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異世界はバーゲンブルグから・・・  作者: J.Plum
第一章
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街並み

昼食はなんとパスタであった!


ミートソーススパゲティというやつで久々に日本でお馴染みの食事をすることが出来た。

麺一本一本は均等に切ってはいるがところどころ太い麺があり、おそらく城の調理師の練習したやつだろうなと思う。ソースも完璧でみずみずしいトマトが使われ、挽肉と玉ねぎが交じりあい独特の食感を感じることができた。


ふと顔を見上げると店長が手にパスタを持ち食堂に入ってきた。


「おう、たける、ごんぞう、かなっぺ、あや。久々だな〜どうだいパスタっぽいだろ?」と笑顔で胸を張った。


ごんぞうが

「めっちゃ美味いです。ぶっちゃけ足りないくらいなんですがおかわりないんですか?」


と聞くと待っててとキッチンに向かい盛りに盛ったパスタを持ってきた。

うひゃ〜といいながらがっつくごんぞうを見て店長はふふっと微笑んだ。


「トマトとか玉ねぎとかあったんですか?」と聞くと同じような野菜あったから作ってみたら美味く言ったから良かったと言った。

ちなみにトマトをゴンズ、玉ねぎはクワクワというらしい。


最近はどうなんだと問われたので訓練は順調だと答え、そうかと言われる。

若干の寂しさを感じるが食事は喉を通っているようで、あちらの世界にいるよりは血色が良いように思えた。


「俺は厨房で戦うからさ、30年も食事作って生活してるから他のことは出来ないよ」と言い、若いんだから頑張れよと厨房に戻っていった。ごんぞうが「店長かっけーな」といい俺も思ってたことだったので黙って首を縦に振った。


午後から休みということで、せっかくだから街を見て回るかとなったがごんぞうはパスタ食べ過ぎて動けないようだ。

じゃ3人で行くかと向かおうと扉を開けるとハルク爺さんがいた。

魔術の研究で2名手伝ってほしいと言われカナとアヤが手伝うこととなり、結局俺は1人で街に向かうのだった。


初めての異世界。


ヨーロッパも昔は道端に糞尿が垂れ流されていて、汚くて臭かったとか言うし綺麗ではないんだろうなと街を歩けばイメージ通りのヨーロッパだった。


石畳がひかれてそこいらに花壇が置いてあり花が咲いている。

中央広場はテントのようなお店が並び、真ん中に噴水がある。

流れている水はとても綺麗で子供達が噴水の周りを走り回っている。

周辺にはベンチがあったので腰を掛け皆の動きを見ているとこの街の人は幸せなのかなとひと心地つくことができた。


隣にお爺さんが座り噴水を眺めているのを見て少し話してみようと思った。


「すみません、少しお話ししてもよろしいですか?」はい、いいですよと笑顔で返答してもらった。

「ありがとうございます。街並みが綺麗ですね、この街には初めてきたので驚きました」

「この街は今の王様が少しでもみんな住みやすいようにしたいと整備したんだよ。わしらが子供のころはこの石畳もなく、そこいらに糞尿が垂れ流されて今とは違い住民も荒んでおったよ。

約15年程前くらいに前王が亡くなり、現国王になったら街並みを整備し始めたんだ。

最初はこんなことするなら年貢を安くしろだの入場税を廃止しろだの言うものはいたが、全て王様は受け止め整備を進めたんだ。

最初は石畳だったかな。馬車の通行路とは別にして安全に買い物出来るようにし、足場を綺麗にした。

広場には噴水を作り水の魔石を使い常時奇麗な水が流れるようにし、そこで手を洗い皆が綺麗な手でいられるようにしたんだ。

そうすると商人達は街に留まるようになり、物価が安定して誰でも安く安全に買い物ができるようになったんだ。

もっと活気がある街にと今度は商人らの売却税を引き下げお店を出しやすくしたりや豊かな生活には花はかかせないと、花壇を作って住民が少しでも笑顔でいてくれるように願いを込めた。

そんな数々の政策で街を発展させてきたんだ」


王様凄いな。住民にこんなに好かれている。

「花壇の時はね、王様自ら一緒に手伝い花を植えたのでたまたま隣になった王様と初めて会話をしたのは良い思い出だよ。

良い街に生まれ私は幸せだと思う」

「ですね。こんなに皆が笑顔が溢れているのなら幸せと感じますね」


日本での生活を思い浮かべてみた。

確かに日本と比べるとこの世界は10歩も20歩も遅れていると思う。

ただどうだろう、住んでる人は笑顔で生活して明るくなると活動し、暗くなったら就寝する。晴れれば仕事にいき、雨が降れば休み身体を休める。

どちらが幸せなんだろうなと考えてしまい、しばしの間黙ってしまっていた。


お爺さんに不思議そうな顔で顔を覗き込まれ、すみませんと一言伝え、ありがとうと感謝の言葉を送り席を立った。


中央広場に出店している各お店を見て回る。飲食もあれば生活用品を売ってるとこもある。


お年寄りも子供もちゃんと商売をしていて見てて心地良い雰囲気を感じとる。


ふと髪飾りを売っているのが気になった。

「いらっしゃい。彼女にかい?」ターバンを頭に巻いたおばさんがニヤニヤしながら声を掛けてくる。

「いや、綺麗だなと思って見てただけですよ」と答えるとどうやらおばさんが作ったものみたいで嬉しいね〜と伝えてくる。


髪飾りはなんとも言えない色合いで日本には見かけることのないタイプのものだった。


「これ、どうやって付けるんですか?」と聞くとキョトンとした顔で、

「付け方がわからないのかい?そんなんじゃ女の子にそっぽむかれちゃうよ」と言ってきた。

苦笑いを浮かべ見ているとターバンを外したおばさんが付け方を見せてくれた。


「挟む時少し太めにしないと留まらないから髪を纏めて上にクルッとして上に出来た髪と前髪の後ろのほうを一緒に挟み込む感じだよ」

見てみると髪が上に留まり最後に後ろに流した感じとなったため、可愛い髪型だなと思い伝えるとやめとくれよとおばさんが照れていた。


アヤは髪が長めだから似合いそうだなといくらか聞くと銀貨1枚と言われた。

少し高いなと思ったのが伝わったのか「可愛いと言ってくれたし、いいよ銅貨5枚で」と言われたので購入した。


毎度ありと手渡されたので持ってきた鞄に仕舞い込みお礼を言って別の店に移動するのだった。

髪飾りはこの世界では一般的なタイプのものでしたが主人公は知らなかったんですね。


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