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作者: 喜旗車轍

 今日もいつものように気も晴れるような快晴だ。高く澄んだ秋の空の下、黄金色の麦を刈り入れる農夫を横目に俺は田舎の一本道をただ歩いた。つい先ほどまで乗っていた汽車の吐き出す煙が遠くに見える。悪路とはいえ、歩くのが苦にならないのはこんな光景がそう感じさせるのだろう。ここらでは余所者は珍しいのか、農夫が刈り入れの手を止めて話しかけてきた。田舎者にありがちなキツい訛りに戸惑ったが、気のいい農夫は道を示してくれた。俺が目指す田舎町はもうすぐらしい。自然と足が早まった。急ぎたくはなかったが、急がずにはいられなかった。いつしか俺はこの素晴らしい風景を尻目に、『あの日』を思い返していた。左足を曳きながらただ黙って思いを馳せた。ここに来ようと決意したその日を。今日とは何もかもが異なる、ドス黒いあの日を。俺の目は次第に光を失っていった。






 今日もいつものように気が滅入るような曇天だ。今にも降り出しそうな重く垂れこめた鉛色の雲を一瞥し、俺はいつものように深く息をついた。俺はいつもと同じ場所に行き、いつもと同じ処に腰を掛け、いつもと同じ景色を眺めていた。何一つ変わらない状況。何一つ変わらない光景。何一つ変わらない日々。反吐が出るような、糞以下のものばかりだ。いったいいつからだろうか、この異常な日々を坦々と浪費し始めたのは。この『平凡な地獄』は、いったいあとどれくらい続くのだろうか。少し前までは逃げ出したいとばかり思っていたが、もうこんな『日常』にも慣れた頃合いだ。慣れたくはなかったが、人ってやつは慣れてしまうものらしい。もう吐き気もしなければもう眩暈もしやしない。恐怖という感情もどこかに落としてきたみたいだ。他人への同情も憐憫もいつしか忘れてしまった。今日もいつも通りに薄っぺらい生にしがみつくのだろう。それとも今日こそが“その時”なのだろうか。黒煙の上がる平野を奥に土色の塹壕の壁を見つめながら、俺はいつも通り、そんなことを考えていた。いつも通り、“それ”を凝視しながら。塹壕の土からはみ出した誰かの“手”を見ながら。

 ただいつもと少し違ったのは、何故か昔のことが思い起こされたのだ。死期の近い者が見るという走馬燈のようなものなのだろうか。それはいい。こんな日々もようやく終わる。そう思い、自然と思い起こされる過去の日々に身を委ねた。




 もう半年も前だ。船を降りると俺は馬車の荷車に乗せられていた。その他の大勢と同じく家畜のように詰め込まれ、墓石のようにただひたすら押し黙っていた。皆がそうしていた。同じ服を着て同じ体勢をとり同じような表情で同じように黙っていた。皆それぞれ故郷も出自もこれまで歩んできた道も異なるのだろう。皆違う名を持ち、違う親から生まれ、違う場所で育った。歳も異なれば好きな食い物も違う。皆全員違う人間のはずだったが、ここではそんなことはどうでもよかった。ここでは全て捨象され、全てが無になる。皆が均一で平等なただの「人」になる。ここでは能力も経験も関係ない。ただ銃剣を構えてバカみたいに叫べればそれでいい。腹で銃弾を受けてくたばるだけのただの「人」であればそれでいい。楽な話だ。地獄の窯の底よりも死にやすいだろう。俺はすぐにでも“仕事”を完遂できそうだ。

 だが、一人、“異物”が混ざっていた。息をする死体の中に“生きた人間”がいた。向かいの席に座っていたそいつは俺に話しかけてきた。俺よりも2、3年下だろうか。妙に明るく、知性を感じられない奴だった。ニックと名乗るその男は北東部にある聞いたこともないような田舎町の出身だという。キツめの訛りが耳に障った。通夜よりも重苦しい空気の中で底抜けに明るく話すそいつの存在は異様だった。奴は最近結婚したらしい。安っぽい金メッキのペンダントに入った写真を見せてきた。垢抜けない田舎娘の特に美しくもない笑顔を見させられ、幼馴染だったとか、ガキの時分から好きあっていただとか、訊きもしないのにどうでもいい話を延々とし続けられた。とんだ迷惑だった。少々腹が立ったので、戦地で家族の話を持ち出す輩は早く死ぬものだと言ってやった。すると、自分は昔から運が良いんだと、悪運が強いんだと、だから自分は死にはしないんだと宣った。なんの根拠もないその自信は一体どこから湧いて出てくるのか。おそらくは自分が置かれた状況とこれから向かう先の惨状を知らないのだろう。どこまでもおめでたく、幸せそうな奴だった。そいつは続けて故郷の田舎町の話を続けた。何もないが、木々と畑が広がり、のどかで、気のいい人々が住む良いところだそうだ。田舎なんぞはどこもそんなものだろう。だが、そんな話を聞いていたら、俺も故郷を思い出した。もっとも故郷と言えるような良い場所ではない。俺は普段他人に自分の話を滅多にしないが、不思議なことに、俺はこの知性が低い初対面の田舎者に自分のことを語り始めた。俺は帝都にある狭くて汚い下町に住む町医者の息子だ。跡取りとして育てられたが、大学を途中で抜け出し、定職もなくフラフラしていたろくでなしだった。徴兵を受けたことで厄介払いができたと親も喜んでいることだろう。今思えば、大学でしっかりと医学を学び医者になっていれば、徴集されたとしても軍医として働き、汚い塹壕でのたうち回ってくたばる羽目にはならなかっただろうと遅すぎる後悔をしている。そんな話をした。ニックは自分が生きてきた場所とは全く違う俺の故郷にいたく関心を持ったらしく、帝都の下町を見てみたいと言った。戦争が終わったら互いの故郷を案内しあおうと提案した。故郷の街には行きつけのパブがあり、そこで一杯やろうと言ってきた。どこまでも図々しくて馴れ馴れしい野郎だ。だが、存外悪くないと思った。生きていて、尚且つこの会話を覚えていたらそうしようと言った。ニックとは一旦そこで話をやめた。

 ニックとかいうこの田舎者、知性はないが、息をしていた。押し黙る死人たちの中で奴だけは生きていた。そして、奴は死人に息吹を与えた。死体のような顔で黙り込んでいた男たちは、俺とニックの話を聞いて口々に故郷や家族の話をしはじめた。左隣の男はアンドリューといい俺と同じく帝都の出だった。帝都の船着き場で運輸の仕事をしていたという。右隣の男の名はリチャードで、北西部の大都市で紡績工場に勤めていたらしい。

 馬車が目的地の地獄につく頃には乗り合わせた男たち全員の顔と名前、そして故郷を覚えていた。話をしたことで随分と気が紛れた。もっとも、顔だの名前だのを覚えたところで何も意味などはなかったが。どうせ皆、死ぬことになるのだから。


 それから俺は薄汚い塹壕の奥の小部屋に詰め込まれた。同じ部屋には他に5人の男がいた。チャーリー、トム、ジャック、アラン、ヘンリー。ありふれた名前の連中だった。どうやらこの6人でしばらくこの狭い部屋で暮らさなければならないらしい。馬小屋だってもう少し快適だろう。ひどい部屋だった。薄暗いランタンに照らされた部屋は蒸し暑く臭かった。何日も洗っていない靴下のような汗と皮脂が腐ったような悪臭が立ち込めていた。それでも外よりは随分と快適だった。同盟国の糧食は美味いらしいという話をした。それに比べて我が国の糧食のなんと不味いことか。早く帰って美味いものが食いたいと皆口をそろえて言った。全員、無理に明るく陽気に話をしているように見えた。時より遠くから爆音が聞こえ地面が揺れた。天井に吊るしたランタンは絶えずゆらゆら揺れ動いていた。

 次の日、全員呼び出され、塹壕を掘った。じめじめと小雨が降り続いた。地面はぬかるみ掘りにくい。掘れども掘れども、日々の爆発のせいで土砂を被る。手はマメだらけになり、マメが潰れて血だらけとなった。それでもスコップを振るい続けた。その日は泥のように疲れて死んだように眠った。

 明くる日もまた、スコップを手に地面を掘り続けた。飽きもせず曇天で雨が降る。掘った土を荷車に載せ、運んで捨てる。それを繰り返した。何度も何度も。一度、砲弾が頭上を飛んでいき、少し離れた場所で爆ぜた。全身から血が引いていくのがわかった。何人か死んだらしい。自分でなくて良かった。こんな状況でも未だにそう思えるらしい。

 そうしていくうちに、部屋の人数が一人減った。誰だったろうか。減った男の名前ももう思い出せない。いなくなった者の話をするのを暗黙のうちに避けた。水っ気も味気もない糧食をただ貪った。

 曇天の下、狭い塹壕の中を走り回る日々が続いた。物を運び、地面を掘り、死体を運んだ。土砂を掘りのける時、近くで働いていた誰かが死体を『掘り当てた』らしい。スコップで突いたら破裂し、血が吹き出してあたり一面が腐乱臭につつまれた。たまったものじゃあない。俺は当たりを引かないことを願った。

 部屋の人数は一人、また一人と減っていき、とうとう3人になった。しばらくは皆努めて明るく振舞っていたが、誰からともなく「次は誰の番だろうか」という話になった。答える者はなく、皆黙った。黙ったまま糧食を水で胃に押し流した。

 重く垂れ込めるような空の下、そうした日々が続いた。次第に部屋では誰もが言葉を失っていった。青白い顔で嘔吐する寸前のように無言だった。皆が沈黙のまま揺れ動くランタンの炎を見ていた。

 とうとう『その時』が来た。銃剣を付けたライフルを担ぎ、鉄製のヘルメットを被り、塹壕から這い上がった。珍しく雨は降っていなかったが、地面は濡れてぬかるんでいた。隊列を組み、合図と共にライフルを構えて敵陣へと走る。爆音、轟音。地面を揺るがすような数々の音が鳴り響いていたはずだが、音が無いように感じた。ただ聞こえるのは、自分の鼓動と荒い息遣いのみだった。周囲が走り出し、俺も走った。ただ走った。走った。走っ―――

 激痛。痛みと共に呻き声を上げ、俺は倒れた。汚泥にまみれ、地面を転がった。時を同じくして周囲の人間もまた血しぶきをあげて倒れ込む。泥だけでなく血にもまみれた。強烈な痛みを覚えた左脚を見ると脛に肉の花が咲いていた。俺は這ったまま移動した。自軍の塹壕に向かって這い寄っていった。死体の靴紐をむしり取り、大腿部を縛った。息も絶え絶えに塹壕の中に転げ落ちた。

 後のことは覚えていない。上手く止血できたのか、傷口が膿むこともなく一命は取り留めた。だが、脚をやられたので走れなくなった。俺は前線から外されることになり、塹壕の中で穴を掘り続ける日々へと戻った。



 それからどのくらい経っただろうか。部屋にはもう俺一人しかいない。気が滅入るような曇天の下、俺はいつもと同じ場所に行き、いつもと同じ処に腰を掛け、いつもと同じ景色を眺めていた。ここは俺の特等席だった。掘るのに疲れ、脚の痛みに耐えかねた時はいつもここで休んだ。積み上げられた土砂の中から突き出された死人の手が俺の唯一の相手だった。明日には俺もこいつの仲間になっているかもしれない。この手を眺めながら、俺は糧食を流し込むことにしていた。

 その日は普段より雨が強く、靄がかかったかのように視界が悪かった。いつものように「その手」の前に腰掛け糧食を流し込む。雨に濡れるのも慣れた頃合だった。青白い手の甲から水が滴るのを見つめていた。程近くに砲弾が降った。土砂が爆ぜた。地面が揺れた。泥が雨のように舞った。積み上げられた土砂の山が、少し、傾いだ。手が、腕が、ずるりとずれ落ちた。今まで見えていなかった、肘より上の腕が露呈した。軍の腕章。そして何やら鈍くくすんで光るものが目に留まった。肘あたりから垂れ下がる金の鎖。安っぽい薄汚れた金メッキ。その先に連なる安物のペンダント。半開きのまま落ちていた。

 「あ……」

 思わず声が漏れ出ていた。

 「嗚呼……」

 震える手でペンダントをゆっくりと拾い上げ、中から覗く写真を見た。見覚えのある田舎娘の野暮な笑顔。

 「お…おまえ…だったのか……」

 青白い死人の手を、腕を見た。脳裏に、野暮で間抜けな田舎者の顔が映った。阿保っぽく、訛った話し方。安物のペンダントを、さも宝物のように持っていた。

 「……ニック。」

 突如、俺の中で何かが爆ぜた。雨が降っていた。俺は叫んでいた。ただひたすらに雨が降っていた。悲鳴のような、慟哭のような、怒号のような、そのどれとも似つかない俺の叫びは、重く垂れこめた雨雲に吸い取られ、戦場に響く轟音にかき消され、鉛色の空の中に消えていった。




 澄み渡った秋空の下、俺はようやく目的の場所にたどり着いた。水車小屋のような小汚い建物に、傾いだ看板でパブの店名が記されていた。

 薄汚れたドアを開くと、ベルが鳴り、歯の抜けたような爺さんが奥から顔を出した。

 「すまんね、まだやっとらんのだよ。」

 「悪い、客じゃあねえんだ。」

 「おや、見かけん顔だけんど、旅のお方かね。」

 「ちょいと人を訪ねていてな、この辺にニック・コリンズって男の生家はねえかい。」

 「ああ、ニックか。戦争に行って死んじまったよ。あんた軍のお人かね。」

 「まぁ、そんなところだ。」

 「表の道をまっすぐ行ってな、三叉路がある。そっから右の道を半マイルほどいくとあるよ。今じゃご両親が寂しく住んどる。あれからめっきり気落ちしてな。今じゃ表を歩いとるのをさっぱり見とらん。」

 「…そうかい。ありがとよ。帰りにここに寄って一杯もらおう。」

 店を出て再び歩き出した。かわりばえしない景色。だが、確かに足取りは重くなっていった。まったく厄介なことを背負い込んだものだと自分でも呆れ果てる。


 林の中のさびれた家の前に来た。ポツンとたたずむ一軒家。コリンズ。蔦の絡まった塀に書かれた表札に名があった。ここだ。ドアを叩き、呼んだ。しばらくするとゆっくりと戸が開いた。

 「…どちら様で?」

 弱々しい老婆の声が答えた。いや、そこまで歳ではないだろう。老け込んでまるで老婆のようだった。

 「戦場で、お宅のニック・コリンズ君と同じ場にいた者です。」

 女は息を呑み、目を見開いた。

 「失礼ですが、彼のご尊母でしょうか。」

 「……はい。どうぞ、お入りになって。」

 母親に招き入れられ、家に入った。家の中は暗く、まるで何年も火が灯っていないかのようだった。

 「お客さんかね。」

 奥から男が出てきた。

 「ニックの戦友だそうよ。」

 「失礼いたします。ご尊父でしょうか。」

 男は重々しく頷いた。

 「それで、ご用件は…?」

 咳ばらいをし、息を吸って答えようとした矢先、奥からもう一人の人影が。

 「ニックの…?」

 若い娘だ。見た顔だ。

 「…あの子の…妻だった…ハンナです。今でもたまに、うちに来てくれるの。」

 母親が嗚咽を噛み殺すように言った。

 「……なら話が早い。貴女に渡すべきものでしょうから。」

 俺は、胸ポケットから『それ』を取り出した。

 「彼が…ニックが最期まで手放さなかったものです。私が預かった。彼の…唯一の遺品です。」

 『それ』を目にした時、母親は泣き崩れ、父親はすすり泣きながらその肩を抱いていた。ハンナが震える手で、薄汚れたペンダントを受け取った。そして、それを握りしめ、押し抱き、涙し、膝をついた。

 「…それでは、以上です。届けるべきものは、届けました。これで、失礼します。」

 言葉を、途切れ途切れ、噛み締めるように、辞去しようとした。家を出ようとした時、叫ぶように母親が問いかけた。

 「あの子はッ!!!どんな…どんな最期だったのですかッ!!!」

 言葉に詰まった。痛いような沈黙が流れた。

 「……最期まで、ご家族を案じていましたよ。…息を、引き取る時は、…穏やかに笑っていました。」

 「…そう…ですか……」

 「…では、これで。」

 重々しく、火葬場の扉のように、家の戸が閉まった。家の中からは三人分の嗚咽が響いた。

 深く、大きく、ため息をついた。

 「さて、帰るか。」


 不思議と足取りは軽かった。重荷をおろしたかのような爽やかな気分では決してなかったが、それでも向かう時よりは楽だった。もう、日が暮れかけていた。

 空気が茜色に染まった頃、往路に訪れた酒場に立ち寄った。戸を開け、ベルが鳴る。

 「よう、さっきぶり。」

 「ああ、いらっしゃい。なんになさるね?」

 「このあたりで一番飲まれているヤツをくれ。2杯な。」

 「おや?2杯かね?」

 「ああ、2杯だ。同時に頼む。」

 怪訝な顔をして奥へ引っ込む爺さんに聞こえないよう付け加えた。

 「…約束、なんでな。」

 カウンターの小汚い席について待っていると、爺さんが出てきた。なみなみ注がれたパイントグラスを2つ。

 「はい、おまちどお。」

 「あいよ、ありがとよ。」

 1つは自分の手元に。1つは隣の席、そっと置かれた軍の腕章の前に。

 「…約束は、果たしたぜ。ニックよぉ。」

 そう言って俺は人知れず笑って自分のグラスを手にした。傾けられたグラスが、置かれたグラスに当たり、鈍い音が響いた。

 ―――乾杯。




  <完>

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