄いな。あんっこんなの初めてだ…」

 ちょっとメルシーさん、色々と擦りすぎててウケるんだけど。ごんぞうのさっきの誰にも…って流れはどうしたんだよ…

「はひっはひっ優しくしてください…」

「あっすまん痛かっただろうか、優しく触っていたつもりだったのだが…」

「それではまたな!」

「はひっ!またオアイスルヒヲタノシミニシテオリマフ、ハイ」

 そうして食堂を出ていくメルシーさんであった。


「まったく、俺の筋肉が素晴らしいとはいえ困ったもんだ」

「いや無理だって!めっちゃウケるんだが!動揺し過ぎだからおまえ!」

「な、何を言ってる!俺はこれから筋肉と語り合う必要性をメルシーさんにだな…」

「私になんだって!?」

「メメメメメ・・・」

「ちょっとフォークを忘れて…よっと、ではまた!」

「はひっ…ゴキゲンニョウ…ハヒフヘホ…」

「なぁ…お前馬鹿だろ。なぁ?」


 アヤとカナ、ビビを見ると終始スンとした表情で微動だにしないのだった。


 というかゆうしょくまだぁ〜??

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