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暗黒竜王レベル1に転生 いずれ神も魔王も超えて最強の座に君臨する  作者: 六志麻あさ @『死亡ルート確定の悪役貴族2』発売中!
第6章 魔導王

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4 新スキル

『へえ、【魂の根源】を手に入れたんだ?』


 突然、声が聞こえた。


 ナビの声だ。


 ただし──いつもみたいに頭の中で響いたわけじゃない。

 すぐ目の前から聞こえるような……。


『何言ってんのよ。あなたのすぐ目の前にいるわ』

『ナビ!?』


 いつの間に現れたのか、銀髪褐色の踊り子風美女が俺の目の前に立っていた。


 人の姿を取ったときのナビの姿だ。

 だが、この姿は俺の精神世界──『内なる境界』の中でしか現れないはず。


『あなたが手に入れたスキル【魂の根源】の効果よ』


 ナビが言った。


『スキルの効果……?』

『その者が持つ、本来の魂の姿を具現化する──それが【魂の根源】のスキル効果よ』


 説明してくれたが、今一つ分からない。


『私は──【竜王級鑑定スキル】というのは、「真の暗黒竜王」の魂に刻まれた巫女の記憶なの』

『巫女……?』

『かつて、「真の暗黒竜王」に付き従っていた【導きの巫女】の、ね。この姿も巫女の姿を映し出したものよ』


 と、ナビ。


 だから魂を具現化するこのスキルで、私も実体化できたってわけ』

 まだ、よく分からない部分もあるが……なんとなくニュアンスは理解できた。


 同時に、一つのことに気づいてハッとなる。


『魂を具現化──もしかして、この間の神殿みたいに「真の暗黒竜王」の姿を実体化させることもできるのか?』

『ええ、おそらくは』


 ナビがうなずく。


『ただし──』


 言いながら、その姿がだんだんと薄れていく。


『あなたのスキルレベルは1。まだまだ実体化できる時間は短いわ』

『ナビ……?』


 銀髪褐色の巫女の姿はさらに薄れ──やがて消えてしまった。


『あ、心配しないで。実体じゃなくなっただけで、今まで通りこうして話すのはいつでもできるわよ』


 頭の中にナビの声が響いた。


『ふふふ、心配してくれた? いなくなって初めて分かる、私への愛……とか?』

『愛? なんの話だ?』

『もう、つれないんだから──』


 なぜか拗ねたようなナビ。

 その冗談は置いておくとして──。


『時間が短いとはいえ、ある程度は実体化できるんだよな?』


 俺はナビにたずねた。


『それは、まあ……』

『えっ、仕掛けるって──』

「まさか、ドラゴンさん──」


 ナビとミラが同時に息を飲む。


『もちろん──魔導王に、だ』


 俺は小さく吠えた。


「ですが、仕掛けるのはまだ早すぎませんか?」

『早い? 遅すぎるくらいだ。俺がこうして力を蓄えている間にも、魔導王は多くの国に攻め入り、多くの人間を苦しめ、多くの町を破壊している』


 俺はふたたび吠える。


『誰かがそれを止めなきゃならない。だから、俺は一刻も早く奴の下へ行きたい』

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