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異世界はバーゲンブルグから・・・  作者: J.Plum
第一章
35/113

昼食会

 本日ラストイベントである昼食会は三の鐘と同時に始まった。


 初め王様が

「今日は皆が楽しんで貰えるようにと趣向を変えてバイキングという方式で食事を用意した。

 横に用意したお皿を持ち、並んでいる食材から好きなものを好きなだけ持っていっても問題ないので楽しくやってほしい」との話があり乾杯が始まった。


 屋外でやるって言われたからなんとなくそうなのかなと思ってたけど、やっぱりバイキングだったな。

 バイキングはブュッフェ方式と言われ昭和には形は出来ていたと聞いている。

 配膳するための人を配置する必要がなく人件費の削減や食べる人と食べない人を量を均一化し、調整することができる。

 例えば100人を想定してるのに80人前の用意で足りてしまうということになる。

 今回はその5倍は人がいるので相当な削減となっていると思われる。


 間違いなく店長の戦略だな。作る側としてもメリットはある。それは盛り付けがないということだ。

 大きなお皿に盛るだけのため美的な感覚やバランスを考えた配置などは不要なところだ。

 何しろバランスを考えるのは食べる人自身だからだ。


 その他、男性は食べ応えのあるもの、女性は甘いものと分散も出来るので量の減り具合により追加したりもすることができるのと良いところだ。


 どんな品が出てくるのか楽しみだなと考えていると目の前のテーブルにはすでに大量の食材が盛られている。

 原因はカナだ。

 カナ親衛隊がやれこれ食べてくれと運んでくるのだ。

 最初の一枚を受け取ってしまったがために、俺も渡す、俺も渡すと気付くとテーブルが皿だらけになってしまった。

 そんな中カナは怒り始めた。


「あんた達バイキングは自分で食べたいものを食べたい分だけ持ってくるのが楽しいのよ!

 これじゃ私食べたいのが食べれないじゃない!家畜と一緒よもう!

 ここに置いてある皿全部持っていって自分たちで食べなさい!」


 それを聞き青ざめた顔で皿を持ちトボトボと帰る親衛隊だが、なんか人数増えてない?


「なぁカナ…あれ、人数が…」「言わないで。わかっているから」うん、まぁ言わんほうがいいな。


 さて、俺らも食べたいもの取りに行こう。

「ビビ、食べたいの取りに行くか!」うんと返事したビビを連れて列に並ぶ、さてどんなが並んでいるのだろうな〜


 まずは前菜でこれは糠漬けか??一発目糠漬けって結構攻めてる気がするのは俺だけかな?

 あとは薄橙のナスっぽいやつの煮浸しとかほうれん草っぽいおひたしもあるな。

 あとはおそらくこっちの世界の料理だな。


 少しずつ少しずつとお皿に盛っていく。


 さて次は…おっハンバーグじゃん!味はトマトじゃなくてゴンズとこれは大根おろしじゃないですか??あるんだ大根!おろしに醤油をかけるってやつだね。あとは塩ってのもあるな。

 でもやっぱ日本人としては和風だよね。


 のあっ!?唐揚げだ!これは確保しておきたい!

 これはフライかな?なんのフライなんだろう?これも一つと…っとビビを見ると皿がパンパンになってしまってて唐揚げが落ちそうになっている。


「ビビ盛り過ぎだよ!」

「だって食べたかったです」

 まぁあるあるだよなと思いつつ唐揚げとフライを俺の皿に移して一旦戻ろうと言う。


「でも2回並んでもいいです?」

「良いに決まってるじゃん!」


 あれっと見ると確かにみんなバランスを取りながら山のように積んでしまってる。みんな何回も並んでいいの知らないんだ。とりあえず席戻ろうというと席に戻り宰相の元へ向かう。


 2回並んでも良いと伝えたほうが良いと伝えるとすぐさま動き山のように積んだ姿を見ることはなくなった。

 やっぱり初の内容だと色々あるよなと思うのだった。


 すると目の前にメルシーさんとごんぞうがいた。

 ごんぞうは緊張しているのかあまり会話はしていないようだ。「たける殿!」と声を掛けてきたので近くまで行く。


「このバイキングというのは凄いな!甘味が食べ放題だぞ!」メルシーさんも女性なんだな、甘いの好きなんだな。

「たける殿、こいつ甘味好きなのか男みたいなのにと思っていないか?」

「いや全然思ってないですよ、可愛いなって思ったくらいです」

「可愛い?」と頬を染めるメルシーさんだが、横を見るとごんぞうが口から血を流してこちらを睨んでいた。ヤバいから離脱しないと、のタイミングで「ごんぞう殿!」と声が掛かる。

 この人どっかで見たことが…


「今は男爵でしたな。先日貴君が倒されたドラゴンの情報を伝えたものですが覚えてますかな?」

 あーあの時馬車を預けたおじさんだこの人。


「この前はありがとうございました。武勇伝をお聞きし涙が溢れるようでございました」

「いや、別に…」

「それでですな。この前お話しした娘のことなのですが、今回の件でえらく感動しましてな、是非ごんぞう様と共にしたいと申しておりまして、お連れしたいのですがよろしいですかな?」

 えっ!これ縁談っぽくない?ごんぞうヤバいよこれ。

「会う分にはいいんじゃないですか?」

「ありがとうございます!それではお連れしますのでしばらくお待ちください。」


「ごんぞう殿、何か私は邪魔なようなのでここで失礼させていただく」

「えっメルシーさん?」「それでは失礼!」

「えっ待って…えっなんで??」「お前なんでって今の縁談話だぞ?受けてくれるなら会ってほしいと言ったら会うとか言うから娶りますってことになるんじゃないか?メルシーさんそれを聞いて慌てて離脱したんだよきっと」


 その話を聞き絶望に打ちひしがれる顔でこちらを見る。

「いや知らんわ。自分で言ったんだからちゃんと責任取らないと!」

「いや俺そうゆうのまだ…」


「お待たせしました。我が娘ゴリアーナです」

「ごんぞう様、あの時以来ですね。お慕い申し上げております。さぁ部屋に参りましょう。私たちの愛の結晶を…」

 話を途中にし逃げ出したごんぞう。

「私を守ってくれると言ったのではないのですか?待って・・・待てやこらーーーっ!」と追いかけるゴリアーナ。これから始まる愛の逃避行はいつまで続くのやら…


「ごめんなさい!ごめんなさい!無理です!申し訳ないです!」


 逃げるごんぞうを見て笑いに笑い席に戻りアヤとカナにも伝える。

「それはごんぞうが悪いわね。しかも娘さんを守ると言ってドラゴンを倒してきたとか言ってそれは惚れちゃうわ」「あたしもそんな熱烈なアピール受けてみたいんだけど…」


 男と女の子の受け取り方ってこうも違うんだなと思う。


「ビビはまだ早いもんな!」

「早くないです。私女性です」

「んっどゆこと?」

「ビビちゃんは女の子じゃなく女性なのよね!」ふふふっとカナは笑う。

 よく内容がわからず首を捻っていると後ろから声が掛かる。


「たける殿!」振り向くとそこにはグラファート公爵がいた!

「おぉーお久しぶりなんですかね?3日ほど前に別れたばかりですけどね!またお会いできてうれしいです!」

「まさか夕食の際に爵位を取るようにいったのをすでに実行してくれるとは本当に頭が下がります」

「爵位?」

「はい、今日付けで男爵に叙爵されたんだろう?まさかたまたま会った御仁がドラゴンスレイヤーとは思いもしませんでしたぞ!」

「はぁ…」

「ジョセも喜んでおりましたぞ、あっこちらにきましたぞ!」


「フンッお久しぶりね、たける。なかなか声掛けるタイミングがなくて苦慮したわ」

「こちらは?」とアヤとカナが言う。

「こちらはグラファート公爵で、こちらがジョセフィーヌと言って…」

「たける男爵の婚約者ですわ!」

「えぇぇ!?あんた何この子に手を出してんの??」

「え?何かの展開?何婚約者って??」

「何言ってるんだい?この前伝えたじゃないか!まず娶るなら爵位を取るようにと。取ってるしドラゴンスレイヤーの勲章まで授与されている。

 帰りに挨拶しにきた時は次会ったら婚約者にしてくれると言ったら了承していたじゃないか??」

「そうよ。たけるはわたしにメロメロなのよ」

 いやいやいや、こんなことある??今生の別から3日後に会ってしまうとか…


「だってあのとき大泣きしてたから泣き止ませようとして…」

「つまりウチのジョセを騙したと…?」

「騙してない騙してない!」

「それなら良かった!王様にも報告してこよう!なぁにジョセはまだ12歳で結婚はあと3年後の話だからね」

「本当は今でもいいけどまぁいいわ!3年間愛を育みましょう!」


 アガガっ…パタンっ…「たける殿〜!!」と言うことで婚約者が出来ました。


 最後に店長がターニャと手を繋いで出てきたがそれはいいや…あーどうしよう…

口は災いの元です。

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