罪悪感と悲壮感
翌朝。チュンチュンチュン♪
昨日は公爵一家と食事を共にしお酒をいただいた。初めてのお酒はなかなか美味しく少し飲みすぎてしまったようだ。
あー…少し頭痛いな…そう呟いて手を額に乗せ起きるか起きないかと悩んでいた。
ふと隣に柔らかい何かが当たり気になったので動かすととても柔らかく気持ちがいい感触であった。
なんだろこれ…触っているとんんっと声が聞こえハッとすると起き上がり布団をめくった。
そこには裸のビビが寝てしまっていた。
一時フリーズし考えを巡らせるも答えに至らないため、とりあえず布団を再度掛けベットから降りた。そこからは眠気と酔い気が吹っ飛んでしまった。
えっ…何、何?よく見ると自分も裸のことに気付き、ベットの周りをウロウロと歩き回る。
ちょっと待ってよく考えよう。
昨日は公爵らと飲んでお酒を飲んでいた。
膝の上にはビビがいてずっと一緒でそのままベットに入って一緒に…いやいやまだ子供だから。
何言ってるの?でもお互い裸で…えっそんなことあるの?お酒ってそうなるの?
と自問自答を繰り返すこと5分、隣で寝ていたごんぞうが起きてきた。
あーっ頭いてぇ〜飲みすぎたなこれ。動きたくねぇなぁ。と頭をボリボリかきながら身体を起こした。
ベット周りで全裸で立ち尽くす俺と目が合う。
「ごんぞう…俺…」
「昨日はお楽しみでしたね!」
「えっ、えっ、あぁ…あぁぁぁぁぁあぁぁぁっ!!!!」
全力の叫びは一階まで響いていたため、店主が慌てて客室に飛び込んできた。
悲壮感漂い全裸姿の俺は何もないです…すみません…と伝えるだけであった。
俺はなんてことをしたんだろう…両親を失い、故郷も奪われ、生きる希望もないビビの純潔まで奪ってしまった。しかも酒飲んだいきおいで…徐にごんぞうが言う。
「幼妻って言うんじゃないかな!羨ましいなおいっ!ふふっ!」
こいつ…こいつ…と思うも何も言えず頭を抱え込んで椅子に崩れ落ちるのであった。
全裸でな。
30分ほど経っただろうか、ビビが起きてきた。身体には布団が巻きつけられている。
「おはよう、たける、です」
いつの間にかタケル呼びになっている。
「あー、おはよう。よく眠れたか?」
「うん、とってもよく眠れたです」
なんか一言一言に意味があるのではと勘繰ってしまってる自分がいて嫌になる。
「昨日は疲れたな、色々あったもんな〜!いやー帰ってすぐ寝たからな、寝たら人は何も出来ないもんな、なっ何も出来ないというかなかったよな、何も…」
チラッと顔を向けるとビビはハッとした顔となり、恥ずかし気に身体を隠し真っ赤な顔で下を見ている。
あっこれ、ギルティだ。オレギルティ。
服着てくれなって伝えて廊下に出る。パタンと扉が閉まると同時に膝から崩れ落ちることとなった。
罪悪感と悲壮感が入り混じり食堂に降りるとニヤニヤしたごんぞうが席に着いていた。
「起きたか、嫁さん?」
「まだ嫁じゃない」
「まだって娶る気満々じゃねーか?」
「うるさい!!!」
朝食はいつも通りの感じで出てきたがさっぱり味はしなかった。ただビビは見たことないほどの笑顔で食べているので多少救われたという朝でした。
よし、気を取り直してバーゲンブルグへ帰還しよう!というとごうぞうはおうといい、ビビは両拳をあげグッと握った。
部屋に忘れ物ないか確認し出発するがグラファート公爵一家へ一言昨日の御礼を伝えるとジョセがあーんあーんと泣き始めた。
大丈夫また会えるよとかまた一緒に遊ぼうなと声掛けるも泣き止まずどうしようか悩んだが、次会うときは婚約者になってくれるなら許すと言われた。
まぁもう会うこともないだろうとわかったと伝えると奥さんの後ろに隠れてしまった。
最後に感謝を言い街を離れるのだった。
「お前、小さい女の子に好かれるロリコンってスキル持ってない?」
「おまえ、マジうるさい」
腹立つわこいつ。
さてどうなんでしょうかね。
ビビはいくつなんですかね?
それはまたおいおい・・・
ちなみにこの世界は15歳が成人です。




