会話劇(ブラック校則について)
「お父さん、お父さん。何で児童生徒の髪型はツーブロック禁止なの?」
「夢次郎、目の付け所がいいな。いわゆる、ブラック校則だ。金髪に脱色するのもダメだよね。何でか解るか?」
「おしゃれをすると成績が落ちるとか」
「それは違うぞ、夢次郎。全く違う。おしゃれに気を遣ったくらいで成績が下がるというのは大人の言い訳だ」
「じゃあ、何で?」
「その前に1つ」
「どうぞ」
「教師は大人で、生徒は子供だよね」
「うん。それで?」
「日本では古来より、子供は大人の所有物という考えが蔓延している」
「大人は子供をコントロールしたいの?」
「犬を首輪で管理するのと同じさ。しかし、子供とはいえ自分達と同じ人間だ。何をするか分からない。大人(教師)は子供(生徒)に自由を与えると、怖くて怖くて堪らないのさ」
「だから、自由の象徴であるツーブロックが禁止なんだね。大人が悪いの?」
「完全に大人の怠慢だよ。精神的なものだが、子供の成長は早いが、大人の殆どは成長が止まってる」
「成長しない大人が悪いんだね」
「そんな所に金髪ツーブロックの生徒が教師の前に現れるとどうなると思う?」
「ビビるかな」
「それだけじゃないぞ。教師は若者の自由さに恐れおののき、チビって脱糞してしまう。従順なロボットが反撃に出るシンギュラリティと同じだ」
「日本て意外と遅れた国なんだね」
「学校では平気で人権侵害してるからね。バカな大人達にとってブラック校則は日本国憲法より尊いのさ」
「やだなー。学校に行きたくない」
「夢次郎は学校に行けないよ」
「僕は産まれながらの金髪だからチュー」
「そうだ! 大車輪だ、夢次郎!」
「えっ?」
「夢次郎よ、意地を通せ。お前はゴールデンハムスターなのだから」
「チューチュー」
「餌にしよう。今日は夢次郎の大好きなヒマワリの種だぞ」
「チューチュー」
夢次郎はハムスターというオチでした。すみません。(笑)