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暗黒竜王レベル1に転生 いずれ神も魔王も超えて最強の座に君臨する  作者: 六志麻あさ
第6章 魔導王

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20 真・暗黒竜王VS魔導王、終結

 俺の爪が、尾が、ブレスが、確実の魔導王の肉体を破壊していく。


『ぐおお……おおおお……』


 すでに奴は右前脚を失い、翼も一枚しか残っていない。

 全身を覆う鱗はボロボロに砕けている。


 もはや半死半生だった。

 それでも全身に黒いオーラをまとい、頑強に反抗してくる。


 強さへの──力への、執念。

 奴はそれを本能であり、魂の希求だと叫んだ。


 だけど、俺は違う。


『力でもって、エレノアを踏みにじったお前を──仲間や故郷を奪ったお前を、絶対に許さない! だから俺は戦う!』

『恨みか? 憎しみか? そんな力で余は倒せぬ!』

『俺は、散っていったみんなの尊厳を守るために戦っている! だからこそ全力でお前を──否定する!』


 最後の、一撃。

 俺が放った黄金のブレスが、魔導王の中心部を射抜く。


『が……は……っ……!』


 さすがに奴もそれ以上の抵抗はできなかった。

 体がボロボロに崩れ、消えていく。


『我が想いは……至高の強さには、届かず……無念……』


 脚が、翼が、尾が、牙が消滅していく。

 そして最後に、闘志に燃える瞳が──。


『だが……お前も、終わりだ……その体を維持できる限界が、来たらしい……な……』

『何……!?』


 気が付けば、俺の体もまたボロボロだった。

 この体はスキルで作ったかりそめのものだ。


 その限界時間が早くも到達したのか。


 まずい──。

 元の体に戻ってしまったら、おそらく宇宙空間では耐えられない。


『余は消えるが……お前と互角に近い戦いができたかも、しれんな……それだけは、満足……だ……』


 その言葉を残して、魔導王は消滅する。


 やったぞ、みんな──。

 長い旅の果てに、ようやく魔導王を討ち倒した。


 エレノア王国で、そして旅で散った者に、届くだろうか。

 この勝利が。


 だけど、感慨に浸る時間は残されていなかった。

 俺の体はみるみるうちに崩れていく。


 やがて、元のダークエルダードラゴンのものへと戻ってしまった。


 落ちる──!?

 まるで惑星に引き寄せられるように、俺の体が落下していく。


 全身をすさまじい熱が包みこんだ。


 なんだ、これは……!?


 魔法の類ではなく自然現象のようだ。

 落下しながら、俺は炎に包まれて死ぬのか……?


 さらに、強烈な圧が全身を押しつぶしてくる。

 炎と圧の苦痛で、意識が遠くなった。


 これが──。

 俺の、最期なのか。


 まあ、魔導王は倒したし、為すことは為した。

 人生と竜生の幕引きをするなら、まあ悪くはないかもしれないな。


『駄目よ、ガルダ。まだあなたを死なせはしない──』


 不意に、声が聞こえた。

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