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異世界はバーゲンブルグから・・・  作者: J.Plum
第一章
28/113

帰還

街を出発することが出来た。

なんか色々ありすぎてな…情報過多でお兄さんしんどいわもう。

街を出るとここからは街道が通っていた。街道沿いを歩けばバーゲンブルグに着くって寸法よ!

昨日ギルドにお願いした手紙が届いていればいいんだけどなと思いつつ街道を歩く。


「俺らは死んだことになってたりするのかな」

「わかんねーな。でもあの谷から生還するとは思わないしそもそも騎士さんらも生きてるかわからんぞ」

「そうだな、生きているといいな…」と会話をしながら街道を行く。


「なぁそういえばあの嬢ちゃんに言ってたあれ良かったのかよ、あんな約束して」

「婚約者の件か?大丈夫だろ。あの歳の子供は年上の男性がよく見えちゃう年頃なんだよ」

「でも結構しっかりしてたぜ」

「もう当分会わないだろうし、会う前に向こうの世界に戻るか会ってもその頃には良い人見つかってるだろきっと」

「まぁ大丈夫ならいいんだけどよ」


話しながらテコテコと歩いていると目の前には馬車が止まっており、剣を使っている様な甲高い音が鳴り響いていた。

「あれ、襲われてんじゃねぇか?」

「襲われてんな!勝てるか?」

「わからんが助太刀に行こう」


とビビを抱き抱える剣を持ち走り出す。


「良いから荷物を全て寄越せば悪い様にはしないぜ〜」

「何を言う!盗賊ごときに負けたとあっては生涯の恥!いいからかかってこい!」

「威勢のいいねぇちゃんだな。決めた!俺はこいつを貰うぞ。ゲヘヘっ夜が楽しみだな〜!」

「なにおう!」


こんなテンプレ展開本当にあるんかよ。助太刀いたすって飛び込んでもいいんだけど、ここは現実、ここは現実…


っと後ろで構えている奴らを一網打尽にする。「ゲハっ!なんだ〜!なにもんだ〜!」

答えはしません、とりあえず切ります。


「なんだ?!何が起こってる!?」「襲撃です。向こうは2名です」「2名ごときに何してんだ!!いいからたたっきっぺわえ…」目の前の女騎士が目の前の男を叩っ切る。


「げぇ〜統領がやられた!逃げるぞ!」

「どこに逃げるんだ馬鹿野郎!後ろにもいるんだぞ!」

「降参だ降参っ!」


そうして盗賊9名を捕縛することとなった。

死傷者はこちらは騎士が死者2名、重症が2名だ。

盗賊側は11名で死者1名、重傷が7名となり10名を縄で結び馬車に括り付ける。

女騎士がこちらに寄ってくる。


「ありがとう、お陰様で盗賊たちを捕縛することができた。感謝する」

「いやいや襲われていたのならお互い様です」

「正直相手が思いの外強く難儀にしていたとこだ。申し遅れた私はバーゲンブルグ国近衛騎士団所属のメルシーと申します」

「タケルです。こいつはビビです。ごんぞうです」

「あー、あなた達はもしかすると召喚の?」

「そうです」

「そうですか、鋭い剣を使うなとは思いました。その割にやけにボロボロですし、武器もですが…」かれこれ然々今まであった内容を話すと戻るのであればお連れすると言われたので甘えて馬車に同乗させていただいた。


馬車を最低限メンテナンスし走り出した。

「約2時間ほどで王都に到着します。それまでゆっくりとおやすみください」


返事をしてごんぞうに話をする。

「なぁ馬車に乗れて良かったな!」

「ああ」

「この前のやつより乗り心地がいいな!」

「ああ」

「道が街道になってるからあまり揺れないな」

「ああ」

「聞いてる?おまえ」

「ああ」

「豚が降るかもな今日」

「ああ」

「…あーメルシーさん」

「何?!なんだ?メルシーさんが?なに?」

「…おまえ、メルシーさんに惚れたな」

「な、何言ってる?そんなわけないだろう。俺はその様なことは…」

「動きながらではあるが少し良いだろうか?」

「はい!全然大丈夫です!」と御者台にいたメルシーさんが馬車に乗り込んできた。


「ごんぞう殿の手が傷ついているので回復薬を塗りたいのだがよろしいか?」

「ぬぬぬ、塗りたい?メルシーさんの手でか??そんな恐れ多い!」

「いや、ごんぞう殿の手は戦士の手だ。いつ何時でも使用できるようにしなければな」

「いやいや悪いですから、こんな手なんか無くたっていいんですよ!傷ついてるほうが戦わなくていいし。あーこのままでいいなぁ…」

「あっ…その様なことを言うもんじゃない」

そう言うとごんぞうの手を握り話をする。

「ははうぇほほふ」とごんぞうが動揺するので笑いたいのを必死に耐える。


「固定しているのを外すぞ」「はひっ」「回復薬を塗り込むぞ、少し痛いが我慢してくれ」「はひっ」

そうして回復薬をメルシーさんの手に塗りごんぞうの患部をさする様に回復薬を塗り込む。


てかそんな動揺の仕方あるかよ、めっちゃウケるんだが

「どうだ、痛むだろう。ただ少しすると痛みは治るので我慢してくれ」

「もう治りました」

「そんなに早くは効かないよ」ふふっ!と笑った。

「よし、これでいいだろう固定していた木は外すが少しすれば痛みが治る。それまでは動かさず安静にしてくれ」そう告げると御者台に戻って行った。



「だから何もしなくていいと言ったのに、全く迷惑なことだ」

「いや無理でしょ〜!!それ無理だって!完全に惚れてるじゃん!!めっちゃウケるんだけど!」

「そんなことはない!確かにちょっと素敵だなと思っているだけだ、少しなすこーし!」

「何が少しだって?」「いや少し痛いって話です、はい…」

「すまんな、もう少し待ってくれれば痛みも治るからな」「いやとんでもありません。もう治りました」

「だからそんな簡単には治らないよ、面白いな君は!」フフッとメルシーさんが話すとごんぞうは黙って顔を赤くしたのだった。


きもっ!


そんな道中で外を見てぽーぅっとするごんぞうが堪らなく気持ち悪いなと思っているとやっと城壁が見えてきた。

思えばあの谷を抜け、森を抜けやっと戻ってきたことに感動を覚える。

冒険だなこれは。今思えば楽しかったのかな。日本にいたら無理だったな。


時刻は夕方くらいだ。

騎士さん達無事だといいけどと考えていると城壁の門に到着した。

「私たちはこれからこいつら盗賊を詰め所に連れて行く。なのでここからはお別れだな」

ごんぞうを見るとこの世の終わりのような顔をしてる。

「ありがとうございました。助かりました!また会えるといいですね!」「そうだな。また会えることを願っている」と言い立ち去っていった。


「たける殿ーーっ、ごんぞう殿ーーーっ!」と遠くから声が聞こえよく見ると騎士さんだ!生きてた良かった!


「騎士さん!!ただいま戻りました〜っ」と言ったと思ったら腰が抜けた。ヤバい動けない…


「大丈夫かたける殿!すみません、騎士さんの顔見たら腰抜けちゃったみたいで…生きてて良かった、本当に良かった」そう言うと騎士さんが抱きしめてきたので抱かれながら涙したのだった。

やっと帰還です。冒険出したね。

一日目ベルク村二日目谷底三日目集落四日目グッネス五日目に帰還です。

以外に時間経ってないね。

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