街ブラ
街ブラということでブラついている。
はい、そんな俺はこんなに楽しげな人が行きかう街の中で、今他人の頭を見て時間を潰しています。
列には前にも後ろにも人が並び大盛況といった賑わいを見せている。
しかし並んでいる客層がまず女性であるということだ。
俺の頭が気持ち飛び出ており女性の黄色い声が街中に響き渡っている。
だいぶ前には男性の頭が見えるが1人だ。よく見るとチラチラと右手を見ていてそちらに顔を向けると奥さんと思しき女性と娘さんが座ってダラダラとして時折手を振っている。
あー…日本ではよく見るお父さん使いっ走りのやつだな…この世界でもあるんだな、どこに行ってもお父さんは地獄なんだなと思う反面あれも幸せの形なのかなと思い行列を過ごしていた。
しかし、これ並んだはいいけど何の店なんだ?と疑問に思ったところで店員さんからメニューを渡される。
「いらっしゃいませ!待ってる間に何を頼むか考えててください」どうぞと言われメニューを受け取る。
すると一番上にあまりにもイケメンな男性でサムズアップしたイラストが載っている。
《宮廷昼食会で大絶賛!魔術と料理の奇跡のコラボレーション!店長印の黄金クレープ!》
と書いてある。
え゛っ?となるも横を見ると見たこともない笑顔でクレープを食べる女子たちがいる。周りを見るとみんなクレープを食べててあーでもないこーでもないと話をしている。
てか店長の店なの?ここ?と通りがかった客列整理の店員さんに聞いてみる。
「すみません。ここってどなたのお店なんですか?」「こちらは王城で働いております店長様のお店でございます」と言われ、お礼を伝えた。
なんだよ、店長の店なら作って貰えば良かったじゃん!というかあのイラスト店長ってこと?イケメンすぎるでしょ!
とは思いつつもビビが喜ぶなら良いかと思い並び続けた。
ビビは待機中ずっとメニューを眺めていてあれが良いかなこれが良いかな?と頭を悩ませてるのがとても印象的でまだまだ子供だなと思っていた。
順番がきて店員さんのお姉さんに俺が注文する。
「このココナクレープお願いします」
ココナとは見た目イチゴっぽい赤くて直径3センチくらいの果物だ。ちなみにママゴというのがクレープ鉄板具材のバナナの類似品だ。
「サイズはどうされますか?」サイズ?聞かれたことないけど…「普通でいいです」
わかりましたと作り始める。
特殊なスクレーパーのような木ベラを使い皮を仕上げていく。
厚めの紙の上に皮を置く。
ホイップクリームを乗せココナを並べたら筒状に巻き完成だ。
「ありがとうございます、銀貨2枚です」
たかっっっ!!たけーなぁ…銀貨2枚あったらそこらの食堂行ったら3日食えるぞ。と思いつつ支払う。
うむぅ・・・これで銀貨2枚、この行列全てから銀貨がと思うと店長どんだけ儲けてんだ?と下世話なことを思う。
次のお客様どうぞ!次はビビの番だな。何頼むのかなと聞いていると
「スペシャルチョコママゴクレープ、トールサイズで!エクストラホイップノンファットで、エクストラチョコ、ライトバター、ナッツとキャラメルソース追加でお願いしますです」
「かしこまりました!」
えっ何?なんて言った?この子の注文スターバ○クスの常連やん。てか注文するの初めてじゃないの??
そもそもそんな制度あったの?
「お待たせしました!銀貨2枚と銅貨5枚です!」値段もスペシャルなのにそんな変わらないし…
「タケル、お金です」あっごめんと支払いをした。
「タケルありがとうです」「あ、あぁ…喜んでくれて何よりだよ」
まだまだ子供だなと思っていたのに気づけば大人になってるってこうゆうことを言うんかなと思うのでした。
「タケル!凄い美味しい!」と鼻にホイップクリームを乗せてて、もうわっかんないわ…
ちなみに魔術と言うのはホイップクリーム作るとき冷やさないといけないので氷魔術を使用し冷たくしてます。氷を作れる魔術師は貴重なので賃金が高くその分料金に影響が出ているという裏設定ありますです。はい。
スタバの頼み方こんな感じで大丈夫かな・・・




