9話(掲示板回1)
後半が短いですが、掲示板回です!
「それで、世界各国の情勢はどうなっている?」
胃の痛みと戦う1週間……その激闘は想像を超えたものだった。
しかし山瀬は耐えた。耐えに耐えた。
その結果として、日本国内のダンジョンや、その出現による騒乱はほぼ安定し、ドロップ品についてもある程度検証は終わっている。
日本の国民性や、鑑定スキルが見つかったことも大きかったが、なにより山瀬の努力の成果だった。
しかし、山瀬の戦いは終わらない。
「はっ、アメリカはダンジョンを巡り暴動が起こり、鎮圧に躍起になっているようです。中国は、自治区や農民が反乱を起こしたことにより、何が起こるかわからない危険な情勢となっています。ヨーロッパは、警察や軍隊が上手くダンジョンを管理しているようです」
まさかの日本とヨーロッパがリードという状況に、山瀬は驚きを隠せない。
「そうか。ではこの優位性を保てるようにしなければな」
「はい。やはり民間の協力は不可欠に思われます。ダンジョンという異物を社会のサイクルにいかに組み込むかがやはり大切でしょう」
「となればダンジョンの民間解放も考えねばならないか」
山瀬は嘆息する。民間人にダンジョンという危険な場所を解放することは、やはり山瀬にはためらわれた。
「となれば、各ダンジョンの危険度も測定しなければならないし、制度もゼロから作らねばならない……問題は山積みだな」
「とりあえず、直近の問題は民間で秘匿されているダンジョンかと思います」
優秀な秘書官の答えに、山瀬は頭を抱える。
「例の調査は終わったか?」
「はい。すでに候補はいくつかに絞られています」
山瀬はひと安心する。これで少なくともいきなりのテロの可能性は防がれた。
「それにしても、まさか武器や防具の購入でダンジョンの秘匿者を絞るとは。ご慧眼、驚くばかりです」
こうして山瀬の戦いは続く。
【ダンジョン】ダンジョンスレpart3216【始めました!】
932 名無しの冒険者
>>921 つまり、ダンジョンはそのうち民間に解放されるってことでええの?
933 名無しの冒険者
>>932 そうだとしてもせいぜい半年後だろうな。ダンジョンのランク分けとか制度の設立とかもやらなきゃならないだろ?
934 名無しの冒険者
半年後かぁ、でもダンジョンって言うだけあってやっぱ危険なところだよね
935 名無しの冒険者
>>934自衛隊の日報見ろ定期
936 名無しの冒険者
あれやばいよな。10階層までしか銃が効かないってどんだけだよ
937 名無しの冒険者
ファンタジーだから銃が使えない説
938 名無しの冒険者
ファンタジーだから銃が使えないってなんだよ。ダンジョンが判別してる的な?
939 名無しの冒険者
いや、銃弾はレベルアップしないから、レベルアップした身体で殴った方が強い説
940 名無しの冒険者
>>936~939 メンションしろよお客様かな?
それはさておき、言っていることは頷ける。確かに、武器がレベルアップしないタイプのダンジョンだったら、強い銃見つけるなりなんなりしないと銃は強くならないよね。
941 名無しの冒険者
つまりは中世に逆戻りか。人類はまた武器を手に持って戦う時代になるんだな。
942 名無しの冒険者
>>933それにしても、ダンジョンにランク分けができるってマ?ソースどこよ
943 名無しの冒険者
>>942 考えてもみろよ、ダンジョンに入った人のうち500人が助からなくて、1000人くらいは楽勝でモンスター倒して無事帰ってきてるんだぞ。何らかのモンスターの強さの差があるに決まってるだろ
944 名無しの冒険者
>>943 はえー、サンガツ
……こうして、様々な情報をもとに、ダンジョンの考察は進んでいく
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