金の銅像亭での夕食
先程の恰幅の良い男性はこの宿の店主で、応接室に招きいれられることとなった。
このお方はグラファート公爵の妻で迷子になっていた子はジョセフィーヌと言うらしい。
聞くと両親共に少し出掛けた隙にジョセフィーヌが玄関から出ていくのを店主は見ており、声掛けしなかったので迷うことになった。
もし見つかっていなかったらどうなったかと汗をかきかき説明され無事で良かったと喜んだ。
「ちなみに我々は宿を探してまして泊めていただくことはできますか?」
今回のお礼も兼ねてぜひ泊まって欲しい、お金はいらないといわれたので甘えることにした。
ただ最高級のスイートは埋まっているが、セミスイートをと言われたがそれは断った。普通の部屋でいいんだよこうゆうときは。
あとビビが部屋をもう一部屋というからなんでと聞くとごんぞうの部屋と俺とビビの部屋と言われたので却下しといた。
夕食はグラファート家と一緒にと言われ断りたかったがジョセフィーヌの熱烈なオファーにより断ることが出来なかった。
夕食前にと店主にギルドの位置を聞くと近くにあったので顔を出すことにした。
王城にすぐに手紙を届けてほしいというともうすぐ夜の冒険者が来るから良かったら受けると言われたのでお願いしといた。料金は銀貨8枚と聞いて高いと思ったが王城もアヤやカナも心配してるかもと思い支払った。
宿に帰り一時待つと夕食となる。
食堂に行き席に座ろうとするとこちらですと案内されるので向かうとVIPルームのような煌びやかな部屋に案内される。
3人座って待っているとグラファート一家が入室する。
とりあえず立って挨拶すると座るように言われたので座って着座を待つ。気品のある妙齢の男性だ。公爵といわればなるほどと思う風格を持っている。
「この度はうちのジョセが大変お世話になったそうで申し訳ないことをした」
「いえそんなことないです。ご家族が再会できて本当によかったです」
「いやはやお転婆な娘でね、ほとほと困っているんだが…今日は店主にご馳走をと伝えているのでお詫びを兼ねて存分に楽しんでくれ」
そう伝えると乾杯が始まり食事となった。
食事は思っていた以上に豪勢で公爵の感謝の気持ちを表すかのような品の数々でとても美味しく食べることが出来た。お酒はワインが出てきたのだが芳醇な香りというのはこうゆうのを言うんだろうなと思うほど美味しく飲むことができた。
が、
何故か最初の挨拶を終えた後からジョセフィーヌは俺の隣でもなく膝の上に乗っている。ビビも対抗して反対の膝に乗っていて正直言うと食べづらく心地が悪い状態になっている。
「ジョセフィーヌ様、何故俺の膝の上に乗ってるんですか?」
「フン、ジョセフィーヌではなくジョセと呼びなさい!」
「いや、流石にそれは…」
「いやはや是非呼んでやってください。ジョセも仲の良い人が出来て良かったな」
「そうですね、お父様」
「おやいつもの様にパパと呼んではくれないのかい」
「もうお父様ったら!」
「「あははっ!」」
いやいや仲が良いのは分かったけどさ…居心地悪いからなんとかしてくれないかな、マジでさ。
と思うも最後まで移動することはなかった。もう飲むしかないなとワインを飲み、更にエールも飲ませて貰い楽しい時間を過ごさせてもらった。
最後に公爵からジョセを娶るなら格が足りないから何かをなして国に召し抱えられる様頑張りなさいと言われた。
いや大丈夫です。間に合ってます。
心地いいんだか悪いんだがわからない食事をして部屋に帰るとドッと疲れが出てしまい布団に入ってすぐ寝てしまうのだった。
この国がメシマズではないのですよ。
ただ調理法は確立してないので素材の味がすべてという感じです。
パンだけは固いですが俺は固いパンは好きです。




