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暗黒竜王レベル1に転生 いずれ神も魔王も超えて最強の座に君臨する  作者: 六志麻あさ @『死亡ルート確定の悪役貴族2』発売中!
第6章 魔導王

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17 共闘

『勇者と暗黒竜王の共闘か。ふん、面白い……いや、愉快だぞ』


 魔導王が巨体を揺らして哄笑した。


『余の力がそれだけ強大だということであろう。勇者も暗黒竜王も単体では余に勝てぬということだからな!』

「調子に乗るなよ……!」


 アーバインが聖剣を掲げた。


 魔導王が炎や稲妻のブレスを放つ。

 アーバインが聖剣でそれを斬り散らし、仲間たちの魔法や斬撃が魔導王を打ち据える。


 が、魔導王はそれらの反撃をものともせず、さらに反撃を繰り出した。


「ちいっ……!」


 アーバインたちはたまりかねたように後退した。


 魔導王の追撃を防ぐため、俺は【滅びの光芒】を放った。


『ふん、その程度で──』


 言いつつも、魔導王の足は止まった。

 その間に、アーバインたちはさらに後退して距離を取った。


「全力で攻めてもビクともしない……」


 アーバインがつぶやく。

 さすがに、魔導王は強い。


『──ナビ、あれを使う』


 俺は彼女に呼びかけた。


『あれ』という言葉だけで、彼女には通じたようだ。


『りょーかい。スキル効果を発揮するにはしばらく時間がかかるわよ』

『その時間を稼げばいいんだな』

『ま、勇者たちもいるし、なんとかなるかな』


 くすり、と悪戯っぽく笑う声。


『スキル効果のコントロールはナビに任せていいか?』

『ええ。ガルダはその後の戦いに全力を尽くして』


 と、ナビ。


『ご武運を、ガルダ』

『──了解だ、ナビ』


 俺たちが打ち合わせをしているのを、ラースは聞き取っているのだろう。


「私たちが前衛を務める。暗黒竜王が何か仕掛けるようだからな」

「俺たちで魔導王を引きつける、ってことか?」

「こちらに決定打がない以上、彼らに任せるしかないだろう」


 アーバインは不満げだったが、ラースの言葉に納得したようだ。


「では、いくぞ──【エクスファイア】!」


 ラースが上級火炎魔法を唱えた。


「いくぞ、聖剣ファルミューレ!」


 アーバインの聖剣から吹雪が巻き起こる。

 火炎と氷雪──二つのエネルギーが空中で融合し、より強大な魔法弾となって魔導王に叩きこまれる。


「ぐっ……こ、この威力は──」


 爆光。

 魔導王は大きく吹き飛ばされる。


「俺たちを甘く見たか? 勇者アーバインを舐めるな!」


 アーバインが威勢よく叫んだ。


「……私の魔法を上乗せしてこその威力なのだが」

「わ、分かってるよ、感謝してるって、ラース!」

「分かればいい」


 戦場だというのに、どこか和やかな掛け合いだった。

 思ったより、彼らには余裕がある。


 ──いや。


「はあ、はあ、はあ……」


 アーバインは荒い息をついていた。

 ラースも顔が青ざめている。


 さっきの掛け合いは虚勢だ。

 今の一撃で二人ともありったけの魔力を使ったんだろう。


 そこまでしなければ、魔導王を吹っ飛ばすことなどできない。


『なるほど、大したものだ』


 黒煙の向こうから、魔導王が現れる。


「無傷……だと……!?」


 アーバインがうめいた。


『相手が悪かったな。余はいずれ神も魔王も超えて最強となる存在。いかに勇者とはいえ──届かぬよ』

『そいつはどうかな』


 俺が彼らの前に進み出た。


「お前……!」

『今の攻防の間に、十分「溜め」を作れた。後は俺がやる』


 ナビ、いけるか?


『いつでも』


 よし、ならば──。

 俺は魔導王を見据え、叫んだ。


『スキル──【魂の根源】発動!』

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挿絵(By みてみん)


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