空洞仙花
煙突からは白色の煙が出ていた
青空にゆっくりと流れる
煙の先端にはコントラスト
空間の中で消える
繰り返していく時間に
価値観が乗っかっているようだ
合わせられた手の先に遺影がある
普段の写真から繋いだのか
加工の跡地がコントラスト
綺麗に連結している
繰り返していく日々に
死体が向かっているようだ
知らない間に落ちる
闇雲に探す
誰かの「あるらしい」は
自分にも適用されるだろうか
減ったものしかない
マイナスに向かう人間には
礼儀作法が無い
あのくだらなさを
正しさには出来ないのだ
行動とは
そういうものである
指先に戸惑いの震えが起きる
他人とぶつかる為の会話をする
音ズレの余韻にコントラスト
小火に水をかけている
繰り返していく言葉に
ガソリンが撒かれているようだ
爽やかな新芽は黄緑色だった
柔らかさの香りは圧力がある
潰される力にコントラスト
折れない為の形がある
繰り返していく存在に
火花が散らばっているようだ
理解しながら朽ちる
明白なものだ
誰かの「ないらしい」は
自分にも関係あるだろうか
見えないものしかない
事実だけを信用する人間には
美辞麗句がない
あの飾らなさを
正しさには出来ないのだ
心情とは
そういうものである