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暗黒竜王レベル1に転生 いずれ神も魔王も超えて最強の座に君臨する  作者: 六志麻あさ @『死亡ルート確定の悪役貴族2』発売中!
第6章 魔導王

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15 猛威

『どうした? 暗黒竜王ともあろう者が、そんな程度か?』


 魔導王が爪を剣のように伸ばし、繰り出してきた。


 さながら爪による斬撃。

 これも俺と同じスキル【爪撃裂破】である。


『くっ……!』


 俺も【爪撃裂破】で対抗する。


 パワーでは奴の方が明らかに上だ。

 上段からの一撃を受け止めずに、受け流す。


『むっ……!?』

『攻撃の威力では負けるが、「剣術」なら俺の領域だ!』


 そのまま懐まで飛びこんだ。

 ちょうど真上に魔導王の顎部分がある。


 この位置から撃ち抜いてやる──。


 食らえ、【滅びの光芒】!


 俺が撃ちだした青白いドラゴンブレスは、


『【エクスプロテクション】』


 しかし、魔導王が展開した防御呪文に弾かれる。


『こいつ──』

『余が何者か忘れたか? 余は魔導王──魔導を極めし者ぞ。ドラゴンの力しか持たぬお前が、魔導とドラゴンの力を合わせ持つ余に勝てると思ったか!』


 ふたたび魔導王がドラゴンブレスを放つ。

 俺の方はブレスを撃ったばかりで、続けざまに撃つにはワンテンポ溜めが必要だ。


『ぐあっ……』


 迎撃が間に合わず、俺は魔導王の【滅びの光芒】に吹っ飛ばされた。


「ドラゴンさん!」

『来るな!』


 駆け寄ろうとするミラに、俺は叫んだ。


『コレットとリーリアもだ。奴は強い──今までの側近モンスターとは桁が違う。防御結界を張って身を守れ。そして──隙を見て逃げろ』

「そんな……」

「あたしらは足手まといだって言うの?」

「私たちは仲間だろう」


 抗議するミラたちに、俺は首を振った。


『仲間だからこそ──下がっていてくれ』

「ドラゴンさん……」

『お前たちには死んでほしくない』

『ふん、殊勝なことだ』


 魔導王がブレスを放つ。


 俺もブレスを放ち、なんとか軌道をそらした。


 正面から撃ち合っても、パワーで押し切られる。

 相手の攻撃を受け流しつつ、隙を見て反撃するしかないんだが──。


『くくく、反撃の機を伺っているのか? だが、無駄だ。その反撃も余の魔導で簡単に防げる。そしてお前が反撃してきた隙を見て、余は確実にさらなる反撃を加える』


 ……確かに、奴の言う通りだ。

 ドラゴンの攻撃スキルと魔導、二つの戦闘手段を持つ魔導王に対し、俺の攻撃手段はドラゴンの攻撃スキルのみ。

 どうしても『一手』足りない。


 その一手の差で、どんどん押しこまれてしまう──。


 ふたたび魔導王がブレスを放った。

 俺もさっきと同様に受け流す。

 が、


『【エクスブラスト】!』


 上級の破壊呪文を食らい、吹っ飛ばされてしまう。


 対魔法防御能力を持つはずの鱗が、ボロボロだった。

 さすがに魔導王の魔法は、並じゃないということか。


 くそっ、全身に力が入らなくなってきた……。


『そろそろダメージが蓄積してきたか。では、お前の力をもらうぞ』


 魔導王が近づいてくる。


『お前にとどめを刺した後で、な』


 くっ、どうすれば奴に対抗できる?

 どうすれば『一手』の差が埋まるんだ──。




「『吹き荒れる氷雪(ブリザードブラスト)』!」




 突然。

 横合いから無数の氷の矢が飛んできて、魔導王に襲い掛かった。


『なんだ……!?』


 それをブレスで吹き散らす魔導王。


 その間に、俺は【飛行】を使って大きく後退、距離を取る。


 今の攻撃は一体──?

 そう思って視線を走らせると、そこには長剣を構えた一人の少年がいた。


「また会ったな、暗黒竜王……って、二体いる!?」


 驚いたような声を上げる少年。


『お前は──』


 俺は驚いて彼を見つめた。


 赤い髪をした勝ち気そうな少年──。

 勇者、アーバイン・ラウ。

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― 新着の感想 ―
[一言] 足でまといになるとわかった上で連れてきた仲間を敵地のど真ん中にまで連れてきて危ないから今から自分たちで歩いて帰ってねって鬼畜か!??
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