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異世界はバーゲンブルグから・・・  作者: J.Plum
第一章
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討伐遠征(二日目)

 翌朝、村長宅の2階で就寝した俺は起きて顔を洗いに1階に降りる。


 おはようございますと言われ、聞くと村長の奥さんとのことだった。

 挨拶し顔を洗いたいと伝えると外の井戸で洗えると聞いたので外に出る。

 すると人が倒れていた。近寄ってみるとまぁごんぞうだわなと。どうやら一晩中逃げていたらしい、てか逃げ切れたのかなと思いつつズボンを見ると脱げかかっていた。

 うーん、わからんなぁ…食べられちゃったのかな?と思うが、とりあえず起こそうと思った。


 まずは井戸近くに行き顔を洗う。こうゆうとこも女子は気にするだろうからな、朝とか見られたくないだろうし、前日に用意しといた方いいよと伝えようと思う。


 さてとバケツに水を用意しごんぞうの元に向かう。

 勢いよく顔にぶっかける。すると、「ごめんなさい、ごめんなさい、無理です、あっそこは触らないでください、そこはダメです、ダメです」と言ってる。


 やられてんじゃねこれ!

「おいっごんぞう、おいっ!」と頬を叩くとハッと目を開けたごんぞうと目が合う。


「タケルーーーっ!」と抱きついてきたびしょびしょのごんぞうだが、濡れるから離れろ離れろと言い突き放しにかかる。


「俺、俺、なんとか逃げ切った」と言い良かったなという。

「危なかった。俺はマジでヤられると思った」「良かったじゃないか」

「あんなのないよ。初めてをあんなのに取られたら俺、俺…」と泣き始める。


 えっこいつ童貞さんなの??マジ?!トラウマやん。


「とりあえず朝食らしいから着替えて一階に集合だぞ」と伝えてヒンヒン鳴いてるごんぞうの手を引く。

 なんかレアなごんぞう見れててウケるんだが笑ったらダメだよな、と部屋に連れていく。


 一階で待ってると着替えをしたごんぞうが席に着く。この世界の標準的な朝食を食べて討伐隊の元に集まる。

 すると騎士さん以外の騎士は傍らにえらい可愛い女の子を侍らせ、デレデレした顔でチュッチュしている。


「最高の夜だったわ」

「ずっと一緒にいたいわ」

「一生私以外見たらいやよ」

「あーん、好き好き大好き」と、それぞれが熱烈にアピールしている。


 うわぁと思いごんぞうを見ると殺意剥き出しにし騎士らを睨んでいた。


「おいごんぞう、騎士らに罪はないからな!順番なんだから仕方ないだろ!」

「いいや、止めないでくれ。俺は今から5人の女にアピールし全て抱いてくる。寝取ってやる!」

「馬鹿野郎!今から討伐だ切り替えろ!」

「ちくしょう、ちくしょう!」と言い涙を流していた。


 さて、討伐のチーム決めだ。

 騎士さんが考えていたチームでいこうとなり、2チームに分けることとなった。


 まずは西の熊を倒すのは通常の騎士達である。5人で討伐するようにと指示が出る。

 おおっ!と声を張ると黄色い声が飛ぶ。


 北側は困ってはいるが危険性は低そうなので俺らとハルク爺さんと騎士さんで調査を実施する。

 もし危ないと感じた時は討伐を終えた5人を交えて討伐するという流れだ。

 ごんぞうは騎士達には負けんと気合が入りまくっているが、俺らは調査だからな、と思ったが黙っておいた。


 チームごと集まりミーティングだが、あれハルク爺さんいなくねってなり、騎士達に聞くと俺ら入って酒も頼まずしけこんだからわからんと言われた。

 どーするどーすると言っているとでかい女、身長もあっちもこっちもでかい女が片手にずだ袋みたいものを持ってこっちに歩いてきた。


 ポイっとこちらに投げてきて「こいつ金ないのに一晩過ごしやがったからちょっとお痛を食らわしたから」とよく見るとこれハルク爺さんじゃんとなった。


「誰か金払ったとくれよ、金貨五枚だから」と言った。金貨5枚??と高すぎとは思ったが、まぁお金持ってないなら迷惑料も含んでるので妥当なのかなと思った。


 騎士さんは財布に入っていた金貨5枚を取り出し泣く泣く渡そうとすると、女はバッと奪って引き返していった。


 見ると爺さん虫の息なんだけど・・・と討伐開始もしてないのに回復薬を飲ませてあげる。

 とりあえず少し回復まで時間かかるし馬車だから乗せて様子見ましょうというので討伐先に向かうことにした。


 30分ほど経っただろうか、ハルク爺さんは目を覚ました。

 身体を持ち上げキョロキョロと周りを見渡し、一言あれあや殿はどこだと。


 くぉのじじいと思ったが騎士さんに任せようと思ったが

「くぉのじじい、金貨5枚貸しにしてるからちゃんと返せよ!!」と言った。

 状況説明し騎士さんに謝ったとこで今回の件はお金返す以外は終了となった。


「なるほどの我々は調査か…まぁ妥当じゃの」

「そうですか?経験積むためには熊でも良いかと良いかと思ったんですが、と言うと話を聞く限りはおそらく犯人は小鬼か何かじゃろ?そんな奴らに5人も6人も投入する方が馬鹿げているわい」といい、自らの髭をさするのだった。


 到着し被害のあったであろう民家に話を聞くとここを真っ直ぐ行くと山道があり、山の中心より少し上から登り始めることができるとのこと。そこから少し歩くと被害の柵が見えてくる、うちの娘っ子は綺麗な顔をしているから襲われないか心配で心配で…と言う。


 ごんぞうが

「任せてください。娘さんの命は俺が守ります」と言った。

 えらく感動した住民は何度も何度もごんぞうに握手していた。


 馬車はこの民家に預けることにし徒歩で山に向かう。

 小一時ほど歩くと山道前に到着した。

「ここからは陣形を組んでいこうと思う。まずは先頭は私がいこう。罠やモンスターを確認できるように斥候役を努めることにする。そして次がごんぞう殿、ハルク殿ときて最後がたける殿とさせていただく」

 無言でうんと首を振り了承し登るのを開始するのであった。


 山道から上と下を見ると今は7合目くらいかなと思う。登り始めたのは見た感じは6合目くらいか?谷が深い。


 まだ柵の内側であるためモンスターが出ることはなさそうだが、それでも警戒を怠ることは死を意味すると思って気を張って動くようにはしている。


「ここは山道だからまぁ登りやすいですね」

「そうじゃな。とは言え老骨には響くわい」そう言い腰にトントンと拳を当てている。


 そんなこんなで山頂の手前に果物っぽい木が密集している場所と簡易的な柵がある場所にたどり着いた。


 柵を見渡すと確かに明らかに破壊されて修復した場所を確認することが出来た。


「これは…何かの爪か何かで壊されてませんか?」俺は騎士さんにそう伝えると、うんと首を縦に振られる。


 周囲を警戒し見渡すも鳥の声が多少響くくらいであったため気持ち安堵することとなった。


「少し休憩して山頂まで行こう。周囲を見てから一度帰り皆と合流しようと思う」と言うと各自休憩に入るのだった。


 休憩時は店長が作った簡易的な携帯ご飯を食べて過ごす。カロリーメイトの様な棒だが味が柑橘系の味がして食べやすい。


「なぁこれ揚げて作ってるのかな?その割には油っぽくないよな」「本当あの人万能だよな」ごんぞうは感心した様にそう言いモグモグともぐついていた。


 一時待ち出発となった。

 柵を乗り越えて山頂に向かう。ここからはモンスターも出るかもしれないので警戒を強めていく。

 と、突然左手にある茂みがガサっと鳴り、腰高くらいの鹿の様なモンスターが現れた。

 ガサっとなってすぐ騎士さんが警戒!と言ったのでまずハルク爺さんの前に立ち対策を打つ。

 周りは草木が生えていて広くは動き回ることは出来ない。まずはごんぞうが前線に出てモンスターと対峙する。

 頭に生えた角を向け突っ込んで来るが難なく受け、膠着状態を作り出す。

 それを見て俺が飛び出し首を切りにかかる。すると首の骨部分で刃が止まるもすぐに抜き更なる一撃を加えると絶命するに至った。


 ごんぞうに「お疲れ様、大丈夫か?」と問われ、「警戒網に引っ掛からなかった。まぁ問題ないよ」と答え警戒を解除した。


「山道は緊張しますね、普段とは違ったモンスターなので気を遣います」と話すとすぐ様登り始めるのだった。何度か襲撃を受けるも同じ様に捌いてきたため特に問題が起きるわけではなく山頂は到着する事が出来た。


 山頂は草木も生えないようなイメージを勝手に思っていたが、ここは森の中とあまり変わらずえらく鬱蒼としている感じだ。

 山頂の警戒をしつつ休憩を順次取っていく。休憩中に関してはただ休むではなく剣に損耗はないかの確認をしろと言われていたので欠けがないかなどを確認していた。休憩時間が終わり歩き始める山道を歩いていたときより足音が鳴り響き妙な静かさを感じる。


 おかしいな、鳥の声が少なくなっている。先ほどまでは声が響いていたのだが…と騎士さんがキョロキョロしながら言う。

 ただ周囲を警戒してもモンスターの姿は見受けることはない。そんな不思議な感覚を感じていると目の前には崖が見えた。先ほど言っていた谷に続く崖だ。

 覗き込みこれは落ちたらヤバいなとは思うものの、落ちることは無いだろうと振り向いた瞬間騎士さんの警戒っ!という叫び声が響く。


 しばしの静寂、周りを見渡すも危険は感じない。誤報だったかなと思ったとき何故か夜のように感じた。あれっ?こんな暗かったっけ?と上だ!の声が同時であった。


 ズシィーーーーーーーン!!と音と共に目の前にはドラゴンが現れた。


 ワイバーンだ!!勝てない!!逃げるぞ!!と騎士さんが言い始める。


 聞いて逃げようと動き出した瞬間、ゴァーーーーーッ!と咆哮がされ、脳は逃げようとするが動かない状況となる。


 アガガッ…

 動けない。怖い、動けない。ヤバい動けない。


 と、ワイバーンは前足のような鉤爪で俺を襲ってきた。

 シャーーーーーーーーっ!と鳴かれているが身体は動かない。が目だけは動き鉤爪が自分に向かってくるのがわかる。

 あっ死ぬ、俺、死ぬ…と思ったとき大きな背中が目の前を遮った。


 ごんぞうだ。


 鉤爪の攻撃がごんぞうを打ち付ける。聞いたこともないよう、音が鳴り響き目の前にごんぞうの背中が飛び込んで来る。


 グハッとした声と共に背中に押されごんぞうと共に崖へ落ちそうになる。


 皮肉にもごんぞうの背中に押された影響で身体は動く事ができるようになり、咄嗟に崖へのヘリを掴み落ちるのを耐える。

 片手にはごんぞう、片手にヘリといった感じで耐える。

 ごんぞうは気を失っておりなんとか命は繋いではいるが危険な状態だ。

 キキンキキっ!といった剣の音とたける殿ーーっごんぞう殿ーーっと声が聞こえるが、併せて聞こえるワイバーンの咆哮により身体がすくむ。



 力が、欲しい…力が…



 物理なやつな、不思議な力じゃなくてさ。腕がプルプル言ってる、落ちる落ちると思ってるとごんぞうが目を覚ます。


「やべー気を失ってた、どうゆう状況?」

「死ぬ死ぬーーっ死んじゃうから!もう死ぬ状況ーーーっ!」


 そうかと気持ち動いたと思いきや回復薬を飲んでいる。


「よし、これでとりあえずは命は繋いだな。よし手を離してくれ?」

「はっ?何言ってんだ??崖下は真っ逆さまだぞ!」

「回復薬飲んだし、まぁなんとかなるよ!」

「おま…死ぬ気か?!」

「死なねーよ!!でもな・・・まぁお前のためになるならそれでもいいかなとな…」

 聞いた瞬間頭に血が登る。

「おめぇふざけんな!こっちは死の間際でお前に助けられてんだよ!これで見放したらこっちピエロみてーじゃねーか!なに綺麗事にしようとしてんだ!ぜってー離さねーっ!はいっ今決めました。離しません!」「おめぇ離せこのやろう!ふざけてる場合じゃねーっ」

「ふざけてなんかいません〜!なんでお前の言う通りにしないといけないだ!」

「さっきはビビって小便漏らしてたクセによう言うわ〜」

「漏らしてねーわふざけんな!」

「おまっ…手…」「えっ…」小便のくだりで頭にきたもんで殴ろうとしたもんで支えてた手を離した俺らは…

「「のぉぁぁぁぁぁぁぁーーーーーっ!!!???」」


 崖下への直行便でした。

書いてて楽しい回です。

「」を使って表現が面白いですね。

この熱が伝わりますように!

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