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異世界はバーゲンブルグから・・・  作者: J.Plum
第四章
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悲哀

「人ってダラけようと思うとなんぼでもだらけられるんだな…」


「お前は何を言ってる?あちらに帰るんじゃないのか?」

ごんぞうは真面目な顔で問いかける。


「まぁそれはそうなんだけどさ」


「全く、離れて帰ってきて成長したかと思えば何も変わらないな。

 男としての自覚が足りないんじゃないか?

 ビビちゃんと家族になると言ったのは嘘だったのか?」

「嘘なもんか!ビビを1人になんてさせない!」


「だったら男として出来ることをするべきだ。

 男なら好きな女のためになら黙ってなんでも出来るもんなんだぞ!」


「好きなって…まぁそうだな」

「大丈夫、俺らは最強だ」


「そうだな」


 そうして移動のため正面玄関前は寒いので玄関の中に集まった。

俺、ごんぞう、アヤ、ブライアン、ビビだ。すると声が掛かる。


「たける殿!」

「メメメメメ」

「メルシーさん!ご無沙汰しております!」


「ああ!ごんぞう殿、ビビ殿も息災か?」

「はいです」「メメメメメ」


「今日から出発か?」

「そうですね、思えばだらけすぎたかもしれません」


「そうか、君たちなら必ず攻略出来ると、そう信じている」

「ありがとうございます」


 そうするとメルシーさんは後ろに目を向ける。

 後ろにはごんぞうに似たり寄ったりの男性が立っていた。


「せっかくだから紹介しよう。こちら…」

「メメメメルシー殿!わわ私から!

 ババババーゲンブルグ・コルソーと申すもの。

 いいい以後お見知り置きを!」


「ハハっ!こいつは喋りが苦手なんだ。筋肉だけが取り柄のな」


「メメメメメ」

「ごめんごめん、言いすぎたな。すまん。

 今度私はこちらのコルソー氏と結婚するんだ。


 先日、と言っても1週間経ってないんだが、コルソー氏と初めて会った際に結婚してくれと懇願されたんだ。

 初め何を言ってるかよくわからなかったんだが、話していく内になんだか親しみを感じてな。

 この感覚私が好きな感覚だな。こうゆう男性が私は好きだと思うようになってな。

 私は女っ気がないから好きな男性が出来ても一歩引いてしまうとこがあってな。

 まぁ好みの男性はいたんだが…」


 とごんぞうをチラッと見る。


「こんなに誠実に私に言い寄ってくれるならいいかと…受諾することになったんだ」


「メメメメメ」

「ああ、わかっている。あまりお引き止めするのも良くないな」


「メメメメメ」

「そうだな、是非頑張って欲しい。長々と失礼した。検討を祈る」


 と去って行った。


 行った。


 行った。


 さて…。

 触れたくないな〜…触れたくない…ダメ?ダメだよな…


 まずあの人何?

 名前もごんぞうに似た感じだしキャラも被ってる!

 なんでメメメメメしか言ってないのに会話できてんの?

 しかも出会って7日以内で以心伝心?

 てかメルシーさんごんぞうドンピシャだったの?

 スキルの影響かと思ってたらあれ普通のアピールだったの?

 

 いやなんか最後までやってくれるなメルシーさん。


 さてごんぞうは…

 あっ、あの例のボクシング漫画のように白く燃え尽きて座っている。

 何故か眼帯したビビがカツラ被って隣にいるのがリアル!

 てかお前その漫画知らねーだろ!


「ごんぞう?」

「アヤ」

「無様ね…」


 …アガガ…


 アヤさん?致命傷与えるのやめてあげてーーーっ!!


「いいのよいいのよ、もう女なんて信じないわ」

「そうよね、女なんてよね。酷いわ」


 何故かごんぞうとブライアンが女言葉で会話する。


 あんだけ男は男はと言っていたのに行き着く先は女なのか…


「ま、まぁごんぞう、好きな女のために祝福してやろうぜ?」


「そんなんできるかーーーーーっ!」


「そんな怒ることじゃねーーーーーっ!お前好きな女のためならなんでも出来るっていってたじゃねーか??」


「限度があるわ!当たり前だろ!

 あんな軟弱な上腕二頭筋とすぐ折れてしまいそうな大腿四頭筋だぞ!

 あんなのに俺の房中術が…房中術が…」


「後ろのなんとか筋は知らんし、結局シモの話かよ。そんな愛なんてあるかよ!」


「うるさいうるさい!俺は天使との甘い甘い夜を期待していたんだ!

 あの人が今日ここにきたのも同じ近衛騎士の知り合いを通じてなんとなくこちらに来るように仕向けたんだ。 

 きた時にこの旅が終わったら僕と…と言うつもりだった」


 あぶねー・・・全滅フラグじゃん!


「ふざけんな!」


「どうせお前もアヤともうチュッチュしてんだろうが!」

「し…シテネエヨ…」


「えっ・・お、お前ら…まさか…」


「し、してねえよ…俺のことはいいんだ」

「変にズラした!話変にズラした!もう解散だーーーーっ!」


「ごんぞう、うるさいし男らしくない」


「アヤお前だって」


「私だってなに?タケルとキスくらいもう済ませたわ。だからなに?向こうの世界に帰るのに問題ある?」


「えっ?」


「えじゃない。私たちは向こうの世界に帰るの。だからダンジョンを攻略するの。わかる?

 だからここでうだうだうだうだ管を巻いてる暇なんてこれっぽっちもないのよ。

 いいじゃない?好きな相手が幸せになるんだから、元々違う世界の人間なんだから一緒にならなくて当然よ。

 これで難なくあっちに帰れる、そう思えば悪い話じゃない」

「まぁ、そうなんだけど…」


「だったらその縮こまった筋肉を戻してクラータルへ行くわよ!」


「あっ…」「返事!」「はいっ!」


 アヤさん、あんた男前や〜!!


「準備完了ね!さぁ開くわよ!」

「まっとくれ〜わしが能力更新を!」


「行くわよ!」「えっ能力更新は…」「あの爺さんに絡みたくない」ヒュッ!


「あっいっちゃった!ごめんハルク爺さんホール消えちゃうからまた!」


「アヤ様ーーーっ!アヤ様ーーーっ!添いとげ…」


 そうして俺たちはクラータルへと旅立った。

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