花びらに、口づけを。
掲載日:2020/05/07
過ぎ去る季節の変わり目に あなたのことを
かきけされてゆく いつかのヒストリー
思い出されるのはーー
呆気ない表情 屈託のないキミの笑顔
恥ずかしさを隠せない 染め上がる
頬っぺたの膨らみ
まるでジューシーな 果実のようで
齧るには勇気が要る もったいない
どうして 別れを告げてしまったのだろうか
ただの気まぐれ でもなくて
桜の花びらがやがて 浜辺へと 波間に揺れて
潮騒の景色と生温い風に 踞るのは
拾い上げた貝殻に近付けた耳に 戸惑いがちに




