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異世界はバーゲンブルグから・・・  作者: J.Plum
第四章
104/113

1階層

 この上級ダンジョンは狭い。

 深さは99階層からなるが狭さとしては異常である。


 1階層辺りサッカーコート2面分くらいの広さであり、真っ直ぐ迎えば入り口から出口まで10分ほどで到着できるような、そんな広さだ。


 実際には道が唸っていたり、川があったりと障害となるギミックが多く、思いの外時間がかかったりすることもある。


 では何故このダンジョンが上級と呼ばれるか、それは攻略難度のせいだろう。


 罠が多く、力のない冒険者は確実に命を落としていく。

 熟練度の低い冒険者は淘汰され、実力があるもののみ生き残ることが出来る。

 それがこのダンジョンだ。


 そんな中、今回初めての召喚組が勢揃いし攻略に当たる。

 

 そんな出だしの1階層に我々はいたが…


「だからブライアン、近づかないでくれる?

 ずっとあたし思ってたのよ、もう遠慮なんてしないわ」


「カナ〜そんなこと言うなよ〜楽しくやろうぜ楽しくよ!」


「マジ無理なんだけど…タケル〜!」


「ビビちゃんは危ないから下がっているのよ。

 私が守ってあげるからね」


「いやビビは斥候なんで前に出ないとです」


「ううん、いいの。危ないからね」


「なんで、なんであんな、あんなクソ筋肉の男に靡いてしまったんだ…俺が早いとこ告白でもしていれば…いればーーーーっ…」


「おいタケル〜っカナとの間取り持ってくれない?」


「はぁ?いみふなんですけど?マジ無理、リームーです!」


「ああああああああっ!お前らうるさい!

 なんなんだよ!纏まりなさすぎるだろ!」


「そらそうよ。だって纏まったのバイト以外でないもの」


「え、えぇぇぇ…」

 確かにそうだ。俺らバイト以外の顔知らない…


「わかった。ちょっと集まってくれ」と言い皆で集まる。


「俺が思うこのパーティ内の役割とかどのように戦かって欲しいかを話したいと思う。ちゃんと情報を擦り合わせないと死ぬ、ここは現実だ」


「まずはビビ!」「はいです!」

「お前は斥候、パーティから1人離れて前方の危険位置を確認して報告すること。

 戦闘には参加しなくていいが見つかったら逃げてごんぞうに引き継げ。

 慣れてきたら後ろからの迎撃と投擲を使っての攻撃のみ許可する。質問は?」


「ないです!」


「はい次ごんぞう!」「ああ」

「お前はタンク、敵の攻撃を受けろ。

 攻撃はシールドバッシュのみ!とにかく防ぐことに集中しろ。

 後ろにいる後衛の人間にモンスターを近づけるな!

 あといいかげん元気だせ!筋肉泣いてるぞ!質問は?」


「なし」


「次ブライアン!」「あいよ」

「アタッカーだ!ごんぞうと共に動け、モンスターがきたら遠慮せず倒せ!

 タンクで受けたモンスターを前面に出て攻撃それだけ!

 後ろは気にするな。わかったか!」


「了解した!」


「次俺中衛アタッカー!状況判断で前衛、後衛どちらもこなす。

 基本は前衛だが長距離攻撃が必要な時は後衛にも回る。

 バックアタックの際には後ろに回る。

 俺が来るまで後衛は耐えろ!


「次カナ!」「はい!」

「ヒーラーだ!基本戦闘時は支援魔術、怪我したら回復、モンスターの動きも声で伝えろ!

 右から来る、左から来る程度でいい!

 慣れてきたら状況判断してパーティを動かしていい!質問は?」


「なしよ」


「最後アヤ!」「はい」

「後衛魔術系アタッカー!近接じゃなく遠方のモンスターを倒せ、もしくは削れ!

 後ろからのバックアタックの際は俺を呼べ!

 細かい魔術で距離を取れ!極大魔術はここではボス戦のみだ!質問は?」


「ないわ!」


「わかったか??本気でやらないと死ぬ!一階から五階までは敵が大したことない。

 お互い経験して陣形に慣れていけ!以上!」


 ビビが拍手するのを見て皆拍手でおおっと言っていた。

 もう勘弁してくれよ…


 今回、各個の動きを指定されたことにより連携が多少なりとも出来るようになってきた。


 特に前衛はごんぞう・ブライアンの女信じない組が女への怒りをぶつけ無双している。


アヤも指示通り細かな魔術を多用し遠くからこちらへやってくるモンスターを排除している。


 ビビに危険はなく、罠も見つけては潰して回る。

 こうして階層は進み6階層で一度休憩となった。


 損耗確認も問題ない。連携の話や動いてほしい内容なども話し合う。パーティが機能してきて嬉しくなるが問題はここからどのように連携するかだ。


「聞いてくれ、ここからは一度に出るモンスターも増えるので注意が必要だ。

 うちにはカナがいるからモンスターの行動は知らせてもらえる。

 例え怪我しても回復して貰える。

 だから動揺するな。必ず助けてくれる。

 気を張って行こう!」


「「「おう!」」」


こうして、俺たちは下へ下へと降りていくのだった。

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