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エモーション:R(移行済み)  作者: りんりん8140
1章
1/4

第1話「初めて未来へ《ファーストループ》」

初投稿です。よろしくお願いします。

あまり見る人はいないと思いますが、

見てくれる数少ない人達のために、

努力をしていこうと思いますので、

最後までお付き合いいただけると幸いです。

ある夏の日、鈍い音と悲痛な声がこの交差点に響き渡る…

???「これで…良かったんだ…。」


◇◆◇◆◇


???「どこ…?ここ」


もう何百回と聞いたその声に俺、柊真とうまは目を覚ます。

見慣れない森の中、隣に先に立ち上がっていた、

幼なじみの千華ちかの声が響き渡るのはよくわかる。


まだ目を覚ましたばかりの重たい体を起こし、

弟、琉空りくも起こす。


辺りを見回したが、先程まで居たはずの交差点でないことだけは明白だった。


しばらく立ちつくしていると、

背後から声が聞こえてきた。

背中をつつかれ振り返ると、

執事服を着た八頭身のカエルさんが、

今にも泣き出しそうな顔でこちらを見ている。


普通に考えれば明らかにおかしい見た目だ。

だけど、俺はそんなことは気にはとめなかった。

何よりも、なぜ泣きそうな顔でこちらを見ているのか、不思議でたまらなかった。


柊真「どうしたんだ?カエルさん。」


カエルさん「いえ、柊真様がもう一度目を覚まされるとは…

しかもこんなお若い姿で…

御容姿が若くとも、ルークは覚えていますぞ!」


カエルさんが喋りだし、日本語を流暢りゅうちょうに話す。

あまつさえ、俺の事を知っているらしい。

名前は…ルークというのだろうか。


柊真「失礼、カエルさん、名前を伺っても?」


カエルさん「おっと、これは失敬。わたくしとしたことが申し遅れておりました。

わたくしは柊真様の生前の執事、

ルークと申します。」


そう言ってルークと名乗るカエルさんは深々とお辞儀をした。


「生前」、それは俺がもう既にここでは亡くなっていることを示唆していた。

そこで疑問が生まれる。


   ―ここは一体どこなんだ?―


ルークは元執事だからなのだろうか、

こちらに友好的に接してくれていて、

すぐにこの疑問にも答えてくれた。


ルーク「ここは2200年の暁市でございます。」


2200年、俺達の元居た時代は2021年だから、

かなりの歳月が経っている。


そして答え終わるや否や、すぐにルークがまた口を開く。


ルーク「千華様もいらっしゃるのですね!

そしてそちらは…あぁ…」


ルークは何故か琉空の方へ向いて手を合わせる。

それが何を思っての事なのか、俺には理解出来るはずもなかった。


千華「ルークさん、悪い人ではなさそうね。」


琉空「むしろいい人なんじゃないの?」


2人も、俺も、知らない時代に来て、

一番最初に友好的に話しかけてきたルークをすっかり信用していた。


ルーク「御三方、行くあてもないでしょう。

あちらにわたくしの家がございます。

もしよろしければそちらでひとまずおやすみください。」


もちろん行くあてなんかなかった。

2人も俺もルークを信用している。

ついて行く以外の選択肢がなかった。

_____________________

(2話に続く…)

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